新駅舎になってから11日も経ちましたが、柿崎駅改築レポートをお伝えします。
柿崎駅は、直江津から新潟方面へ6つ目の駅です。旧柿崎町(現 上越市)の中心駅で、「北越」や「くびき野」も停車します。2008年9月26日を以って、大きな木造駅舎から小ぶりなコンクリート駅舎に変わりました。
旧駅舎です。2007年9月24日撮影。昭和17年9月改築の立派な木造駅舎で、3つのステンドガラスの窓がチャームポイントで、待合室も割と広めでした。
立派な名駅舎でしたが、老朽化(??)のため、2008年7月15日から改築工事が始まりました。同時に、駅前は駐禁となりました。
9月22日にようやく訪問の機会を得て、改築工事の様子を見る事が出来ました。多くの駅では最初に仮駅舎をつくり、運用開始したところで旧駅舎を取り壊して、新駅舎完成まで暫定的に運用させます。しかし、柿崎駅の場合、羽越本線の西目駅のように仮駅舎をつくらず、一部を使用不能にしただけで、新駅舎の完成まで旧駅舎を残しました。
右側部分を切り取って新駅舎がつくられたため、待合室は7月15日より使用不能になりました。尚、トイレも仮設となりました。
工事中の柿崎駅構内です。1番線の新潟方は、工事のためスペースが狭くなり、2,3番線に行くのに難儀したでしょう。申し遅れましたが、構内は2面3線で、退避したり折り返したりする列車もあります。
新駅舎は床面積が114.42㎡で、旧駅舎よりも格段にショボいので、9月25日には完成し、翌26日から運用開始となりました。
2008年10月4日撮影。洋風の木造駅舎から無骨なコンクリート駅舎になってしまいました。一応バリアフリー設備はありますが、如何せん入口が狭すぎです。木ノ本駅のようにはいかず、旧駅舎の解体が始まっていました。工事終了は、11月中旬の見込み。
改札内の様子です。改札口は、新津駅などの有人通路と同じ幅まで縮小されました。列車本数がさほどではないというものの、出入りが重なると本当に渋滞しそうです。尚、直江津方には、最近の駅のスタンダードであるオスメイト付きトイレがあります。
最後に待合室を公開します。後1列しか写っていませんが、座席は横4列+窓際1列で、通路は人1人通れば十分な幅であり、旧駅舎時代より明らかに狭くなりました。定期利用者曰く、「今(日曜のAM10時頃)はいいけど、平日の朝は学生で溢れて大変」だそうです。
このように、柿崎駅の新駅舎は、とりあえず必要な設備を備えた上でスペースを極限まで小さくした、ケチケチ駅舎だといえます。これも時代の流れというべきでしょうが、もう少し大きい方がよかったのではないでしょうか。ところで、旧駅舎の跡地は何に変わるのでしょうか。