<12月の鑑賞予定映画>
~先輩、お別れデス~
GW映画、まず始めはこの作品♪ 平日なのに、めっちゃ人多かったです~。
2010年 日本 10.4.17公開
配 給:東宝
総監督:竹内英樹 監督:川村泰祐
製 作:亀山千広 原作:二ノ宮知子 「Kiss」連載
出 演:玉木宏・・・・・・・・・千秋真一 (才能あふれる「オレ様」キャラの指揮者)
上野樹里・・・・・・・野田恵=のだめ (パリにピアノ留学中)
瑛汰・・・・・・・・・・・峰龍太郎 (自己陶酔型ヴァイオリン奏者)
水川あさみ・・・・・三木清良 (実力派ヴァイオリン奏者。峰と遠距離恋愛)
小出恵介・・・・・・奥山真澄 (身体は男でも心はオトメな打楽器奏者)
ウェンツ瑛士・・・フランク (のだめと千秋と同じアパルトマンの住人)
ベッキー・・・・・・・ターニャ (のだめと千秋と同じアパルトマンの住人)
福士誠治・・・・・・黒木泰則 (パリに留学中のオーボエ奏者)
山田優・・・・・・・・孫Rui (米国育ちの中国人ピアニスト)
竹中直人・・・・・・フランツ・シュトレーゼマン
(通称ミルヒー。世界的に有名な指揮者)
<見どころ>
日本中にクラシック旋風を巻き起こした人気コミックをテレビドラマ化し、
好評を博した「のだめカンタービレ」待望の映画版後編。
今回は、天才的なピアノの腕を持つポジティブキャラの通称のだめが一流の
指揮者を目指す千秋との恋愛に、珍しく思い悩む姿をシリアスに描く。
今作でも上野樹里や玉木宏のほか、前編同様豪華キャストらが共演。
音楽的に大きな成長を遂げながらも、私生活では恋に苦悩する、のだめと
千秋の恋愛模様も見逃せない。
<あらすじ>
のだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)は、しばらくの間お互いに距離を置くことを
決める。そんな折り、千秋の元にピアニストの孫Rui(山田優)との共演話が
持ち込まれる。その演奏曲であるラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」は、
のだめが千秋との演奏を熱望した曲だったが、二人の圧倒的な演奏に
打ちのめされたのだめは激しく落ち込む。
<劇中使用曲>
わかった分だけです^^; タイトルクリックすると試聴できます♪
♪ ベートーヴェン/ 交響曲 第7番 第1楽章 (ピアノ編) OP曲
♪ 松谷卓/ テルミンとパーカッションのための小品
♪ リムスキー=コルサコフ/ 熊蜂の飛行
♪ J.シュトラウス2世/ トリッチ・トラッチ・ポルカ
♪ ヴィヴァルディ/ ヴァイオリン協奏曲集「四季」より冬~第2楽章
♪ ミーチャム/ アメリカン・パトロール
♪ リール/ フランス国家「ラ・マルセイエーズ」
♪ ブラームス/ ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
♪ ラヴェル/ ピアノ協奏曲 ト長調
♪ ショパン/ ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11
♪ ショパン/ ピアノ ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
♪ ベートーヴェン/ ピアノ ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
♪ ベートーヴェン/ 交響曲 第7番 第3楽章
♪ マーラー / 交響曲 第5番 第4楽章
♪ ヴィヴァルディ/ 「四季」より夏~第3楽章
♪ マスカーニ/ 歌劇「カヴェレリア・ルスカティーナ」より~間奏曲
♪ フランス民謡/ アヴィニョンの橋の上で
♪ 大島ミチル(松谷卓編)/ もじゃもじゃ組曲
♪ ベートーヴェン/ ピアノ ソナタ 第8番 ハ短調Op.13 “悲愴”より第2楽章」
♪ モーツァルト/ 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448~第1楽章
♪ ガーシュウィン/ ラプソディー・イン・ブルー ED曲
<感想>
「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」感想記事
昨年12月公開の「前編」から4ヶ月。まさにフィナーレとなった今作品。
最後とあって、ドラマからのキャストが総出演!ではないですが、たくさんの人が
ポイントで出て、まさにお祭り的に仕上がっていました。
原作では、峰くんだけがパリにくるんだけど、真澄ちゃんも来てたし~。
後編は、だいたい19巻あたりから最終巻までの内容ですね。
話が多少前後していましたが、まぁその辺は問題なし。
峰くんと清良の遠距離恋愛の結末も見られたし、ターニャと黒木くんの
今後を匂わすようなシーンもあったので、後編は「恋」が目立っていました。
ということは、のだめと千秋の恋の結末も描かれているわけです。
↑でベートーベンのソナタを語り合うシーンは、良かったですね。(原作20巻)
「これでも食ってろ~」ってフランスパンを投げつけるシーンもちゃんと
再現されていました。原作でもホノボノジーンときましたが、映画もウルっと
きちゃいました。それにしても、この2人はほんとハマりすぎです。
前編=千秋編、後編=のだめ編という感じで、今作品はピアノのシーンがいっぱい。
ショパンとラヴェルのピアノ協奏曲のシーンは見ごたえがありました。
今回も感心したのが、音源は吹き替えていますがが、実際みなさん弾いて
らっしゃるんですよね。どの曲目もみんな難曲なのに、すごいっ。
努力の跡が見られて、それだけでも満足。
ラヴェルのピアノ協奏曲は、いつ聴いてもカッコイイです。
これ、今年のクラシックコンサートでいっぱいやるんだろうな・・・。
さて、作品全体としては、前編は華やかでしたが、後編はラブストーリーが軸と
あって、全体的におとなしいつくりになっています。
映画のポスターでもそのあたりが伺えます。
原作でも終盤は、二人の葛藤が描かれていたので、そこに焦点が絞られて
いたのは良かったと思いますが、その反面、前編のような見せ場は
少し少ないように感じましたし、今までの回想シーンが、ちょっと多すぎて
ダレてしまいました。フィナーレだから、というのは理解できますが使いすぎ。
見せ場であった、ラベルとショパンの演奏シーンですが、そこまでに至る
練習シーンが今回はバッサリなくなっていました。
回想シーン入れるなら、そのシーンを入れてくれって、おもっちゃいましたね。
だから前編に比べると、淡々とした印象を受けてしまいました。
それでも、ラストの2台ピアノのシーンの持って行き方はうまくて涙を誘います。
原作では、幼稚園児の前で弾くのは「ピアノソナタ31番」でしたが
映画は「悲愴2楽章」。この曲で二人が出会ったんですよね。パーフェクトです。
~いくら苦しくても、気が遠くなるほどの孤独な戦いが待っていようと
こんな喜びがあるから 何度でも立ち向かおうと思えるんだ~
演奏する者は、みんなそう感じますよね。私もそうです。
このセリフは、ほんとジーンときちゃいます・・・・・・。
ラストは、ファンがこうあって欲しい、というものが描かれていました。
それも華々しい感じではなく、さらっと且つしっとりと。
こんなのだめのラスト、悪くないです。 願わくば、私が・・・・な~んて。
前編のような華やかさはないですが、後編はポスターのように澄み切ったかんじ
に仕上がっていました。のだめファンは必見です。
また、のだめのピアノ吹き替えは、すべてラン・ラン。聴き応え充分!
出演者&スタッフの皆さんにブラボーを送ります。
・・・・・ポスターに「Fin?」って書いてあったけど、ひょっとして????
点数:9点 (10点満点)