さて、「紅天女」が能舞台化にあたって、「能楽」って何?ですよね。
「能楽」は、さかのぼると奈良時代大陸から渡ってきた芸能の一つに、
[散楽]という民間芸能が伝わり、その名前は[猿楽]と呼ばれるように。
そして、鎌倉時代になると歴史でも勉強した
観阿弥・世阿弥親子のおかげで
能を一層優美な舞台芸術に高めました。
明治維新によって、後ろ盾をなくした能役者は、廃業 転業を余儀なくされた
そうですが、国家の伝統芸術の必要性を痛感した政府や、皇室、華族、
新興財閥の後援などによって、能楽は息を吹き返したのです。
・・とまぁ、難しい話はさておき。

実は、私は数年前からなんと
「マンガ」で「能楽」をお勉強していたのだ!
その本がこれ!

成田美名子さんの
「花よりも花の如く」
私、高校生の頃から
成田美名子さんのファンで、ほとんどの作品を持っている。
「エイリアン通り」「サイファ」「ナチュラル」・・などが代表作。
初期の頃は、アメリカが舞台だったが、「ナチュラル」からは、日本が舞台。
中でも「ナチュラル」は、アメリカのバスケと日本の弓道が取り入れられている。
その、「ナチュラル」の続編?になるのが、この作品。
話の内容は、主人公榊原憲人は、内弟子として修行中。
その彼のお能ライフを描いた作品。
かなり詳しくお能に関する事が、マンガを通じて盛り込まれています。
監修で観世流の方々が入っておられるよう。
恋だの愛だのというロマンチックさもなく、アクション関係もなく
どちらかといえば「地味な」作品ですが、なかなか奥の深いマンガです。

絵も私好みの線の細く、透明感のある作画。
これを読んで、密かに勉強?しております。
肝心の「紅天女」情報。

2006年2月24・25日の2日間のみ公演。
場所:国立能楽堂
国立能楽堂委嘱作品・初演
美内すずえ 原作・監修
植田紳爾 脚本
梅若六郎(シテ・紅天女) 演出・節付・能本補綴
チケットは、来年1月発売です。