つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

お疲れさん

2008-05-09 02:36:24 | 絵・まんが
いよいよ作品展示が最終日となった。

わずか6日間だったが、様々なドラマがあってものすごく
有意義だった。

最終日は午前中はだーれも来訪者がなかったが、午後になって
バタバタとまとまって訪れ、最後は弟夫婦がやって来てくれて
後片付けを手伝ってくれたので助かった。

つくづくいろいろな人からの恩恵を受けていることを
知らされた展示会でもあった。

その中で、展示初日にわたしの小品2点を予約していただいた方がいて、
前々日その方に小品を渡したのだが、翌日に手作りのゼリーをいただいて
しまったのだ。

ちょうどその日出掛けるときに子供から「きょうゼリー買ってきてよ」と
せがまれていたので、最高のタイミングだったのである。

そのゼリーがかわいいクマさんの取っ手のついたカップに入っていて
我が家みんな大喜びでいただいたのだった。

実は彼女はギャラリーのスタッフの一人で、作品を見てくださって
購入してくれたのである。

こちらがお礼をしなければならないところをこんなにしていただいて
恐縮するばかりだった。

せめて何かしらお礼を…と考えたのだが、わたしのできるお礼なんて
絵をあげるしかないので、何か原画のカットでもと思ったのだが、
あいにくこれといって手頃なのが見当たらない。

思いあぐねているとちょうどいい色紙があったので、それをあげることにした。

その色紙は、初期の頃の作品だが自分でも好きな作品だった。

人に差し上げるというのは非常に微妙で、いい作品でなければならず、
なおかつ手放す覚悟が必要なのである。

よく作品は自分の子供のようだと言う人がいるが、…のようでもあり、
自分の分身のようでもあるのだ。

しかし彼女ならこの作品をきっと可愛がってくれるにちがいない。
そうお見受けしたのである。

しかしだからといって彼女が気に入るとは限らないので、
彼女に選んでもらうことにした。

最終日の展示会場に彼女に来てもらい、数点の小作品とその
色紙を並べて、「その中で好きなものを…」と促すと、
じーっと見ていたが、「これいいですか」と指を指したのは
その色紙だった。

ちゃんと彼女は選んでくれたのだった。「よかった」わたしは
この作品は彼女に行くべく、きょうここに来たことを確信したのだった。

そんな最終日にまさに有終の美を飾ってくれたのだった。

ありがとう。




コメント
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