極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

面白い感染症対策技術

2020年05月10日 | ネオコンバーテック



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き、雷雨か
ら救ったと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言
える赤備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗
りにした部隊編成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれた
キャラクター。愛称「ひこにゃん」。 


                   
13 子 路   し ろ
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「その身を正す能わざれば、人を正すをいかんせん」(13)

「近き者説べば、遠き者来たらん」(16)
「速やかならんと欲すれば、達せず。小利を見れば、大事成らず」(17)
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」(23)
「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し」(27)
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11 善人が百年間政権を担当すれば、暴力も極悪犯も影をひそめると
いうが、まったくだ。(孔子)      
〈善人〉 原文のままであるが、仁者、聖人などと比較してどういう評
価があたえられているのかはっきりしない。したがって全体の意味も明
確でない。次章の「王者」と対比させて、王者でも三十年、まして善人
なら百年はかかるというようにも取れる。



【ウイルス共生描論20:面白い感染症対策技術】
コンパクトで常温使用フィルム型>生ワクチン登場
インフルエンザやはしか、おたふくかぜなどの感染症にかかる前にあら
かじめ免疫をつけるため、病原性を弱めたり不活化させたりしたウイル
スや細菌を体内に送り込むのが「ワクチン」----「生ワクチン」「不活
化ワクチン」「トキソイド」があり。生ワクチンは病原体となるウイル
スや細菌の病原性を弱らせて接種するもの、不活化ワクチンは病原性を
なくしたウイルスや細菌を接種するもの、トキソイドは細菌の産生する
毒素を使って毒性をなくした上で接種する。通常、注射器を使って接種
するが、ワクチンテキサス大学オースティン校マリア・クロイル薬学教
授のグループは、「注射を使わないワクチン」の開発に成功したという。
しかし、ワクチンは生物由来原料を使用し、紫外線や温度による影響を
大きく受け、時間と共にその効力を失なう。そのため、ワクチンの保管・
管理には冷蔵保存が可能な設備が必要で、こうした設備の用意と維持に
は一定のコストがかる。また、ワクチンの接種は基本的に注射で行われ
ます。注射の針は正しく管理されなければ肝炎やエイズといった感染症
の経路となる。


クロイル教授が2007年から開発を進めているワクチンは、砂糖や塩など
の天然成分を含む薄いフィルムでワクチンを挟み込み、経口による接種
が可能。コストは安価で、製造プロセスも比較的簡単であることから、
手頃な価格でワクチンを提供することが可能になるとのこと。また、平
らで場所を取らなくなるため、大量のワクチンを保管し配布することが
可能。同研究プロジェクトの最大のブレイクスルーは、エボラウイルス
のワクチン開発の一環でウイルスをフィルムに挟んでいたところ、3年
間も放置されていたにもかかわらず、ワクチン内のウイルスの95%以上
が活動しており、ワクチンとしての効果を失っていなかった。そして、
2004年にフィリピンで1カ月に1800万人の子どもたちへ予防接種を行っ
たキャンペーンでは、1950万本の注射器が廃棄されましたと語り、フィ
ルムによる針なしのワクチンが普及すれば、ワクチンの保管だけではな
く医療廃棄物の問題が解決できる。


【要約】
生きたウイルス、細菌、抗体、酵素を冷蔵せずに長期間保存する、新し
い薄膜プラットフォームについて説明。16の凍結融解サイクルによる
ライブウイルスの回復をサポートする最適化された製剤での組換えアデ
ノウイルスの研究により、室温を超えるガラス転移を伴うアモルファス
固体の生成と、ウイルスとフィルムコンポーネント間の窒素-水素結合
が安定性の重要な決定要因であることが明らかとなる。舌下および頬側
経路による最適化されたフィルムでの生きたインフルエンザウイルスの
投与は、筋肉内注射によって達成されたものと同等かそれ以上の抗体媒
介性免疫応答を誘発。この作品は、生産、流通、サプライチェーンのメ
ンテナンスのコストを削減できるテクノロジーを提供することにより、
さまざまな医薬品へのグローバルアクセスを改善する可能性を紹介。



図1 フィルム技術は、生きている微生物と生物学的化合物を周囲温度
で長期間安定化する。(A)この原稿に記載されている長期安定性の評価
に役立つプロトタイプの単位用量フィルム。(B)備蓄および保管に使用
でき、配布用に複数の単回投与フィルムに切断できるプロトタイプの大
規模フィルム。(C)固体フィルムマトリックスにおける組換えアデノウ
イルスの36か月の安定性プロファイル。複製フィルム(n =タイムポイン
トあたり5)を20℃保存し、滅菌水で再構成して、標準的な限界希釈アッ
セイで感染力価を評価した(19)。ivp、感染性ウイルス粒子。(D)20
℃の生菌を含むフィルムの6か月安定性プロファイル。フィルム(各時
点でn = 5 )を滅菌生理食塩水で再構成し、溶液を栄養豊富な寒天に播
種しました。コロニーは、フィルムからの生菌の回収の評価のために数
えられた。 (E)薄膜で安定化され、室温(RT)℃30日間保存された一
次抗体(178260、Millipore)の 結合親和性は同じ条件下で液体として
保存されたメーカーの製品よりも優れている。再水和されたフィルムか
ら作られた溶液はアルファ-1アンチトリプシン(A1AT)酵素免疫測定法
(ELISA)アッセイで、説明されているように3回使用(59)。 4
℃で
保存された新鮮なストック(新鮮)、20℃で30日間保存されたフィルム
から再構成された抗体(フィルム)、および 30日間 保存されたメーカ
ーの液体製剤に保存された抗体で作成された 標準曲線の相関係数(r2)
2℃(製造元フォーム)での日数は、それぞれ0.99、0.99、0.10。(F)
ロバ抗マウスIgG抗体であるAP192P、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)
コンジュゲート(ミリポア)の結合親和性の、 20℃ での薄膜保存後の
回復。パーセント回収率は、各濃度のA1AT標準に対して製造元から提供
された新鮮なストックの再構成フィルムからの二次抗体を使用したアッ
セイによって生成された相対吸光度。結果は、RTで保存された製造元の
在庫と比較(推奨される-20℃ではなく)。グラフの各棒は、所定の実
験で3つの別々のフィルムから回収された抗体から得られた読み取り値
を表し、データは3つの別々の実験から収集されたデータの平均 ±SEM
を反映している。写真提供者(AおよびB):テキサス大学オースティン
校のMaria A. Croyle。


Vaccines without needles – new shelf-stable film could revolut-
ionize how medicines are distributed worldwideグローバルな予防接
種キャンペーンによって残されたエコロジカルフットプリントは、考慮
されず。1か月で1,800万人の子供たちに予防接種を行った2004年 のフ
ィリピン麻疹撲滅キャンペーンでは、1,950万本の注射器、つまり143ト
ンの鋭利な廃棄物と約80トンの無害な廃棄物が発生。対照的に、ワクチ
ンが入っている封筒を医療従事者に配布するだけ。いったん摂取すると、
健康な世界が残る。それは痕跡を残さない。
そう言えば、ブログで紹介した、4月2日、ピッツバーグ大学の研究グ
ループの有望なCOVID-19ワクチン候補(PittCoVacc)の作製しているが
----このワクチンは指先サイズのパッチを介し配信(送達)され、驚異
的なウイルス抗体を生成。このワクチン(ピッツバーグコロナウイルス
ワクチンの略称である"
Pitt- CoVacc"呼称)は、実験室で作られたウイ
ルスタンパク質片
を使用。また、効力を高めるために、マイクロニード
ルアレイと呼ばれる薬物を送達するための新技術を使用----400本の小さ
な針の指先サイズのパッチ(一種の絆創膏)----し、免疫反応が最も強
い皮膚にスパイクプロテイン片を配信(送達)でき、針は糖類とタンパ
ク質片より作製し、皮膚に溶けこませる技術と双璧をなす。(指先サイ
ズのパッチワクチン、「切れた正味に消費が迫る」、2020.04.09



スマートフォンのディスプレイを消毒する方法
特に現代人が常に手で触って操作するスマートフォンは重大な感染源にな
り得るため、スマートフォンのディスプレイを定期的に掃除することが非
常に重要。そんなスマートフォンのディスプレイの消毒について、ロバー
ト・マクファーレン・マサチューセッツ工科大教授は、携帯電話など何か
の表面に触れるたびに、手についた物質の一定量が触った表面に移動。ま
た、手で触れた表面の素材も、ある程度手につきます。そのため、スマー
トフォンのメーカーは化学的に強く他の物質を吸着しない材料でディスプ
レイをコーティングすることで、表面に残る残留物の量を最小限に抑えて
いると言う。スマートフォンのディスプレイには、映像がくっきり見える
ための「透明性」、タッチしていない時に反応しないための「電気抵抗性」、
タッチした時に反応するための「導電性」、ぐっと触ったり汚れたりして
も壊れない「耐久性」、拭き取るだけで簡単に掃除できる「扱いやすさ」
など、仮に抗菌性をもたせるためにディスプレイに新しいコーティングを
施しても、それによって何か別の特性が失われてしまう可能性があるため、
開発難度は指数関数的に上がってしまう。スマートフォンを清潔に使うに
は、適度に清掃する必要がある。一般的にフッ素樹脂フルオロカーボン
などの撥油性----指で触ることでディスプレイに残留する汚れの大部分は
油脂であり、ディスプレイの表面に撥油性のコーティングを施すことで、
油脂の残留量を最小限に抑えることが可能となる----コーティングを施す。
撥油性コーティングは消毒用アルコールで除去される可能性は低いものの、
高濃度のアルコールに長時間さらされるとコーティングの均一性が失われ
てしまう可能性があるそうです。コーティングの均一性が失われると残留
物が付着しやすくなってしまい、見やすさやタッチ感度など、ディスプレ
イの光学的・機械的特性に影響を与える可能性がある。スマートフォンの
ディスプレイを清掃するには、消毒用アルコールを水である程度希釈して
から使うべきで、スマートフォンのディスプレイに施されている撥油性コ
ーティングは微生物の付着をある程度は防ぐが、COVID-19のパンデミック
を考慮した場合、十分に微生物による汚染が防いでいない。セキュリティ
企業のカスペルスキー社によれば、撥油性コーティングに最も影響が少な
い消毒液はイソプロピルアルコールで、濃度は70~80%が最適。ウォッカ
やウイスキーなど、飲料用エタノールは撥油性コーティングを痛めてしま
う可能性があり使用しないこと。

特開2020-51988 検査判定機および検査判定方法 デンカ生研株式会社
患者の唾液等の検体に細菌やウイルスなどの被検出物質が含まれているか
否か(陰性/陽性)を判定する際にイムノクロマトグラフィ法による検査
が行われる。イムノクロマトグラフィ法による検査には、被検出物質の有
無により検出領域に異なる色を呈するテストストリップを備えた検査キッ
トが用いられる。
テストストリップには、被検出物質が含まれている可能
性のある液体試料の流れる方向(以下「展開方向」ともいう)の上流から
順に、滴下領域、標識化物質含有領域、検出領域が設けられている。滴下
領域は、液体試料を滴下する領域である。滴下領域に滴下された液体試料
は展開方向に展開する。標識化物質含有領域は、被検出物質に選択的に結
合しかつ標識となる標識化物質を含有する領域である。標識化物質は特定
色の標識であり、液体試料と混合されると抗原抗体反応により被検出物質
と結合する。液体試料が標識化物質含有領域を通過すると、液体試料に含
まれている被検出物質に標識化物質が結合される。検出領域は、標識化物
質と結合した被検出物質を固定する固定化物質が固着された領域である。
標識化物質と結合した被検出物質は、検出領域に達すると、そこで固定化
物質と選択的に結合し、固定される。標識化物質と結合した被検出物質が
固定され、蓄積された検出領域は標識化物質により所定の色を呈する。検
査者は検出領域を目視し、呈色状態から陰性か陽性か判定する。
また、一
部の医療の現場では検査者の作業を軽減するために検査判定機が導入され
ている。検査判定機は、挿入された検査キットにおけるテストストリップ
の検出領域の画像を取得し、画像処理により陰性か陽性か判定し、判定結
果を提示する(特許文献1参照)。

特開2009−133813号公報

上述のように検査判定機は検出領域の画像を取得し、その画像から陰性か
陽性かの判定を行う。しかし、検査キット内での検出領域の位置には検査
キット毎に個体差がある。その原因として以下のことが考えられる。通常、
検査キットの筐体内にはテストストリップを位置決めする部材があるが、
部材により構成されるテストストリップ配置領域はテストストリップより
も僅かに大きくなっている。そのサイズ差により、検査キットの製造時あ
るいはその後に、検査キット毎にテストストリップの位置に個体差が生じ、
検出領域の位置に個体差が生じうる。
検査判定機が検出領域として認識す
る位置がずれれば、自動判定の正確性が低下する恐れがある。
本発明の目
的は、イノマクロマト法による検査の自動判定において適切な検出領域で
の判定を可能にする技術を提供することである。

本開示による検査判定機は、被検出物質が含まれている可能性のある液体
試料を、テストストリップの標識化物質含有領域を介して被検出物質検出
領域に展開し、前記被検出物質検出領域の呈色状態から陰性か陽性か判定
するイノマクロマトグラフィ法の検査判定機であって、観測部と、処理部
と、を有し、前記観測部は、前記テストストリップにおける前記被検出物
質検出領域の展開方向の下流にあり前記液体試料が到達したことを呈色状
態で示す試料展開検出領域の少なくとも一部の位置を含む範囲について、
呈色状態の指標である呈色指標のデータを取得し、前記処理部は、前記呈
色指標のデータから前記試料展開検出領域を特定し、前記呈色指標のデー
タにおける前記試料展開検出領域から所定の領域間距離だけ上流の位置に
前記被検出物質検出領域を特定し、前記被検出物質検出領域の呈色状態に
基づいて陰性か陽性か判定する。本開示によれば、イノマクロマト法によ
る検査の自動判定において適切な検出領域での判定が可能となる。
査キ
ットの平面図である。テストストリップの2面図である。検査判定機の斜
視図である。検査判定機のブロック図である。検査処理のフローチャート
である。試料展開検出領域特定処理のフローチャートである。観測窓特定
処理のフローチャートである。判定処理のフローチャートである。


【符号の説明】
10…検査判定機、11…スロット、12…操作ボタン、13…表示器、
14…撮像部、15…処理部、16…操作部、17…表示部、18…検
知部、20…検査キット、21…筐体、22…開口部、23…観測窓、
30…テストストリップ、31…試料展開メンブレン、32…試料滴下
パッド、33…標識化物質含有パッド、33…標識化物質含有領域、34
…第1被検出物質検出領域、35…第2被検出物質検出領域、36…試
料展開検出領域

       


世界初!大気・熱・バイアスストレス耐性を有する高信頼性かつ高移
度電子輸送性有機半導体材料の開発に成功
移動度と環境ストレス耐性を併せ持つ実用に耐えうる塗布型 n型有機半
導体であるPhC2–BQQDIの開発に世界で初めて成功した。この優れた半導
体性能は、第一に無機半導体に類似したバンド伝導機構に起因するもの
であることが実験的に示された。また、第二に、有機半導体特有の伝導
阻害の主要因である分子間振動が、分子設計により効率的に抑制された
ことが、分子動力学計算および伝導計算により実証された。今回開発し
たPhC2–BQQDIからなる n型有機半導体は、印刷法による安価かつ低環境
負荷の電子タグなどの開発を大いに加速し、また、高熱ストレス耐性に
加えて、還元体の安定性を有するバンド伝導性 PhC2–BQQDIをベースとし
た未利用エネルギーを有効活用するエネルギーハーベストである熱電変
換素子などの次世代のプリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス分
野の起爆材料となる。
【概説】
現在、日常生活に欠かせない情報端末----スマートフォンやノートパソ
コンなど電子機器に用いられている半導体は、シリコンを中心とした無
機化合物からなる半導体(無機半導体)です。共有結合により原子同士
が結びついた固体の無機半導体は、共有結合を介して電荷輸送ができ、
電荷移動度は極めて高いが、その一方で、重く、硬く、また、デバイス
作製に約300–1000℃の高温が必要。これに対して、パイ電子系分子が弱
い分子間力によって集合した固体である有機半導体は、軽量かつ機械的
に柔軟である特長を有し、印刷による低温での作製が生産時のコストと
環境負荷を飛躍的に軽減し、次世代のプリンテッド・フレキシブルエレ
クトロニクスにおける鍵材料として大変期待されているが、無機半導体
とは対照的に、有機半導体は共有結合ではなく分子軌道の弱い重なりを
介し電荷輸送しているため、電荷移動度は低くなる。さらに、弱い分子
間力で集合している有機半導体分子は、熱エネルギーにより固体中で分
子運動(分子間振動)が生じることで電荷移動度が低下することが報告
されている。したがって、有機半導体の性能向上のためには、①分子軌
道の重なりを大きくすることに加え、②固体中で分子間振動を効率よく
抑制する分子設計指針の考案が重要と考えられている。


Title:Robust, High-Performance n-Type Organic Semiconductors:
Science Advances」(2020年5月1日付)


▶ 今夜の一品:Fitbit Charge 4 進化した健康を旅するトラッカー 



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壺の中の霧Ⅲ

2020年05月10日 | ネオコンバーテック



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き、雷
雨から救ったと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボ
ルとも言える赤備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆ
る武具を朱塗りにした部隊編成のこと)の兜(かぶと)を合
体させて生まれたキャラクター。愛称「ひこにゃん」。 

                                                           
13 子 路   し ろ

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「その身を正す能わざれば、人を正すをいかんせん」(13)
「近き者説べば、遠き者来たらん」(16)
「速やかならんと欲すれば、達せず。小利を見れば、大事成らず」(17)
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」(23)
「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し」(27)
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10 かりにわたしに政治をまかせる国があれば、一年で基礎をつくり、
三年のうちには立派に成果を上げてみせるのだが。(孔子)

子曰、苟有用我者、期月而已可也、三年有成。

Confucius said, "If someone appoints me to an important position, I can
get results within a year. Three years are enough to accomplish my ideal."



除菌・消臭スプレーバックパック
次亜塩素酸水噴霧殺菌装置 



壺の中の霧Ⅰ・Ⅱ」でおなじみのいけうち(大阪市西区、中井志
郎社長)が薬液タンクを背負って噴霧するバックパック型除菌スプ
レー装置「ドライフォグハイノウ」を増産している。現状比4倍以
上の月産200台を製造し、新型コロナウイルス感染症対策として、
公共交通機関や劇場などから問い合わせが相次ぎ、需要増に対応す
るのだという。「Dry-Fog HIGHNOW」(以下DFH)は、株式会社いけ
うちが特許を取得する特殊ノズルにより、薬液を平均粒子サイズ10
μm 以下のミスト「ドライフォグ」にして噴霧する背負い式のスプ
レー装置。従来、DFH を用いて薬液を噴霧することにより、粒子サ
イズが粗大な従来の噴霧器では塗布し難かった、細かな隙間や死角
にまでしっかり薬液の塗布を実現させた。
【特徴】
①薬液をドライフォグ(微細な霧----平均粒子径(霧の平均サイズ
が10μm以下)状にして散布する除菌・消臭ユニット
②1回の充電で40分間噴霧可能
③回の充電で40分間噴霧可能



ドライフォグ化した薬液は気流に乗って漂い拡散しやすいため、空
間の除菌消臭にも効果的。さらに、高所や床、あい路部などにも噴
霧しやすいリーチロッドを採用しているため、誰でも手軽かつ精密
に除菌・消臭作業をすることが可能。本体には1回の充電で40分稼
働可能なリチウムイオン電池を内蔵し、電源ケーブルの取り回しや
電池切れを気にすることなく使用できるほか、背負い部のハーネス
やパッドは長時間作業時の負担を軽減するためバランスの良さを追
求した人間工学設計となっている。



同社は、この他にも、農畜産施設における暑さ対策、呼吸器疾病・
病害虫対策を目的とした自動スプレーシステム「CoolPescon」や、
施設入り口における薬液充満ブース「防除ブース」など、スプレー
ノズルメーカーとして培った微粒化技術を活かした製品を開発、販
売。ところで、今回はこの製品のノズルにまつわる技術には触れず
に、消毒に使う"電解次亜塩素"に集中してみる。その特徴を箇条書
すると次のようになる。

【電解次亜塩素酸生成装置の特徴】
①電解次亜塩素酸と強アルカリ水を個別に生成可能な生成装置([
特許取得]新電解技術)。
②生成時に不要な電解水(捨て水)が発生しない。
③電解次亜塩素酸の塩素濃度とpHを変更可能。
④高濃度生成が可能(塩素濃度:300–400ppm、pH値:3.0–6.5)。
⑤塩酸などの劇物を使用しない。
⑥生成水(Clezia水)の販売も実施。







わたし(たち)も一時期仕事で散々電解技術応用をやっていたので
少しは知識と経験はある。遊離次亜塩素酸を殺菌成分とする微酸性
次亜塩素酸水は、殺菌対象が広く、殺菌速度が速いうえに、無毒、
無刺激で、厚生労働省により食品添加物に指定されている。微酸性
次亜塩素酸水は、現在広く使用されている次亜塩素酸ナトリウム溶
液などに比べて、低濃度においても実用的な殺菌効果を示す一方で、
殺菌成分は比較的短時間で分解消失すること、食品等の有機物に接
触した場合に次亜塩素酸ナトリウムと異なりトリハロメタンを生成
しないことから、食品に混入しても、ごく短時間で分解消失し、そ
の品質に悪影響を与えないことが確認されている。このような特徴
から微酸性次亜塩素酸水は、食品生産現場を始め、水産、農業、医
療介護など幅広い分野において利用されている。微酸性次亜塩素酸
水は、塩化水素溶液または塩化水素溶液と塩化ナトリウム溶液の混
合物を電気分解することで生成されるものであると定義されている。
そして、塩分を含まず、高い殺菌作用を有する微酸性次亜塩素酸水
を得る方法として、塩化水素溶液のみを電気分解し、遊離次亜塩素
酸の溶液を生成する方法が実用化されている。微酸性次亜塩素酸水
が強い殺菌力を安定的に保ち、かつ高い安全性を具備するように、
有効塩素濃度の範囲は10〜80mg/L、pHの範囲は5.0〜
6.5とされている(平成24年4月26日 厚生労働省告示 第3
45号)。ところで、微酸性次亜塩素酸水の品質は、電解槽の性能
に依存するところが大きい。特に、電解槽の主要部品である電極の
性能は、微酸性次亜塩素酸水の品質の他、生成効率などの経済性に
も影響を与えることから、安定した品質の微酸性次亜塩素酸水を生
成するためには、電極の劣化を抑制することが求められているが、
電極は常時高濃度の電解物中に浸漬されている。次亜塩素酸生成に
使用される電極は、高濃度で、高酸化性で、かつ低pH 溶液に浸漬
され、電極表面は極度の酸化ストレスに曝されており、徐々に劣化
し、触媒能が低下する。その結果次亜塩素酸生成能力は低下し、短
い時間で電解性能が低下してしまう。従って実用的な電解槽に求め
られるのは、電極面の酸化劣化を極力抑える技術や、短時間で酸化
劣化を回復させる技術である。例えば、特開2016-69859号公報(特
許文献1)では、電極の劣化を防止するために、定常運転
時とは逆
の極性の電圧を電極に印加する技術が開示されている。特
許文献1
によれば、スケールの発生を抑制しつつ、電極の劣化を防
止するこ
とができるとするが、①
電極の劣化を回復するために、電極に印加
する極性を逆転させる必要
があり、そのため電圧制御が複雑化する
問題にに加え、②電極
極性の逆転には、電極表面の触媒の種類が限
定され、生
成効率を優先した電極設計が困難である。

図1
【符号の説明】1…タンク、2…ポンプ、3…原液供給配管、4…
電解槽、5…電解槽外殻、6…電解槽内殻、7…電極板、7-1…
給電電極、7-2…非給電電極、8…給電端子棒、9…排出口、
10…直流電源、11…制御装置、12…開口、13…排出口、
14…給電配線、15…制御信号配線

図2

したがって、電極劣化に
対応し短時間で電極劣化回復技術が求めら
れていた。従来技術にお
ける課題解決に、電解停止中、および電解
中に発生した電極の短期
劣化を回復させて微酸性次亜塩素酸水を効
率的に生成する生成方法
を提供することを目的とする。(特開2019
-189887 微酸性次亜塩素酸水の生成方法
)



✔ ここでは、ノズルではなく電解装置に触れたが、「高性能化・
高品質」を前提に「コンパクト化」の視点で事業展開を描いてみた。
クリーンルーム前室システムの定置型やバックパック型に「余剰次
亜塩素酸水除去装置」を加えた世界事業として30億円/年規模の
市場を想定する。

【ウイルス共生描論19:第2波は来るか



寄生虫感染症の治療薬であるイベルメクチンが、アビガン、レムデシビ
ルに次ぐ新型コロナウイルス感染症治療薬として注目を集めている。4
0年前に開発され多くの患者に投与されてきたため、新しい薬剤であるア
ビガンやレムデシビルと比べると、副作用を心配することなく使用でき
るという。開発したのは北里大学の大村智特別栄誉教授、日本発という
ことからも注目度は高い。死亡率の低下や治療効果などの報告も イベル
メクチンは大村智特別栄誉教授が静岡県内で採取した土から発見した新
種の放線菌が産生する物質を元に製品化されたもので、糞線虫などの寄
生虫に有効に作用する。大村智特別栄誉教授はこの成果が認められ2015
年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。当初は馬や犬などの動物用に
用いていたが、その後アフリカや東南アジアなどの熱帯地域を中心に人
の治療にも使われるようになり、さらにその後抗ウイルス剤としての効
果も認められるようになった。イベルメクチンは新型コロナウイルスと
同じRNAウイルスに効果があることから、米国などで新型コロナウイルス
感染症の治療にイベルメクチンを用いる試験が行われており、死亡率の
低下や治療効果などが報告されている。 北里大学でもイベルメクチンを
新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認を目指すことを公表して
いる。このイベルメクチンについてユタ大学の報告では、新型コロナウ
イルスの患者に投与したところ、当初していない患者と比べて死亡率が
6分の1に低下したというデータも出ている。一回投与するだけでも効
果があるということで、全世界に毎年3億人の方がこの薬を使われており
安全性も確認されている。

【概要】
イベルメクチンの、新型コロナウイルスに対する治療効果を検討したコ
ホート研究:➲Patel et al., Usefulness of Ivermectin in COVID-19
Illness
. SSRN 4月19日掲載):アメリカ、ヨーロッパ、アジアの169病
院から、治療としてイベルメクチンを用いた704名を抽出した。比較対象
として、年齢、性別、人種、喫煙の有無、高血圧や糖尿病などの基礎疾
患の有無をマッチさせた、イベルメクチン非使用例の704名を抽出した。
イベルメクチンの投与量は平均150㎍/kgの1回投与。これは皮膚科での
疥癬等の治療に用いられている量と同じ。ただ、患者の状態により医師
が増減した。2群の致死率を比較すると、イベルメクチン使用群は1.4%、
コントロール群は8.5%であった。重症化し気管内挿管を行った患者の致
死率は、イベルメクチン使用群は7.3%、コントロール群は21.3%。


オーストラリアの報告で、培養細胞への感染実験(➲The FDA-approved
drug ivermectin inhibits the replication of SARS-CoV-2 in vitro

では、イベルメクチンの1回投与で、ウイルス量が48時間以内に5000分
の1になっていおり、今回の臨床での結果を裏付ける。その根拠となって
いるのが➲イベルメクチンが細胞質のタンパク質を核内へ運ぶ分子イ
ンポーチンと結合して、核内移行を抑制すること、そしてこの結果様々
なウイルスタンパク質の核内移行が阻害され、エイズウイルスや、デン
グウイルスの増殖が低下することを発見(➲Efficacy and Safety of
Ivermectin Against Dengue Infection)。
【概要】
すべての包含および除外基準を満たすデング熱感染が確認された患者は、
研究に登録され、病院に入院。
事前に指定された比率1:1:1で次の
研究グループの1つにランダムに割り当てられ、①イベルメクチン
200-400 µg / kg 1日1回2日間、②イベルメクチン200-400 µg / kg
1日1回
3日、③またはプラセボ。 イベルメクチンまたはプラセボ
の錠剤は3日間投与されます。
入院中に臨床検査が毎日行われ、血
液学、臨床化学、血清学、ウイルス量、および定量的非構造1(NS
1)抗原の血液サンプルが収集➲
入学時に安全性評価➲患者は
発熱が鎮静した1日後に退院➲安全性評価と採血のために最初の
治験薬投与の2週間後に戻る。

✔トランプ米国大統領が、CVD-19治療に抗マラリア薬を絶賛してい
るが、5月4日、西村康稔経済財政・再生相が、補正予算に日本医
療研究開発機構(AMED)への200億円、ワクチン開発の100億円を計
上したこのコロナ治療薬候補「イベルメクチン」も絶賛する日がそ
のうちくるかもしれない。

第2波は来るのか
ほんの数カ月前まで、新型コロナウイルスの存在さえ知らなかった
が、一部の迅速な研究と数百万人の症例から収集したデータのおか
げで、科学者たちはこのウイルスによる感染症のメカニズムや、集
団内にどのように感染が広がるかについて多くを明らかにする。と
はいえ、まだかなり初期の段階にあり、このウイルスについて多く
の大きな疑問は解けていない。このウイルスとの戦いとの“真の勝
利”のために、科学者たちはこれらの疑問──そしてさらに多くの
疑問に答えていく必要があるそのときになって初めて、わたしたち
は元の正常な生活に戻れる。

新型コロナウイルスの感染者は何人いるのか

一部の人たちにとって新型コロナウイルスに感染することは、ち
ょっと軽い風邪をひいたような感覚だろう。ある人たちは、自分
が感染していることにまったく気付かないかもしれない。またあ
る人たちにとっては、感染は死刑宣告ともなる。

最善の場合でも、全世界で数えられている公式の数字は、入院患
者数、病院での死者数、介護施設での死者数、検査を受けた地域
の感染者数だ。しかし、多くの新型コロナウイルス感染症例は検
出されないままである。

世界保健機関(WHO)が勧告したように、「検査、検査、検査」な
のだ。
英国では、介護施設、不可欠な労働者とその家族、65歳以
上の人たちとその家族が、もし誰かに症状がある場合に検査を受
けられるように検査が強化されている。しかし、これでさえもす
べての人を検査対象にはしない。実のところ、英国が1日当たり
10万人の検査実施という目標を実現したとしても、ウイルスがど
こまで広がっているかについて完璧に正確な実態は把握できない
だろう。
把握する唯一の方法は抗体検査で、これは体内で新型コ
ロナウイルスへの抗体が産生されているか調べるために血液を検
査する手法。この検査で感染したことが証明される。この方法で
すべての人を、過去の無症状の感染者でさえも数字として示すこ
とができる。いまのところ、こうした検査がどれだけ信頼できる
のか明確ではないことから、英国の当局は大きく展開させるつも
りはないというスタンスである。感染により持続的な免疫が得ら
れるのか。ウイルスが初めて体内に侵入すると、免疫反応が引き
起こされるが、体はウイルスを回避する抗体を産生して患者は回
復し、場合によっては免疫が維持される。だが、体はある種のウ
イルスとの戦い方をよりよく“記憶”することがある。このため
一生のうちに水痘(みずぼうそう)に2回かかる可能性は低い。
これに対して一般的な風邪には、年に2回かかってしまうことも
ある。(出典:果たして「第2波」は訪れるのか? 新型コロナ
ウイルスについて、まだ答えが出ていない「7つのこと」、WIRED.
jp)

どの程度の感染者が無症状なのか
息をすることが困難になるほど重度の症状を経験する人たちがい
る一方、認識できる症状をまったく経験しない人たちもいるし、
これがどの程度の割合の人たちに相当するのかは明らかにならな
いから立ちが悪い。専門誌『Eurosurveillance』に掲載された研
究で、2月にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号で検疫
された乗客を対象として、無症状症例の割合は17.9パーセントと
推定。しかし、『Science』誌に掲載された別の研究は、患者の症
状がほとんどないか無症状のため86パーセントもの症例が記録さ
れない可能性があると推定。はっきりさせる唯一の方法は、広範
な抗体検査の実施だがそれはまだ先だ。

重篤化速度のバラツキはどこから
新型コロナウイルス感染症「COVID-19」のリスク因子の特定を試
みている研究が『JAMA Internal Medicine』誌に掲載された 201
例の患者を対象に、当初、新型コロナウイルス患者における急性
呼吸困難と死亡の主要因子のひとつは高齢であること明確にした。
ものの、重度の症状で病院に搬送された若年者も多く存在する。
The Lancet』に掲載された研究は、新型コロナウイルス感染の
致死率は60歳未満で1.4パーセント、60歳以上で4.5パーセントと
推定しているが若年者が死なないわけでもない。

体にどんな長期的影響を引き起こすか
新型コロナウイルスは肺、脳、心臓、腸を攻撃する。『Radiolog
y』誌に掲載された報告は、COVID-19から生還した患者70例中、66
例はCTスキャンの画像で確認できるダメージが肺にあり、
武漢の
患者214例を対象にした研究は、36.4パーセントに頭痛、めまい、
幻覚といった神経学的症状が認められたが、こうした症状にどん
な持続的な影響があるのかは不明である。また、
脳卒中を起こし
た若年者と中高年者の報告もされている。中国では、CVID-19から
の生還者の血液を調べ、ウイルスが一部の患者の心臓と肝臓の機
能に影響を与える可能性が見つけている>。これらの知見は懸念さ
れている。

子どもはどのくらい感染を広げるのか
英国の教育水準局は、学校の再開が子どもたちにとって最大の利
益になるだろうと言っている。だが、学校に通う子どもたちが新
型コロナウイルスの拡散においてどのような役割を担うのかは不
明。何百万人もの子どもたちが学校に通い、大きなグループとし
て集まり、ウイルスを家に持ち帰るが、ことはそんなに単純なも
のでない。子どもは一般的な風邪やインフルエンザなど、ほかの
コロナウイルスを拡散させる“スーパースプレッダー”として知
られているが、圧倒的多数の新型コロナウイルス入院症例は成人
なのだ。中国のある研究は、新型コロナウイルスの陽性と診断さ
れる子どもはほとんどいない。子どもは感染の伝播においてほと
んど役割を担っていないのかもしれないが、研究不十分だ! 学
校に戻る子どもが新型コロナウイルスの伝播を著しく加速させる
かについての十分なデータも、持ち合わせていないのが現状。



第2波が来るのか 誰にもわからない!
現行のロックダウン(都市封鎖)の問題の前に英国が合格しなけ
ればならない5つの試験のうちの➲1つは、「第2波」に対処
する国の能力。第2波は不可避だという専門家もいる。シンクタ
ンクの経済問題研究所は、新型コロナウイルスの蔓延は2年間は
続き、一連の波となって襲ってくるだろうと予測。この予測は歴
史上の事例を根拠とし、例えば1918年のスペイン風邪の世界的流
行は3回の波があり、第2波の死者数が最も多い。しかし、すべ
ての予想、モデル化、推測と同様に、第2波が来るのか、その規
模はどれくらいか、どのような影響があるのかを確実に知ること
が不可能である。


Reinfection could not occur in SARS-CoV-2 infected rhesus macaques
https://www.marketwatch.com/story/can-the-us-handle-the-
second-wave-of-covid-19-coming-our-way-2020-05-04
Can the U.S. handle the second wave of COVID-19 coming our
way? 米国はCOVID-19の第2波を処理できるか(MarketWatch

✔ 希望を語ることも、楽観することもできるだろうが、わたし
し(たち)には、妙な不安が消えない。それは、このウイルスの
「突然変異」の由来が闇のなかにあり、その像が見えないことに
ある。効果があるワクチンが開発されてもかなりの確率で変異し
ていくのではないかという疑問が払拭されないためだ。もう少し
専門知識を習得していくしかないのだが。


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