大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 2月5日 女の人がいる

2016-02-05 20:44:48 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 2月5日 女の人がいる



 うちの実験室には女の人がいる。
気配だけなんだけど女の人で、ラジオをかけながら仕事していたりすると、何もしないのにラジオの入りが悪くなったりする。
 しかも、そこで二人以上で仕事しているときにはそんなことは起こらない。
一人でいるとき、

「 頼む、好きな曲なんだ、聴かせてくれ~。」

とか言うと、入りが戻る。
 この前、その部屋で待ち時間があり、一人やはりラジオをかけながら、手近にあった紙に落書きをしていた。
すると、いつものごとくラジオがダウンしていく。
 2,3回電源を入れ直したけどやっぱり駄目で、そのとき何を思ったのか、

「 じゃぁ、あんたの顔描いたげるからラジオ聴かせて。」

みたいなことを言ってしまった。
 当然、顔なんて見えないから、全くの想像で紙にペンを走らせた。
それで、ラジオのボリュームは戻った。
 何となく最初に描いたのは髪の長い女の人。

「 こんな感じ・・?」

下がっていくラジオのボリューム。

「 違うらしい・・。」

描き直しはじめる。
戻っていくラジオのボリューム。
 次におかっぱっぽい髪型の女の人。

「 これじゃどう?」

変わらないラジオのボリューム。

“ なんか、納得して貰えたのかなぁ・・・?”

よく分からないけど、そこで切り上げて実験室を出た。
この時の一部始終を誰かに見られていたら、きっと変なヤツと思われるよな。
 帰ってから、描いた絵をどうしたもんかと思って、マッチで焼いてみた。
それから、特に何かあったってこともないけど、ちょっと怖いので。











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