<12月の鑑賞予定映画>
◆第2回 「大器晩成?」
嘉永5年(1852年)秋。龍馬(福山雅治)は、自分の生きる道を探すために
世の中を見てみたい、と父・八平(児玉清)に江戸行きを願い出るが、反対され
代わりに堤防工事の差配役を命じる。
八平:「土佐の事もわかっとらんのに、何が世の中じゃ!」
龍馬の一件は、すぐ下士仲間にも広がった。
武市(大森南朗)も、江戸行きの夢を抱いていたが、妻・富(奥貫薫)や
体調を崩している祖母・智(菅井きん)を残して行くことが出来ない。
もちろん、岩崎弥太郎(香川照之)にも、この話は伝わる。
龍馬に対し、うらやましくもあり、憎々しくもある弥太郎であった。
しばらくして、龍馬は、九万川の差配役として現場に向かった。
現場で仕事をしている農民は、二つの村人が集まって作業をしているのだが
互いにいがみ合い、しまいにはケンカをしてしまうありさま。
龍馬:「どうしたらええがじゃ?」
江戸行きのことはすっかり忘れ、堤防問題で頭を悩ます。
その頃、加尾(広末涼子)に、縁談話が持ち上がる。
兄:収二郎(宮迫博之)は喜ぶが、加尾は浮かない顔。
父:「お前、まさか好きな人が・・・?」
次の日、龍馬は農民たちに酒を振る舞い仲よくさせようとする。
さらには、三味線まで取り出し歌を歌い、場を和ませようとしたが農民たちの
態度は冷たかった。
農民:「下士と武士は同じやない。
わしらは下士を見下しちょる。
土佐の国を動かしちゅうは、上士様じゃ。
土佐の国の米を作っとるのは、わしら農民じゃ。
下士は、そのわしらが作った米を食い潰しているだけじゃ。
土佐にいらんのは、下士と犬のクソじゃ!」
龍馬は、土下座してお願いする。
龍馬:「この堤作りには、人の命がかかっちゅう。
最後までやってつかあさい。頼むけん」
だが、龍馬の言葉は農民たちに届かなかった。落ち込む龍馬。
そんな龍馬の姿を一部始終、父:八平は陰で見ていた。
八平は、龍馬の剣術の師匠:日根野のに会い、龍馬のことを聞く。
日根野:「(龍馬は)強いけど、足りん。足りんけど、大きい。
大きいけんど、わからん」
ある日、龍馬のところに加尾がお弁当を作ってやってきた。 喜ぶ龍馬。
そして、加尾は、縁談の件を龍馬に話す。
加尾:「龍馬さん、唐木さんって知っちゅう?
縁談が来たん・・・受けた方がいい?」
龍馬:「・・・・そりゃ、受けたほうがいい・・・・。立派な嫁になれるぜよ」
加尾:「なんで、そんなことを言うがじゃ!?
私は、龍馬さんが好きやったのに!
子供の頃から、ずっとずっと龍馬さんのことが好きやったのに!」
泣きながら去る加尾を、呆然と見つめる龍馬。
龍馬:「村人のことも、加尾のことも、わしは人の気持ちがわかっちょらん」
そう言いながら、雨の中一人で堤作りをする。
それを見ていた農民たち。「妙な侍じゃのう」
農民:「この工事が終わるまで、ケンカはやめちゃる」
龍馬:「おおきに。みんな、おおきに」
こうして、期限ちょうどの日に堤が完成する。
龍馬は、再び父・八平に江戸へ行きたいと訴える。
八平:「江戸に行きたいやったら、わしを納得させる理由をいいや」
そう言って、父は懐から書状を取り出す。それは日根野師範が書いた書状だった。
内容は、江戸にある千葉道場へ行くための紹介状だった。
八平:「千葉道場の猛稽古に耐えられるか?」
龍馬:「耐えられます!」 八平:「武士に二言はないな?」
龍馬:「ありません・・・・父上、ありがとうございます・・ありがとうございます」
(本文は、HPの文を一部引用しています)
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今週は、父・八平を演じる児玉清さんの演技が光っていました。
最後のシーンは、なんだかウルっときてしまいましたよ。
それと思ったのが、児玉さんって背が高かったんですね。
ましゃと肩を組むシーンで、背がそんなに違わないことに気づいて驚きました。
そして、今週は出番がちぃと少ないように感じた弥太郎。
ろくでもない父親に、せっかくお母さんが貯めてくれたお金を飲み代に使われ
かわいちょうに感じました。
で、龍馬よ、女心をわかろう。
次回、いよいよ江戸へと旅立つ龍馬ですが、なんかありそうですね。