大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 3月8日 能面の左半分

2016-03-08 22:24:00 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 3月8日 能面の左半分



 私が通っていた小学校は、明治初期に墓地を移動させてそこに作ったとこだった。
そのせいか、開校から怪しい話が後を絶たない怪奇小学校。
 でもそれほど大掛かりな現象は起きなくて、こっちもだんだん慣れてきて、旧校舎の築山の裏から回収しそこねた人骨が出てきたとか、講堂の楽屋の床一面に髪の毛がちらばってたとかくらいでは、

「 ああ、またか・・・。」

くらいにしか思わなくなった。
 なかなか豪胆なことだが、なにが一番すごいって、卒業アルバムの中のあるクラスの集合写真が心霊写真だったのに、鑑定の結果、

「 これは悪いものじゃない!」

と言われて、そのまま載せてしまったことでしょう。
その卒業アルバムは卒業生全員に配られて、いまも私の手元にある。
 スキャナもデジカメももってないのでお見せできないのですが、どんな感じだったかはお伝えできると思います。
 その年の卒業生は4クラス。
アルバム用の集合写真は、出来たばかりの新校舎の正面玄関前で撮影されたのですが、一番最後に撮影したクラスだけは、なぜかそこから数メートル横の芝生の上に生徒を座らせたものでした。
 そして、その芝生で撮影したクラスの写真の左上隅、欠席した子の写真を後から貼り付ける場所にそれはありました。
ちょうど人の顔の大きさくらいで、能面を縦真っ二つにした左半分だけのような顔が浮かんでいます。
 よく見ると能面ではなく人の顔のようにも見えますが、どちらにせよそんなとこにあるはずのないものがはっきりと写ってます。
そして、その写真は卒業アルバムだけではなく、校長室にも歴代の卒業生写真と一緒にフツーに飾ってあります。









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