芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

貧乏人の味方を騙って選ばれた貧乏人の敵

2015年11月30日 | Weblog
アラーハーバード銀行のドゥルガーワティー大学支店のATMに行ったとき、途中に2軒あった路上の簡易店舗が皆なくなっていた。その向かいに、店ができる前からあったシヴァ神とドゥルガー女神の祠も路上から消えていた。どうやら、当局のブルドーザで撤去されたようだ。モディー首相になってから、スマート・シティーとか清潔なインドというキャンペーンが繰り広げられ、この州もジャバルプル市もモディー首相のインド人民党が政権を握っているので、キャンペーンが始まった去年から繁華街のほうの路上の店がブルドーザで撤去されている写真がヒンディー語新聞に何度も載っていて、ヒンディー語新聞ダイニック・バースカルがキャンペーンを応援しているのは分かっていた。しかし、身近に迫って来ていることがこれで分かった。繁華街の道路と違って、この辺は道路幅が広い上にあまり車が通らない。それなのに、邪魔にならない店を撤去している。5、6分で行ける近所の店がなくなると、不便になるし、大した儲けでもない小さい簡易店舗をスマート・シティーの名の下に撤去するのが良いことかどうか。それよりも、ゴミの捨て場がないのと、かなり遠くのゴミ置き場のゴミを毎日、臭わないうち撤去するほうが先決である。また、下水溝の悪臭もひどいので、これも優先順位が上である。このインド人民党は、大衆の味方のようなことを云っていながら、やっていることは、貧乏人の店を実力行使で撤去し、ダムを造ると言って、多くの農民と少数民族を実力行使で立ち退かせている。何しろ、母体がヒンドゥー教徒至上主義のテロ集団だから、警察権力を使っての実力行使はお手のものである。皆泣き寝入りである。これも大衆を煽って選挙上手で選ばれたのだから、今さら、なんとも仕方あるまい。ヒットラーの宣伝上手を見習っている専門家がついているのは日米の政権と同じだ。