芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

インド原子力研究の宣伝活動

2014年09月20日 | Weblog

昨日、試験の最終日で、試験が終わるのが5時だったので、授業を5時半からにした。鍵を持って来た運転手に話してあったのに、送迎車がぎりぎりで来たため、研究室に入る時間がなくなったが、それでも、気になったので、研究室に入ったら、電気がつけっぱなしだった。研究室のものはなくなっていなかったが、電気をつけっぱなしにされて、来週の月曜日まで放置されるところだった。インドというところはすべからくこうだ。

授業は、明土曜日のインド原子力紹介展示会の準備のため、教室を変えられた。その準備に関わってる教授が同乗して帰ることになっていて、展示に時間がかかり、なかなか、車が出ないので、展示を見た。ムンバイの他にバンガロールの近くにも原発があることや、農作物に放射線をあてて綺麗なジャガイモやタマネギなどが生産されている様子が写真で紹介されていた。このような農業は、主に原発のあるマハーラーシュトラ州で行なわれているようだ。

インドでも安心して食べられる食物はなかなかないのかもしれない。この展示を主催しているのは、我が宿舎の直ぐ近くにある原子力研究所という政府系の会社で、昨年のこの大学の卒業生でその関連の会社に就職した人が関わっているという。

要するに、日本の原発が安全という宣伝を永らく政府公報がして来たのと同じことをインドでもしているのだ。水力や火力発電所に比べ、狭い敷地で充分に出来ると説いているが、その放射能漏れがその敷地を遥かに越す広範囲に及んでいることは伏せられている。放射能漏れは、原発ばかりでなく東海村でもこれまでもかなりあったのにも関わらず、伏せられて来たことが、福島事故で放射能値を一般に測ることになって判明した。