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~愛は、本に託された~
2月のアカデミー賞の時から気になっていた作品。早々に行ってきました。
(記事の更新は遅くなったけど^^;)
2008年 アメリカ・ドイツ合作 ショウゲート配給 (09.6.19公開)
監督:スティーブン・ダルドリー
原作:ベルンハルト・シュリンク 「朗読者」
音楽:ニコ・ムーリー 上映時間:2時間4分
出演:ケイト・ウィンスレット・・・・・ハンナ・シュミッツ
レイフ・ファインズ・・・・・・・ミヒャエル(マイケル)・ベルク
デビッド・クロス・・・・・・・・・少年時代のミヒャエル
レナ・オリン・・・・・・・・・・・・ローゼ・マーター/イラーナ・マーター(二役)
ブルーノ・ガンツ・・・・・・・・ロール教授
<見どころ>
原作は、ベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」。
名匠スティーヴン・ダルドリーが映像化。戦時中の罪に問われ、無期懲役となった
ヒロインを『タイタニック』のケイト・ウィンスレット、彼女に献身的な愛をささげる男を
レイフ・ファインズが好演。
物語の朗読を吹き込んだテープに託された無償の愛に打ち震える。
<あらすじ>
1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と
恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、
愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、
数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、
無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。
<感想>
ケイト・ウィンスレットが、6度目のノミネートにして初のオスカーを手に入れた作品。
ひょんなことで、15歳のマイケルとハンナは出会って恋に落ちるが
いやぁ、前半から歳の差カップルの激しいベッドソーンを観るとは思わなかった。
それもカメラワークが、いかにもって感じの取り方でずいぶん艶めかしい。
初体験が終わって家に帰宅したマイケルが家族を見つめる表情は、
こちらも、なんか想像をかきたててしまうような状態になってしまった。
でも、ハンナが未成年の子に手を出しておきながら、「チャタレイ夫人の恋人」の
感想で「卑猥だわ」って言うのには、思わず失笑。
「あんただって、それに近いことしてるやん!」ってね。
それにしてもケイトの体当たり演技には、驚きの連続。
だって前半、↑のような姿ばっかりでしたもん。
で、マイケル役のデビッド・クロス君には、拍手を送りたい。
新人で、あそこまでの演技力。とりわけ法廷でハンナを見つめる表情は
こちらも涙を誘う。
マイケルの大人になった役は、レイフ・ファインズが演じたがこちらも巧い。
ハンナは、マイケルにとってひと夏の経験をした初恋の相手。
だが、ハンナの失踪、という形でふられてしまう。
少年期に、こういう振られ方ってけっこうキツイと思う。
恨みではないけど、後にひきずるだろうな~。
そしてそれが数年後、マイケルは傍聴人、ハンナは被告人として再会。
おまけに、彼女の過去も秘密も、ここで知ることになる。
マイケルの心の中は、複雑極まりなかったと思う。
それがず~~っと大人になるまで引きずるから、ハンナが彼に
与えた影響は、ほんと大きい。そんな複雑な心を少ない台詞と顔の表情で
巧く演じていたレイフとケイトにも拍手。
背景には、第2次世界大戦のことが描かれている。
法廷の戦犯裁判は、ナチスに従った女性に対する裁判で、かなり重い。
どちらの言い分も一理あるので、見ごたえがあった。
とりわけ、ハンナの「裁判長、あなたならどうしましたか?」の台詞は
胸に来るし、考え込んでしまう。
ハンナの秘密は、見ている側も映画の最初で、その内容はわかるが
秘密を公表すれば、おそらく刑は減刑できたであろうに、その選択はせず
無期懲役をうける選択をしたことは、私には解りかねる。
でも、彼女にとっちゃ、秘密が知られることの方が
死ぬほど辛いことだったんでしょうね。
守ることが、彼女のプライドだったのかもしれない。
後半、マイケルが再び、朗読者となってハンナを助けるが、それによって
ハンナが秘密にしていたハンデを克服していくシーンは、圧巻。
言いようのない感動がこみ上げてくる。
それだけに、彼女が下した最後の決断は、あまりにも悲しい。
観終わったあと、「こんな愛の形もあるのね」という余韻が残る大人の映画です。
個人的にはタイトルは、原作通りの「朗読者」のままの方が良かったな~。
点数:8.5点 (10点満点)
との評判でした「大人の映画」
良さそうですね~!
ケイト、タイタニックで見たとき胸がやや垂れてた印象があるのですが、、ww
「ってかなりおやじ目線ですねww品位を下げて失礼」
PS「Rookies」上の息子茅ヶ崎で先日見たそうですww
答えはそれぞれの中にあるって感じで、余韻の残る作品です。
胸はね~はい、やっぱり垂れてました。
いい感じのおばさん?^^;具合で。
それがまたけっこう現実感がでてよかったんですけど。
最初、ニコール・キッドマンがこの役をやる予定だったんですがケイトの方が正解です。
息子さん、観に行かれたんですね♪
どこかでニアミスしてたかな~^^
PG-12で 充分適正だと感じたんだけど、全体の感想は まだ未消化なので
記事のUPは 来週廻し...ということで。
わたしゃ、けっこうモロに出ていた部分があったので
それが刺激的にかんじちゃいました。
「わぁ~」なんて。^^;
mayumiさんの詳しい感想、楽しみにしています。(^▽^)
じわじわと後を引く作品でした。
ケイトのオスカー受賞も納得の名演技だったと思います!
眉間の皺にも色んなバージョンがありました(笑)
そうですね、秘密を守り通すことが
彼女にとってのプライドだったんですね。
そして最後の決断も・・・
ハンナの不器用な生き方が痛々しかったです。
「グラン・トリノ」とは。また違う余韻の仕方の作品でしたね。
ケイトの演技は、オスカー納得!の演技でした。
しかし、年下でもその年齢に手を出すのはどうなの?と
ちとツッコミたくもなりましたが。
この辺は、つい親目線になってしまいました。^^;