この記事は、9月25日にリリースしていますが、本日、「いなほ7号」のデータが入手出来たということで、加筆訂正して改めてお伝えします。
来る12月4日に東北新幹線が全通し、北東北の輸送体系がガラリと変わります。それに伴って、「青森いなほ」も廃止されます。
現在、八戸~青森は「白鳥」が4往復、「スーパー白鳥」が6往復、「つがる」が8.5往復運転しており、そのうち5.5往復は弘前まで足を延ばしています(定期列車の場合)。また、秋田~青森に目を転ずれば、「かもしか」が3往復、「青森いなほ」が1往復、「日本海」、「あけぼの」の両寝台特急がそれぞれ1往復ずつの運用です。
さて、12月4日以降の特急列車の体系はどうなるか。新青森~函館間には「スーパー白鳥」「白鳥」が計9往復、青森~秋田には「つがる」4往復+寝台特急2往復となります。尚、青森~弘前の「つがる」の減少分は普通列車で埋め合わせるそうです。
これにより、「かもしか」とともに「青森いなほ」が廃止となります。つまり、現在の「いなほ7、8号」は系統分離して、下りが「いなほ7号」+「かもしか7号」、上りが「かもしか2号」+「いなほ8号」になります。
また、車両運用も変化します。「つがる」の4往復分はE751系が担当することになり、秋田のかもしか編成は引退となるとみられています。また、青森の485系は「白鳥」の2運用だけとなり、現在6編成ある盛アオの485系のうち2,3編成は新潟に転属すると見られています。これにより、これまで安泰だった新潟の485系にも玉突き廃車が出るでしょう。T編成の記録は今のうちです。
車両にまで話が及んでしまいましたが、とにもかくにも日本一長距離を走る昼行特急列車がまた1つなくなります。日本海縦貫線がますます細切れになり、新潟から青森方面へ行かれる方々には特急券を2つ買わなければならず、不便を強いられます。奥羽本線は東北新幹線や秋田新幹線へのアクセス輸送の役割に徹したといっていいでしょう。
最後に、本日(2010年10月9日)の「いなほ7号」の模様を御覧下さい。
この日の2007Mに充当されたのはR25編成。15時6分に入線した直後に所定の表示となりました。増結は無く普段通りの6両編成ですが、自由席は5,6号車のみ。
側面表示板。2号車(モハ484-3050)で撮影したので一部欠けていますが、「青森」の行先表示が見れるのもあと2ヶ月弱です。