日々の恐怖 3月7日 母の思いやり
うちの母のこと。
うちの母は私が子供の頃に薬を嫌がって飲まないからって、ジュースにこっそり混ぜたり食べ物に混ぜたりして、私に内緒で飲ませてた。
だからかなんだか知らないけど去年の朝、駅のベンチで電車待ってたら、異常なほどの眠気に襲われていつの間にか爆睡してしまった。
私が爆睡してる間、周りは、
“ ホームに意識不明の女性がいる!”
と大騒ぎになって、私は救急車で病院に運ばれてて病院で目が覚めた。
検査の結果特に異常がなかったので、念のため1泊しただけで帰されたんだけど、家に帰ったら母が、
「 効きすぎちゃってゴメン。」
と言う。
母は私が、
「 最近よく眠れない・・・。」
と言っていたのを聞いて、夜に私が食事中に飲む麦茶に、よかろうと思って睡眠剤を混ぜたらしい。
が、どういうわけか、効いたのがだいぶ時間が経った朝だった。
「 なんでそんなことするの!」
と怒ったら、心配そうな顔で言った。
「 だって眠れないって言ってたから・・・。」
それからついこの前、夜から次の日の昼まで、ずーーーっと腹痛と下痢でトイレ何回も行った。
「 何か悪い物食べたかなぁ・・・?」
と考えていると、母が、
「 出てよかったじゃない?
最近、あんたお通じないって言ってたから♪」
と言う。
まさかと思って聞いたら、前の日の夜、私がトイレ行ってる間に、私が飲みかけのジュースに下剤を入れておいたと言う。
“ なんでそんなことするんだよ!!!”
いずれ毒薬でも入れられるんじゃないかと・・・。
童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ