<12月の鑑賞予定映画>
◆第17回 「怪物、容堂」
勝麟太郎(武田鉄矢)の弟子となった龍馬(福山雅治)は、ジョン万次郎(トータス松本)
からアメリカの大統領制について話を聞く。
アメリカでは民が国の進む道を決める・・・・龍馬は心が高鳴る。
だが、ジョンは日本に戻ってきた。
ジョン:「アメリカがどんなによいと思っても、わしは日本人じゃき」
勝は、龍馬と共に人材を集め、海軍塾を開き、日本の海軍を作ろうとしていた。
そして、龍馬を連れて各藩の屋敷を訪ね、海軍塾への人材提供をお願いする。
龍馬は千葉道場に戻り、佐那(貫地谷しほり)と重太郎(渡辺いっけい)に
自分の生きる道を見つけた。3日後には大阪へ発つ、と話す。
重太郎:「じゃあ、いつ江戸に戻って来るんだ・・・」
それは佐那との生涯の別れも意味していた。
その頃、京に戻った武市半平太(大森南朗)は、三条実美(池内万作)に
将軍後見職である一橋慶喜(田中哲司)に会えるよう、身分を引き上げて
欲しい、と頼む。こうして武市はどんどん進んでいくが、その一方で他の下士が
出世しない、と不満をもらす同志も出てきた。以蔵(佐藤健)は、相変わらず
武市の命で人を斬りまくっていた。だが、それは以蔵の本心ではない。
ある日、親しくなったなつという娘の部屋で、以蔵は自分が斬られる夢を見る。
以蔵:「わしは斬りとうて斬っ取るわけではない!」
ある日、勝は龍馬を連れて、土佐藩の前藩主・山内容堂(近藤正臣)の屋敷に
行き、海軍塾への人材派遣を頼み込む。そして、土佐藩を脱藩した者の罪も
免じてほしい、と願い出る。だが、容堂は海軍の人材派遣については快諾した
ものの脱藩の罪に関しては、断じて許すことはなかった。
勝:「土佐藩を動かしているのは、藩主様でも武市半平太でもねぇ。
あの御仁よ」
龍馬は、神戸に海軍塾を作ることになった為、江戸を離れることになり
千葉道場へ最後の挨拶へ出向いた。そして、佐那との最後の試合を申し込む。
激しい打ち合いの末、龍馬が面をとり試合が終了。
佐那:「本当に強くなられましたね。。。
いざという時は、きっとその腕があなたを守ってくれるでしょう」
龍馬:「お佐那様のことは、生涯忘れませんけぇ。ありがとうございました」
佐那は涙をこらえて見送り、生涯龍馬だけを想いつづける事を心に誓う。
佐那:「私はもぅ誰の嫁にもなりません。これからも剣一筋で生きていきます。
心配しないでください。私は幸せです。
だって、坂本さんはここにいるのですから・・・・」
龍馬は、長次郎(大泉洋)と共に船で一路大阪へと向かう。
龍馬の胸は希望にあふれていたが、一抹の不安も抱えていた。
それは、勝と容堂の会見で、話の流れで武市のことが出た時のことである。
容堂:「土佐では、下士は犬猫も同然なのじゃ。
下士風情が、藩を動かすなど虫ずが走る。
しかも、わしの支えであった吉田東洋を闇討ちにしよった。
そんな輩を許してええと思うか?」
龍馬が考えていた以上に、容堂は恐ろしい人物であった。
その頃、武市は土佐藩家老・柴田より上士に任命され、京都居留守役を
命じられる。柴田:「これは、容堂公も認められていることです」
だが、それは容堂の策略だった・・・。
容堂:「上り坂もここまでじゃ・・・・・武市」
(本文は、HPの文を一部引用しています)
================================
いろんな行く末の伏線が見え隠れした回でした。
武市の勢いもここまで・・・といったところですか。次週からの暗雲が
立ち込めた感じですね。武市は、上士になったことを心から喜びますが
すべては、尊敬してやまない容堂の策略。これを知ったら・・・・と思うと
武市が哀れでなりません。まるで道化ですね。
そして岡田以蔵も。尊敬している武市のために“人斬り”を行っているけど
やりたくてやっているわけではなし。この変の苦悩がよく描かれていました。
佐藤健くん、演技うまいですね。
一方、佐那との恋話はこれで終わり・・・・かな?
個人的に佐那が好きなので、もぅちょい絡んでほしかったのですが。。。。
文献や漫画を読むと、佐那と龍馬はかなり仲が良く坂本家でも公認だった
ようです。佐那が終生独身を貫いたのは、事実。
お墓には、「坂本龍馬室」(室=妻のこと)と彫られているそうです。
本当に、龍馬のことが好きだったんですね。
次回、武市の転落が始まりそうです・・・。