<1月の鑑賞予定映画>
~最高の愛を込めて、葬ります~
2016年 日本映画 (2016.10.29公開)
配給:クロックワークス 上映時間:2時間5分
監督・脚本:中野量太
美術:黒川通利
衣装:加藤麻乃
音楽:渡邊崇
主題歌:きのこ帝国
出演:宮沢りえ/杉咲花/オダギリジョー/伊東蒼/篠原ゆき子/駿河太郎
リリィ/松坂桃李
<見どころ>
『紙の月』などの宮沢りえと、『愛を積むひと』などの杉咲花が母娘を演じ、
余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマ。行方不明の夫を連れ戻す
ことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉える。
『チチを撮りに』などの中野量太が監督と脚本を担当し、物語を紡ぎ出す。
母親と娘の強い絆はもとより、人生の喜怒哀楽を詰め込んだストーリーに夢中になる。
<ストーリー>
1年前、あるじの一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は
閉まったままだったが、双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。
だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを
告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを
着実にやり遂げようとする。
<感想>
これも公開早々に観に行きましたが、うーん、最近UPが遅れがち・・・
宮沢りえさんが主演だから観に行ったのですが、やっぱりうまいですね。
身体の線は細いんだけれど、肝っ玉母ちゃん見事でしたし、また娘役の杉咲花
ちゃんの表現豊かな演技に驚きました。
オダギリジョーダメ亭主ぶりはハマリすぎだし(笑)、松阪桃李君も久々のチャラ男?役も
いい感じでしたし、キャスティングは文句なし。
あと、子役の子、とても繊細な難しい役なのに、すごくうまくてびっくりしました。
母の愛はやっぱり凄いですね。いじめで不登校になりかけた娘を体張って阻止した双葉。
シチュエーションは違いますが、私も娘とあんな風に取っ組み合いした経験があるので
双葉の気持ちがよく理解できました。とにかく双葉の子供たちを想う気持ちが随所にあふれ
出ているのが、じーんと来ます。個人的には、お漏らしした女の子を抱きしめるシーンが
グッときました。
泣けてくるというよりは、涙があふれるって感じの映画。
キャストは全員文句ないが、あえて言うなら杉咲花ちゃんに賞与えて!って思いますね。
いずれにせよ、賞レースに入ってくる作品には間違いないかと思います。
でも、ラストは好き嫌い分かれますね。
私は違和感感じませんでしたが、あの後のお風呂には入りたくないなぁ・・・(笑)
点数:9点 (10点中)