加藤教授が、試験の採点を終え、大学に提出して来た。授業を40何時間かした証明書を貰って来たので、それを外務省に提出して、謝礼をもらうようだ。
先日、元ミャンマー大使・津守滋『ミャンマーの黎明』(彩流社)を下さったので、私からは、ボート部先輩・香山氏が送って下さった中島岳志『血盟団事件』と斎藤兄の送って下さった葉室麟『蜩の記』をお貸しした。津守滋氏は加藤教授の同級生で、出版されたばかりのその本を貰ったのを2度読んだからと私に下さったのだ。ドイツ公使、クウェート大使なども歴任している、京大法学部卒の官僚で、今は、阪大、東洋英和などで教鞭をとっていると言う。
大使という職は、名誉職のようなもので、そこで無事過ごせば良いように思っていたが、この『ミャンマーの黎明』を読むと、ミャンマーばかりでなく、その関係で中国、インドなどについての考え方が、面白く、近頃の官僚が、米国という太陽ばかりを見ている向日葵的な人物が多い中、なかなか、しっかりしたものの見方で、こういう人物がもっと日本の将来を決められる地位にあると良いのにと思った。