日々の恐怖 2月22日 写真
関東地方に住むDさんの話です。
5年くらい前の話だ。
母方の親戚が墓を建て直した。
立派な墓が出来たので、家族全員で墓の前で写真を撮ったそうだ。
その時、長男が写真を撮ったんで写真には写ってないはずが、現像してみると、墓石にカメラを構えた長男が写っていた。
墓があまりにピカピカだったので、撮っている人が鏡に映ったようになっていたんだと思う。
それは普通にあってもおかしくない話なんだが、その後暫くして、写真を撮った長男が事故で亡くなった。
建てたばかりの墓に、一番最初に入った事になる。
後でその事を墓石屋に話したら、その写真を現像した時に話して欲しかった、と言われたそうだ。
何でも、墓に写って写真に撮られた時はお祓いしないと、そのまま写っている人が墓に入ってしまう事になるんだと。
墓が新しい場合、入る人を待っているんだそうだ。
新しい家とかアパートに入った時とかに、その家に自分の先祖を祭らないと、家が仏を欲しがるから、新しい家を建てると身近に誰かが死ぬらしい。
実際、俺の知ってる範囲でも、家を新しくすると家族に一人死人が出てるし。
それはそれで保険が降りて良い様な気もするが。
童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ