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日々の恐怖 3月4日 ナムアミダブツ

2016-03-04 19:46:10 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 3月4日 ナムアミダブツ



 短大に通っていた頃のKさんの話です。
私の部屋は2階の通りに面しています。
 ある日の朝4時頃に、男の子の、

「 ナムアミダブツ、ナムアミダブツ・・・。」

という声で目を覚ましました。
 あまりに延々と聞こえるので、朝機嫌が悪いタイプの私は、むかついたので窓を開けました。
すると、小学校4、5年生くらいの色白の男の子が(ランドセルを背負っていて、ベージュの半ズボン)立っていたのです。
 半分寝ぼけ眼で私が、

「 ボク、まだ朝早いから、みんなに迷惑でしょ!」

と声をかけたら、顔だけ私に向け、スーッスーッと歩きはじめ、同じ様にお経を唱えて去っていきました。
 朝になって、母に今の話をして、

「 うるさかったよね!」

と言っても、そんなの聞こえなかったとのこと。
それに、家族の誰も聞いて無い。
 いまだに私の謎です。
寝ぼけていたかもしれませんが、その後トイレに行ってので、意識ははっきりしていたんです。
 あの時は起こされてむかついてたから、

“ 変なの!”

としか思いませんでしたが、尋常でないような気がします。
 小学生の能面のようなあの顔は未だに憶えています。
月日が経つにつれて、

“ あれは、なに・・・?”

て気がしてます。











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