極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギ-と環境 ⑦

2024年09月03日 | ネオコンバ-テック

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんのお誕生日
は、2006年4月13日。

【季語と短歌:9月3日】
             風の盆気温上昇物価高  
                 

注 細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差
の5年移動平均値、直線(赤):長期変化傾向。基準値は1991〜2020年
の30年平均値。出所:地球温暖化影響調査レポート 2024年度
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日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期
的には100年あたり1.30℃の割合で上昇している。特に1990年代以降、高
温となる年が頻出している。
水稲では、「白未熟粒の発生」による影響が全国では2割程度でみられた。
また、「虫害の発生」、「粒の充実不足」、「登熟不良」等による影響
がみられ、7月から9月の気温が高く推移したことによると予測。


【今日の短歌研究 ㉖】       
      角川短歌8月号
幼な子にパパと呼ばれて振り向ける修二会の童子小さく手を振る   
                         大阪府後藤明子
靴底が意志あるように冷たさを吸い込んでいく弾丸がない      
                         茨城県志賀和彦
四月から新任教師の孫むすめ初心者マークの車を磨く
                        群馬県木村あい子
犬株のセロリ購う帰り路さくさくさりさり献立が鴫る   
                        秋田県石井夢津子
ふるさとの道の駅にたくさんの燕の巣ありくちばし並ぶ     
                         岡山県信安淳子
ためらひを一瞬見せて栗鼠走る路をわたれば歩道ひとつ跳び   
                        神奈川県松村保男
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選者:森山良太 1966年、鹿児島県生れ・歌誌「Vaguelette」主宰。歌
集に「西天流離」。2005年 角川短歌賞受賞(「闘牛の島」)
/短歌で体罰の是非を説けるのか 「西天流離」より
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選後評
後藤明子さん 「修二会の童子」を担う漢に「パパ」とかわいい声が飛
んだ。その声に思わず素に戻って振り向き、「小さく手を振る」パパ。
春を呼ぶ厳粛な宗教儀式の中の、一瞬のほほえましいJ叔み‘を捉え、
しかも的確に描写している。
志賀和彦さん 作者は今、ウクライナ兵となって前線の塹壕の中でライ
フルを抱え、敵と向き合っている。靴底からジンジン伝わってくる北の
大地の冷たさが、そして反撃しようにも「弾丸がない」という過酷が、
痛い。
木村あい子さん 四月に社会人となる「孫むすめ」を応援する一首。彼
女は、ピカピカの車を、初出勤に備えて洗っているのだろう。一読者と
して、「教師」として「初心者マーク」の彼女の多幸を祈りたい。
石井夢津子さん 作者が好むセロリの、それも大株が買えたと弾む帰り
路。「さくさくさりさり」のオノマトペは、食感とステップ。なにより、
結句の「献立が鳴る」がいい。できあがりの写真を見たくなった。
信安淳子さん 燕は、軒先に糞を垂らしても愛される、幸運な鳥だ。こ
の道の駅にもたくさんの巣が掛かっているのだろう。結句の「くちばし
並ぶ」の、一見視覚的な表現と思わせつつ、実は聴覚的な表現である点
が良い。
松村保男さん 道路を渡るリスの動きを的確に捉えた一首。タイミング
を見計らうところから一転、路を「走」り抜け、作者がほっとする間も
なく「歩道」を「ひとっ跳び」し消えた。結句の跳躍感が小気味いい一
首である。
田村史津子さん 作者は、戦地から遣ることのなかった大切な人を待ち
続けてきた方だろう。散華した彼の骨よ、黄砂に混じって故国の土を踏
んで欲しい、という祈りが、せつない。八十年近く経っても、戦争はま
だ終わらない。
清水あづささん アイロン台の上で、ゆっくりと仲ばすハンカチ。作者
は、その行為を「屈託」を「つぶ」すことと捉えた。日常の些事に意味
を見い出し、あるいは些事と人生を結びつけることこそ、歌人の本懐だ
ろう。
北山泰子さん 農家には「賞与」はないかもしれぬが、だからこそ、「
ビー玉」ほどの大きさの馬鈴薯であっても、「丹念に」掘り、収穫する
のだろう。具に生きる作者の誇りがこめられた一首。この実直に頭が下
がる。



【粉ものレボリューション】
年9月3日のNHK放送『あさイチ』で放送されたレシピ粉物レボリューショ
ン「ふわふわお好み焼き」(虎に翼」ヒャンちゃん役ハ・ヨンスさん生
出演!ツイQ楽ワザは“粉もの”をヘルシーにレボリューション
。累計
1億4千万回再生の片栗粉レシピや、きな粉・ホットケーキの粉で唐揚
げをおいしく作る極意も紹介)を見て。「そうか、やっとキタか」と回
想。「ウッドパウダの三次元プリンタ」(「ウッドパウダー食品工学」2015.
2.24」「3Dプリンターで「木」を使う、廃材の木粉を有効活用」2024.8.
25)を掲載しているから.10年経ていることになるが、その開発過程の
「目的パウダ-の「評価試験方法」を調査してみると下記のごとく「RE-
VOL-UTION Powder Analyzer }を考察する。

REVOLUTION Powder Analyzer 


【概要】円筒容器(ドラム)に所定量の粉体を入れる。このドラムをゆ
っくりと回転させると、粉の堆積層は上方へ引き上げられ、粒子間の付
着力と重力のバランスが崩れたときになだれが起こる。周期的ななだれ
現象をCCDカメラで連続的に撮影して、画像解析を行うことにより得られ
た種々のパラメーターを用いて、動的な流動特性を統計的に数値化でき
る(位置エネルギー計算からなだれエネルギーやなだれ角度、動的安息
角など)。
【グラニュー糖と粉砂糖の測定例】


【3Dプリンタ用粉体再利用の影響】

積層型3Dプリンタでは粉体をコーターで造形部に移動させ粉体層を形成
し、その層にレーザーを照射し溶融させ目的の造形し、使用しない粉体は
排出する。粉体の流動性は粉体層の良し悪しにかかわり、不良の場合造
形物の欠陥の原因となる。粉体層の形成の際の粉体の移動には強い力は
加えられず、流動は動的でありRevoltuion評価法が適している。造形に
使用されない粉体は排出し、再利用できれば原料コスト削減になる。上
記は3Dプリンタ用のSUS粉体を再利用した場合に流動性の変化を調査。
virgine(未使用)に対しused2, used5と再利用によりAvalanche energy、
Avalanche angle(なだれ角(動的安息角))が大きくなり流動性が悪く
なっていおり。本装置で再利用可能かどうかの決定できるという。
「あさイチ」はそんなものでは終わらない。前日の9月2日(月)は「フ
リーズドライが超進化!?」で「お湯を注ぐだけで簡単におかずが作れ
るフリーズドライ食品を取り上げている。マイナス40度で真空下で水
分を昇華乾燥処理し電子レンジなどの蒸し器で水分やソ-スで加熱調理
すれば完成言うわけで、真空容器(タンク)の工夫などで「コスパ設計」
を図れば、理想の非常食品として世界を席巻する。

❏ 東大,半導体レジストの現像前超高速検査技術を開発
8月30日、本研究では、3ナノメートル以下の高い空間分解能を有するレ
ーザー励起光電子顕微鏡(Laser-PEEM)を用いることで、レジストに描
画された潜像を高速で検査できることを示しました。見積もられたスル
ープットは、現在、検査に用いられている走査型電子顕微鏡(SEM)の
レジストパターン観察の1万倍であり、半導体製造の検査プロセスの短
縮化に貢献することが期待されている。
【要点】
  • フォトリソグラフィを用いた半導体製造プロセスの不良検査につい
    て、実際にリソグラフィパターンが顕在化する前の段階で検査でき
    る手法を開発した。
  • 光電子顕微鏡を用いることで、検査段階を早めるだけでなく、既存
    手法と比較して1万倍高速な検知も可能なポテンシャルを示した。
  • 現像後にしか検査できなかったリソグラフィパターンを、現像前に
    高速で検査できるようになり、半導体製造の歩留まり向上やプロセ
    ス開発の短縮化につながることが期待される。

典型的な半導体プロセスと、本研究で初めて成功したレーザー励起光電
子顕微鏡(Laser-PEEM)による回路パターン検査の特徴
東京大学物性研究所は、2015年に世界最高解像度の
Laser-PEEM(Photo
Emission Electron Microscope)を開発した。Laser-PEEMは、電子顕微鏡の
一種であり、固体の化学的性質を支配している電子を選択的に観察でき
るという特徴を持ちめ、物質の化学的な不均一性を可視化することを得
意。この利点により、露光によるレジストの化学結合の変化を敏感に検
出でき、潜像を可視化できる可能性があります。しかし、Laser-PEEM
抱えていた課題として、解像度を向上するにはスループットを下げなけ
ればいけないというトレードオフがありました。本研究チ―ムは、連続
波レーザーという光源を用いることで、この解像度とスループットのト
レードオフを打破し、0.1秒の測定時間で2.6 nmという世界最高の解像度
を達成。Laser-PEEMの化学敏感性、高解像度、高スループットという特
徴は他の検査装置にはないユニークなもの。これにより、従来の半導体
検査では観察が困難だった化学的なパターンや不均一性を可視化できる
可能性が拓かれ(図1右)。


図1:潜像検査を試みられてきた従来手法(AFM)とLaser-PEEMの比較


図2:Laser-PEEMによって観察された潜像とレジストパターン。

電子線描画によって形成された潜像は暗い領域として観測(中下)。現
像後には、レジストが除去された基板露出領域が暗い領域として観測さ
れた(右下)。
【掲載論文】
雑誌名 : Applied Physics Express
題 名 : High throughput observation of latent images on resist using laser-based
      photoemission electron
DOI:10.35848/1882-0786/ad6db6

懐かしの映画音楽 トップガン『愛は吐息のように』





● 今日の寸評:森を見て木を見ず 
        「経済を社会に埋め込む術」が問われている。




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