福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

五島列島のお大師様信仰

2020-08-21 | 法話
遣唐使船最後の寄港地五島列島でお大師様信仰が盛んな様が報じられていました。 「仏教と民俗・五來重」では「・・一般に「八十八所巡り」と称する弘法大師信仰は四国八十八所巡礼と同じく、一村または数か村、あるいは一郡くらいを単位に弘法大師像を安置する寺と堂を巡礼するのが普通である。美作地方のお大師巡りもこの形式の巡礼であるが巡礼団の奉持する大旗は弘法大師の旅行の姿(修行大師)を描いたもので信者はこれに随 . . . 本文を読む
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「衆生に仏性があるならなぜ殺・盜・婬・妄等があるのか、災悪に遇うのか・・」

2020-08-21 | 諸経
「衆生に仏性があるならなぜ殺・盜・婬・妄等があるのか、災悪に遇うのか・・」 という質問に涅槃経では「善知識に近ずくことがない故に仏性有りといえども衆生は自分の仏性に気が付くことが出来ない。而も貪婬瞋恚愚癡に覆われている故に自ら地獄・畜生・餓鬼・阿修羅に堕す」とあります。 涅槃経・如来性品・・・ 迦葉菩薩白佛言。『世尊。實に我(以下『我』とあるのは仏性のことか)あることなし。何以故。嬰兒生ずる時知 . . . 本文を読む
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真言密教はいかなる重罪の者も助からぬといふことなし

2020-08-21 | 諸経
「真言宗義章」(真言宗各派聯合法務所編纂局 1916))に 「第六 顕密対弁章 (真言陀羅尼の法門に依る時はいかなる罪人も助かり成仏を得ることができる。) 真言密教はいかなる重罪の者も助からぬといふことなし。この故に六波羅蜜経に「或は又、有情、諸の悪業・四重八重五逆無間罪謗法等経一闡提等種々の重罪を造れるを消滅する事を得しめ速疾に解脱し頓悟涅槃すべきものには而も彼が為に諸陀羅尼蔵を説く」(大 . . . 本文を読む
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「宗教」「仏教」「密教」とは何か?

2020-08-20 | 法話
最近、コロナや大地震で「仏教とは何か」さらにその中で「密教とはなにか」と考えてきました。 とりあえずの結論は「苦を救うこと」「抜苦与楽」であるというものです。 ・しかしよくよく考えるとキリスト教等の他の「宗教」も苦を救うためであるし、「医学」も病苦を救うためであるし「音楽」も人の心を癒し救うものであるし、「経済」も「経世済民」といいますし、「人文学及び社会科学の目的は、人間性の涵養である」とは文部 . . . 本文を読む
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祈願寺を変えるべきか

2020-08-20 | 法話
祈願寺を変えるべきか Q,或ることを必死に祈願していたお寺があります。以前は願い事が叶ったことがあるのですが最近お願いした願い事が一生懸命拝んでいたにも拘わらず叶いませんでした。こういうお寺へはお参りを止めるべきでしょうか? A,一度でも祈願を叶えて頂いたことがあるなら、願い事があるなら祈願は続ければよいと思われます。其の瞬間は、意に添わない結果と思っても、後でその時仏様に出していただいた結果のほ . . . 本文を読む
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今日は一粒万倍日です

2020-08-20 | おすすめ情報
今日は一粒万倍日です . . . 本文を読む
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拝んでもお陰が頂けない時・・

2020-08-20 | 法話
拝んでもお陰が頂けない時・・ 1,新義真言宗の開祖興教大師覚鑁上人は「末代真言行者用心」でこうおっしゃってます。 「なかなか効現のあらわれないのは、仏様がその人の信心を試されている場合、本人の宿業が重い場合、かすかに成就しているが本人が分かってない場合、しばらく魔が隠している場合など、があるが深い信心をもって修行を続ければ必ずお蔭がある。」 (「経にいはく(大日経のこと)いかなる心をおこすもの必 . . . 本文を読む
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人生の問いのコペルニクス的転換

2020-08-20 | 法話
V.E.フランクル(「夜と霧」の著者)・・・私たちが「生きる意味があるか」と問うのは、はじめから誤っているのです。つまり、私たちは、生きる意味を問うてはならないのです・・・ . . . 本文を読む
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今日は大覚寺「宵弘法」

2020-08-20 | 先祖供養
今日は大覚寺「宵弘法」 「宵弘法」とは、お盆に迎えられ供養を受けられたご先祖を、再びみ仏の淨土へ送るため、大覚寺大沢池を舞台に「嵯峨の送り火」としてつとめる法会です。 日 程:令和2年8月20日(木) 時 間:18時~20時30分(20時受付終了)※昼夜入替制 五来重「宗教歳時記」「・・これ(御霊会で新精霊を川へ流す)と同じようなことはお盆にも行われるのであって、いま嵐山の大堰川の渡月橋 . . . 本文を読む
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悪業の報いの場合は呪法と懺悔に依らなければ治らない

2020-08-19 | お大師様のお言葉
秘密曼荼羅十住心論 「身病の対治に八つあり。しかも心病の能治に五つあり。湯散丸酒・針灸・呪禁は身の能治なり。(温泉・散薬・丸薬・酒・針・灸・まじないは身体の病を治す)。四大のそむけるには薬を服して除き、鬼業の祟りには呪悔をもってよく消す。薬力は業鬼を却くること能はず、呪功は通じて一切の病を治す。(地水火風空という四大要素の不調による場合は薬で治る、しかし悪霊のたたりや悪業の報いの場合は呪法と懺悔に . . . 本文を読む
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今日は全国民と官僚に般若心経の読誦が命令された日です

2020-08-18 | 法話
『続日本紀』天平宝字二年(七五八)八月十八日の条には、以下のような記述が見られる。 (淳仁天皇の勅令として、般若波羅蜜多を唱えることを命じたもの。『九宮経』という中国の暦学書によれば、来年は三合が会う不吉な年であり、様々な自然災害や疫病が流行する、よって国民みなが「摩訶般若波羅密蜜多」を念ぜよ、官吏は通勤の道路上でもこの「摩訶般若波羅密蜜多」を読誦して、災いを除去せよ,と) 「丁巳。勅す。大史( . . . 本文を読む
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今日は叡尊が粉河寺に於いて2715人に菩薩戒を授けた日

2020-08-18 | 法話
今日は叡尊が粉河寺に於いて2715人に菩薩戒を授けた日です。どうのようにしたのかすごい数です。「弘安五年八月九日粉河寺著・・・十八日、二千七百十五人授菩薩戒。」(感身学正記) . . . 本文を読む
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「覚海法橋法語」

2020-08-17 | 諸経
「覚海法橋法語」 覚海法の物語に云く、真言教の習ひ、普通の人情に同不同の二義あり。この教意にて、真実に無情菩提を願ふとは、すべて何れの処に生まれて何れの身とならむと思わず、自心を常に清めて随身転色の即事而真の観をなすべきなり(どういう境涯に生まれても即事而真として心を清めよ・・即事而真とは「事に即して而も真なり」と読み、現実の一つ一つにこそ真理がある、との意)。所期の浄土とは須弥山の九山八海を密厳 . . . 本文を読む
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殺生を業としていたものが大師の袈裟を着け出家念仏して往生

2020-08-16 | 法話
本朝新修往生伝に殺生を業としていたものが大師の袈裟を着け出家念仏して往生したとあります。 本朝新修往生伝「源傳は攝津國河邊郡の人なり。重代之勇士也。殺生を事と爲し、佛僧を敬はず。其の命期に先立つこと三箇日、豫め以って出家す。多年所持する袈裟あり。此日著用す。弘法大師の袈裟なり。往年讚岐國に於いて之を得。閉目之時、空中に鐘聲有り。 三聲之を聞く上下は皆以って知らず。事奇異なりと爲す。疑ふらくは是佛の . . . 本文を読む
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善行により業の結果は変化する

2020-08-16 | 諸経
八種業について。 阿毘達磨大毘婆沙論に「業がいつかは報果を呼ぶことは決まっているが、報果には内容が決定してないものがあり、これは善行・戒律を守ることにより変わってくる」とあります。 「八種業を説く。謂く順現法受業(現世に善悪業をなして現世にその報果を受けること)に二種あり。一に異熟決定(報果が決定している)、二に異熟不決定(果報内容は決定してない)。順次生受業(現世に善悪業をなして、その報果を次 . . . 本文を読む
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