つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

キスの夢

2007-10-07 06:20:53 | ちょっとした出来事
三連休を前に母を見舞いに行ったとき、母が
「お前と釣りに行った」と言うのである。

母とは一度も一緒に釣りなど行った事はなかったし、
ましてやいま母は寝たきり状態なのである。

「エ…行ってないよ」と言うと「ン…??」と不思議そうな
顔をしている。

どうやらしばらくベッドの上ばかりだったから、私と釣りに
行った夢が、現実とごっちゃになったらしい。

そんなやりとりから、ふ…と今年の夏キス釣りに行こうとして
行けなかったことが思い出された。

ちょうど明日から3連休である。ムクムクと釣りへの
いざないが頭をもたげてきた。

「あした海を見に行くぞ!」と、帰り着くなり家族に宣言した。
釣りに行くと言うと、あまり好きではないカミさんに
渋られるのを恐れたのである。

作戦成功で、スンナリ受け入れられ、「じゃあオニギリと
卵焼きとウインナと唐揚げでいいよね」と、カミさん我が家の
ピクニック定番メニューを口にした。

私がいそいそと釣り道具を準備し始めると「ハハ~ン」
というカミさんの視線が突き刺さったが、おかまいなしに
しまい込んでいたクーラーなど出してきて、釣り道具の
店を広げた。

当日は天気上々、かんかん照りでもなく適度に曇った
理想の天気だった。

約40分ほど車を走らせると、海が見えてきた。
「ウワ~きれ~い」とカミさんの声、前回は
娘と二人で来たので、カミさんはここの海を見るのは
初めてなのである。

防潮堤近くの原っぱに車を止めて、海を一望するとこへ降り立った。
近くにマリンパークのような所があって、この浜辺にも
あずまやや、ベンチが数基あった。
うれしかったのは近くにトイレが設置してあることだった。

私はせっかくだから砂地で食べようと言ったのだが、二人は
はやベンチで弁当を広げ始めたのである。時間はすでに
12時を回っていたのだ。やむなく私も一緒に昼飯をパクついた。

やはり海を見ながらの食事はうまい。水平線の向こうには
うっすらと他県の山並みが見え、大小の船が行き交っている。

ちょと離れたお隣りのベンチでは、おじさんが海を眺めつつビールを
あおっていた。海の近くに住んでいる人はうらやましいと
思った。なにせ海を肴に真っ昼間から酒を呑めるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする