最近、夜遅くまで起きていることが多いので、朝早く起きられず、あまり散歩に行かないが、それでも朝外に出ると、長袖でないと寒い。30分ぐらい歩いてくれば、半袖で良いほどに身体が温かになるが、以前のように、お湯をかぶって汗を流すほどにはならない。それでも昼間は、まだ、30度を越しているようで、ちょっと買い物に行って来るだけで、汗ばむ。この寒暖の差がインド人にもきついらしく、風邪がはやっている。英字新聞には、毎日のように、農民の自殺の記事が出ている。今年は、大豆が旱魃で凶作だったと、枯れた大豆の広大な畑で農民の萎れている写真が載っている。保険はあるらしいが、保険料と思って毎月、銀行に払っていた掛け金が、実は、騙しであったとか、保険金がなかなか降りないため、借金が返せず、畑を取り上げられたり、この州の工業開発優先がどうなっているのか、インド中央政府と同じ、インド人民党のこの州政府は、農民を死に追いやっているように見える。何と言っても、この州は、トラやヒョウの棲息する自然公園のいくつかある広大な森が中心の州であり、数日前にも彪が大学構内で見つかったから、気をつけるように注意報が流されたばかりである。その夜、私は帰りの迎車がなかなか来なくて、歩いて大学の門まで行き、更に夜道を歩こうとして守衛に止められた時である。真っ暗闇を歩いたので、勿論彪など見られなかったが、あるいは、近くにいたのかも知れない。去年のニュースだったか、老婆が彪に襲われ、持っていた鎌で必死に抵抗して、傷だらけになりながらも、命は助かったと言う。私が襲われなかったのは、彪も若い人肉の方が良いからかも知れない。或は、大きな荷物をしょっているので、巨大な動物に見えて恐れをなしたのかも知れない。