徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

観光列車あれこれ ③ ”ななつ星in九州”

2016年12月23日 10時13分51秒 | 鉄道のよもやま話

もともとJR九州では、観光列車が多く登場しています。
それを決定的にさせたのが”ななつ星in九州”だったのです。

  

ななつ星については、色々報道されていますので、ここでは簡単に紹介します。

第10期(2017.3~9月出発)は11月15日に受付が終了しました。
この観光列車は、九州各地を巡り、自然、食、温泉、歴史等を楽しむことを目的とした寝台列車です。
2013年10月から運行を開始し一人あたりの価格は1泊2日で15万円から40万円。3泊4日で38万円から95万円(車中2泊、旅館1泊)で富裕層の利用を見込んでいます。

 

  

”ななつ星”の”ななつ”とは九州の7つの県(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の各県)と七つの観光素材(自然、食、温泉、歴史文化、パワースポット、人情、列車)そして7両編成の列車を表しています。

JR九州では、この車両を「大人の空間」と位置づけ、ツアー参加者は中学生以上に限定されいます。
車内での共用スペースでのドレスコードは「スマートカジュアル」と定められており、ジーンズやサンダルは禁止となっています。

 

申し込みには、参加者の名前を登録しますが、チケット購入後の変更は、転売防止として手数料として1万円支払う必要があり、2名ともの変更は出来ません。

このように申し込み競争率も大変な上、申し込み後の変更も転売防止とはいえ、手続きが難しいようです。

なお、申し込み多数では抽選となりますが、この抽選も、過去に応募が多い人ほど確率が高くなるようです。
どちらにしても富裕層が相手で時間も金額的にも余裕が必要です。

 2017年のコースと金額等


 http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/tourdesk.html

次回の観光列車については、もう少し一般向きを紹介したいと思います。



 


観光列車あれこれ ② 「TRIN SUITE 四季島」

2016年12月05日 11時43分20秒 | 鉄道のよもやま話

前回 JR西日本の「瑞風」を簡単に説明しましたが、今回はJR東日本の「TRIN SUITE 四季島」について書きます。

「瑞風」より1ヶ月ほど早く、発車・・2017年5月1日に運行される周遊臨時寝台列車(クルーズトレイン)です。
”SUITE”は、甘いの意味の”SWEET”ではなく、”一組”とか”一揃い”とかの意味です。

既に、応募は完了し、競争率は平均6.6倍だったそうです。

  


「四季島」という名は、JR東日本のHPに”コンセプト”として次のように述べています。

この国は広くない。でもこの国は広い。そして深い。
 四季、二十四節季をまたぐ、多彩で気まぐれな自然の気質。・・・・云々」
 そして、「色濃く変わる四季のうつろいと、今までにない体験や発見を通じて、まだ知らなかったことがあったという幸福を実感していただきたい」とあります。

10両編成で展望車、スイート寝台車(5両あり、1両に3室づつ、シャワー、トイレ付)一般スイート車、ラウンジカー、ダイニングカーなどで、定員は全車6名。
費用は、下記の通りです。
瑞風同様に、高額ですが、人気は高く、これも列車が移動手段ではなく、列車自身がホテルであり、観光となるためなのでしょうか・・・

  
  ダイニング車                 ラウンジ車

  
   展望車                  

旅程には、北海道が入っていますが、これは北海道新幹線開業による影響から北海道で定期運行ができなくなる寝台特急「カシオペア」との入れ替えとなります。

3泊4日コース  上野駅ー日光ー北海道(函館・登別)ーあつみ温泉ー新津ー東三条ー上野駅
1泊2日コース  上野駅ー塩山ー姨捨ー会津若松ー上野駅
  上野駅には、ラウンジを設けるようです。
  なお、3泊4日コースの3日目は、五能線コースと縄文コースを選択出来るそうです。

2017年5、6月の上記コースの後に、夏コース、年末年始コース、冬コース、春コースがあり、
2017年9、10月コース出発分は11月1日~2017年1月6日に応募しています。
その他詳細は、下記を参照してください。
    http://www.jreast.co.jp/shiki-shima/
 

 


観光列車あれこれ ① 「トワイライトエキスプレス瑞風」

2016年11月30日 20時48分25秒 | 鉄道のよもやま話

まず最初に紹介するのは、先日(11/29)にJR西日本から発表された豪華寝台列車「トワイライトエキスプレス 瑞風」です。

  

来年6月にデビューする京阪神と山陽・山陰エリアを結び、運行中に沿線を立ち寄って観光するというものです。
「トワイライトエクスプレス」は1989年から運行を始め、大阪駅と札幌駅を結ぶ寝台特急の名称でした。
往年のオリエント急行を彷彿させる豪華列車でしたが、車両の老朽化や青函トンネルの新幹線通過、経由路線の一部がJRから移管されるなどの環境の変化により、その歴史は閉じられました。

この列車の名を冠したのが、新たに運行される「瑞風」です。
「瑞風」の由来は、「美しい瑞穂の国を風のように駆け抜ける列車」ということからだそうです。

 

車両は10両編成で定員は30名、食堂車、ラウンジカーが連結され、編成の前後両端には、展望スペースが設けられています。

   

車窓から西日本に広がる原風景を楽しみ、日本の素晴らしさを再発見してもらうのが狙いとか・・・
同じような豪華列車には、JR九州の”ななつ星”が2013年10月から観光運行を開始しており、JR東日本も同じような列車が2017年5月1日から運行する予定です。

片道コース(1泊2日)が一人当たり27万~75万円。
京都・大阪から下関経由で戻る周遊コース(2泊3日)が50万~120万。月1~4回運行され来年6月~9月分の予約を12月5日~1月31日に受付、多数の場合抽選となります。

LCCや夜行バスにより、鉄道が奪われているということから、反対に高額でゆとりのある旅を提供するという今後の鉄道旅行に新しい旅を楽しみ方の方向性が示されたものと言えます。

しかし、高額のため誰でもというわけにはいきません。
それはそれとして、もう少し一般にも利用出来るものが欲しいところです。

そこで、JR西日本では、この瑞風に続く、新たな観光用の長距離列車をも投入する計画で、瑞風よりも安価なものになると言われていますが・・・。


「食事の出来る列車」 や「観光列車」が・・・・

2016年10月14日 09時53分50秒 | 鉄道のよもやま話

10月14日は鉄道の日です。
1872年(明治5年)9月12日(新暦では1872年10月14日)に新橋駅と横浜駅とを日本初の鉄道が開業したこと、並びに1921年(大正10年)10月14日に鉄道開業50周年を記念して東京駅の丸の内北口に鉄道博物館が開館したことを記念して、翌1922年から鉄道記念日として鉄道省により制定されました。

鉄道記念日には、各地でイベントが行われます。
しかしそれとは別に、今、鉄道の話題は、「食事の出来る列車」や「観光列車」なのです。

   主な観光列車



なぜ、このような列車が増えているのでしょうか・・・
新幹線が全国的に広がる中、続々と長距離の寝台列車が、姿を消してゆきました。
それに代わる付加価値の高い列車の運用と鉄道に親しむ機運を高めるためにも、新しい鉄道の運行が必要となりました。

そこには、時間を楽しみ体験を楽しむための消費に向かう世論の風潮もあったようです。
その体験の内容も様々で、鉄道会社の苦心が見て取れます。

全国多くの観光列車について後日から連載してゆきます。


阪急電車あれこれ⑫ -沿線の由来③ 宝塚ー

2016年09月20日 10時36分41秒 | 鉄道のよもやま話

「宝塚」という地名の語源はどこから出ているのでしょうか?
阪急電鉄の前身、箕面有馬電気軌道が開業したのは、1910年(明治43年)梅田駅~宝塚駅間と石橋駅~箕面駅間でした。

  
   阪急電車 宝塚駅                      明治時代の宝塚駅  


この宝塚という駅名は、当然そこの地名からきています。
では、宝塚の地名の由来は・・・

「塚」は、古墳を表します。
この地は、縄文・弥生時代から人々の営みがあり、200基を超す古墳群があります。
1701年(元禄14年)発刊の「摂陽群談」には、「宝塚は川辺郡米谷村(現・宝塚市)にあり、この塚の周辺で物を拾った者には必ず幸運が舞い込む、そのため、宝塚と名づけられた」とあります。

しかし、それ以外の地、宝塚市御殿山3丁目にも宝の塚」と刻まれた碑が残っており、かっては、ここら辺りにも宝が眠っていると伝えられた様子がうかがえます。

  
  御殿山にある「宝の塚」碑             中山寺境内にある白鳥塚古墳

つまり、江戸時代ごろには、この辺り(現宝塚市)のどこかに財宝が眠っているという伝説・・うわさ・・が語られていたようです。

今や、その宝の行方は分かりませんが、阪急電車が開業し、宝塚歌劇団(当時は、宝塚唱歌隊と言われていました)が出来てからは、温泉地としても有名となり、まさに「宝」とは、このことだったのかも知れませんね。

  
   阪急宝塚駅から宝塚歌劇場に通じる道・・・花の道は春には桜が・・・   


  
     阪急宝塚駅周辺     阪急 宝塚駅の北、国道176号を挟んでJR宝塚駅があります。

 


阪急電車あれこれ ⑪ ー沿線の由来② 嵐山-

2016年08月10日 20時07分03秒 | 鉄道のよもやま話

            上記、タイトルの写真は、嵐山で、昨年11月16日に撮影したものです。

嵐山が観光名所として親しまれた歴史は古く、平安時代から紅葉の名所として知られたようです。

阪急嵐山駅を降りると、桂川や渡月橋、その渡月橋を渡れば清涼寺や大覚寺など由緒のある寺があります。
現在、嵐山は観光の名所と言われていますが、その嵐山とは標高375㍍の山のみを指しているのですが、名所が多く点在しているところは嵯峨野なのです。

  
  上の地図は、嵐山・嵯峨野                  竹林の道
        下の地図は、嵐山周辺と言われる辺り

  

そもそも「嵐山」といわれる語源は何なのでしょうか・・・
語感からして、雷や豪雨などの風雨の激しい天災を連想させます。
しかし、地名の語源は、天候とは関係がないようです。

  
   渡月橋                阪急 嵐山駅 

地名の由来は、「日本書紀」に記された「歌荒棲田」という地名に基づくのだそうです。
「歌」は、平安京の都が置かれた葛野郡宇太村から、「荒棲」は荒れ果てたという意味で、「田」は、ここの場合水田ではなく場所という意味です。

やがて、地名の対象が、山や川へと広がり、「荒れた洲にある山」からいつしか「嵐山」に転じたのではないかと言われています。

今は、京都になくてはならない観光名所の一つとなっています。


阪急電車あれこれ ⑩ ー沿線の由来① 昆陽池-

2016年08月04日 15時40分18秒 | 鉄道のよもやま話

直接 鉄道に関係はありませんが、阪急沿線について2,3あれこれ述べてみます。
               上記カバー写真は、昆陽池の白鳥 (2008年10月 撮影)

阪急神戸線の塚口駅から伊丹線が北に延びてその終点が伊丹駅です。
当初、伊丹線を造る計画はなかったのですが、伊丹市民からの熱い要望で「1920年(大正9年)に開業しました。

その伊丹駅から伊丹市営バスで約20分のところに昆陽池(こやいけ)があります。
ここは関西屈指の野鳥の楽園、昆陽池公園があり、この池には、日本地図を描いた島が浮かんでいます。
伊丹空港からの飛行機から見ることが出来ます。

  
 空から見た昆陽池 池の中に日本列島が・・・池の向こうに昆虫館が見えます。

 


昆陽池ガイド・・・
http://koyaike.hotcom-web.com/guide/



そもそも昆陽池を作ったのは、奈良時代の高僧・行基、「昆陽(こや)」とはもともとは「児屋」と言われていたのを行基が「昆陽」と名づけたため、現代にいたっているそうです。

交通の要所であるこの地にお寺(昆陽寺)を建立するためには、あまりにも荒れ地であったために、近くに池を造ることが動機でした。

 昆陽寺については下記・・・http://www.city.itami.lg.jp/ITAMI_BENRI/SISETU_KIKAN/REKISI/1392276424956.html

  
   昆陽寺 山門            山門から本堂を望む
 
  
                        春には本堂の前に梅が・・

平安時代には、平清盛が福原に遷都する前に候補地として検討されたとか、江戸時代には西国街道として宿駅が置かれ、いつの時代も重要視されてきました。

現在は、宝塚、京都、神戸方面への交通の要所で、昆陽池は、一部田んぼや畑も点在した中、住宅街に囲まれ、都市近郊風景が広がっています。

 

 


2016年 ブルーリボン賞とローレル賞 ーその2ー

2016年06月19日 10時34分05秒 | 鉄道のよもやま話

             上記 表題カバー写真は、ブルーリボン賞を受賞した阪神電車の5700系

鉄道友の会」は、先月ブルーリボン賞とローレル賞を発表したことを述べました。
そのうち、ブルーリボン賞を受賞した阪神電気鉄道の5700系電車については、すでに述べましたので、今回は、ローレル賞を受賞したJR東日本のHB-E210系と四日市あすなろ鉄道の新260系について述べてみます。

ローレル賞は、性能やデザイン、製造企画、運用など卓越した車両を選定されています。

 
     ローレル賞の JR東日本のHB=E210系   

まず、JR東日本のHB-E210系は、2015年5月に運転を開始した仙石東北ライン専用の車両として開発されたハイブリッド気動車。
これは、地方都市近郊の鉄道輸送に大きく貢献する優れた車両ということで受賞しました。
具体的には、ディーゼルハイブリッドシステム、3扉車の2両編成、ステンレス車体などで環境性能向上、メンテナンスコスト低減など具現化した。

 
    ローレル賞の四日市あすなろ鉄道の新260系

四日市あすなろ鉄道の新260系は、3両編成のうち両端の2両をリニュアルし、中間車のみ新造した電車で、この路線は、ナローゲージ(特殊狭軌、軌間762mmと狭い)のため車体を大きく出来ず、厳しい条件のため制約が厳しいなか、初めての冷房装置を搭載したことなどが選考の理由だそうです。

なお、四日市あすなろ鉄道とは、近鉄の内部線・八王子線でしたが、2012年に廃止した上でバス高速輸送システム化する方針でしたが、四日市市側が鉄道の存続を要望したことから公有民営方式、第3セクター鉄道として2015年4月1日から運営を開始しました。


第59回(2016年)ブルーリボン賞とローレル賞

2016年05月29日 14時48分12秒 | 鉄道のよもやま話

鉄道友の会」は、2016年のブルーリボン賞に阪神電気鉄道の5700系を選定したと発表しました。
阪神電鉄の車両がブルーリボン賞を受賞するのは初めてです。

 
   2016年 ブルーリボン賞を受賞した”阪神電鉄の5700系”



ローレル賞は、JR東日本のHB-E210系ハイブリッド軌道車と四日市あすなろ鉄道の新260系が選ばれました。

  
   ローレル賞 ”JR東日本 HB0E210系”    ローレル賞 ”四日市あすなろ鉄道の
                                新260系”     

 

このブルーリボン賞とローレル賞は、友の会が毎年、前年に営業運転した新車、若しくはそれとみなされる改造車の中から選定され、ブルーリボン賞は、優秀と認められた車両から会員投票をもとに選定し、ローレル賞は、デザイン、製造企画、運用などに卓越したものに対して選考委員会が認めたものを選定しています。

ブルーリボン賞の阪神電鉄の5700系の受賞理由、「最新技術を導入し、旅客サービスの向上による”人へのやさしさ”と環境負荷物質の低減による”地球へのやさしさ”の追求をコンセプトに開発されたことが高く評価されました」としています。

この5700系は、2015年8月25日 掲載のカテゴリー”鉄道よもやま話” 「阪神電車のあれこれ   ー5-」で紹介しています。

ローレル賞を受賞した車両については、後日紹介します。


阪急電車のあれこれ⑨ ー神戸阪急ビルの建て替え計画-

2016年05月21日 18時52分04秒 | 鉄道のよもやま話

1995年の阪神・淡路大震災によって被災した旧神戸阪急ビル東館(地上6階)は。今は暫定的な建物(地上3階建て)ですが、新しいランドマークとして地上29階に建て替える計画が発表されました。

       
       新ビルの外観イメージ        新ビルのフロアー計画図 

 

ここは、神戸の中心地である三宮地区にあり、阪急神戸三宮駅、阪神神戸三宮駅、JR三ノ宮駅、ポートライナー三宮駅が隣接する鉄道網の結集地点に位置しています。

もともと、旧神戸阪急ビルは、1936年(昭和11年)3月に、神戸線の延伸にあわせて、現在の阪急神戸三宮駅(当時は神戸駅)と一体で建設され、当時から三宮のシンボルとして親しまれていました。

      
           震災前の神戸阪急ビル東館        周辺地図   


新ビル内には、商業施設、オフィスの他、阪急阪神ホテルが展開する宿泊体形ホテル「remm(レム)」が入居する予定で神戸を訪れるビジネス客や旅行客のホテル需要にこたえることになります

最上階29階には展望フロアーやレストランを設け、港町神戸の景観を楽しむことが出来るようです

なお、この新ビルは、2021年の竣工予定です。