<4月の鑑賞予定映画>
~最愛の人の死から立ち直ろうとする家族の<軌跡>を描く、
実話から生まれた<奇跡>の物語~
2011年 アメリカ映画 (2012.06.08公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:124分
監督:キャメロン・クロウ
原作:ベンジャミン・ミー
脚本:ベンジャミン・ミー/アライン・ブロッシュ・マッケンナ
音楽:ヨンシー
出演:マット・デイモン/スカーレット・ヨハンソン/トーマス・ヘイデン・チャーチ
エル・ファニング/パトリック・フュジット
<見どころ>
閉鎖した動物園付きの家を買った主人公と2人の子どもたちが、愛する人の死から立ち直り、
感動の奇跡を起こすまでを紡ぐヒューマン・ドラマ。
イギリスのコラムニストであるベンジャミン・ミーの実体験を基にキャメロン・クロウがメガホンを
取り『インビクタス/負けざる者たち』のマット・デイモンが主人公を演じる。
ほかに、スカーレット・ヨハンソンやトーマス・ヘイデン・チャーチ、エル・ファニングらが共演。
繊細で希望にあふれるストーリーや、シガー・ロスのメンバーであるヨンシーが手掛けた音楽
にも癒やされる。
<ストーリー>
半年前に愛する妻を失ったベンジャミン(マット・デイモン)は仕事を辞め、悲しみの渦中にいる
14歳の息子と7歳の娘と共に郊外へ引っ越す。そこは閉鎖中の動物園で、敷地内には動物が
暮らしていた。ベンジャミンは動物園の再建を決意するも、資金難が発生するなど悪戦苦闘の
日々が続く。しかし飼育員や地域の人々に支えられ、少しずつ再建は進んでいき……。
<感想>
実話ものに弱いので、早々に行ってきました。
英国のジャーナリスト、ベンジャミン・リーの自伝の映画化したものですが
動物園つきの物件っていうのにまずビックリ。よく買ったなぁ・・・。
「ボーン・アイデンティティ」のマットもいいけれど、こういうほのぼのとした役のマットの方が
個人的には好きかな?この役もピッタリはまっていて、最近のマット作品では一番好きかも?
愛する妻に先立たれて、悲しみのどん底に立たされるけれど、子供をちゃんと育てなくては
いけないから、なかなか泣くことも出来ない。子供が寝静まった後、1人パソコンを開けて
妻の写真を見るベンジャミンの姿には泣けましたねぇ~。
そして、失った人を忘れるのではなく、深く愛し続けながら徐々に悲しみから立ち直っていく
ベンジャミンに共感がもてました。
この作品、マットの好演はもちろんですが、それぞれ世代の違う女優3人の好演も光りました。
飼育係の女の子は、ダコタちゃんの妹、エル・ファニング。
今勢いのあるティーン女優さんですよね、すんごいキュート。
そして、おませなロージーを演じた子もすごく良かった。
で、なんといってもスカーレット・ヨハンソン。
セクシーを抑えて、健康的な色気を出した飼育係を演じていました。
この方、作品にあわせて色気の出し具合を変えて行くのがお上手ですね。
邦題タイトルの<キセキ>は、見ていると「奇跡」と「軌跡」の両方が言えますね。
でも、個人的には、傷心の家族&閉園してしまった動物園を「再生」するお話のように
感じました。
下手すると、お涙頂戴になってしまうお話ですが、演出がうまいおかげでそれは回避されています。
なにより演じている俳優さんがそれぞれ自然でよかったですね。
エンドロールに、その後の家族・動物園のことが書かれていますが、これも良かった~。
お金と時間があったら、この動物園に行ってみたいです。
点数:8点 (10点満点)