朝の日課として、明るくなったら母の部屋の雨戸を開けに行く。
母は一人で立ったり歩いたり出来るのだが、療養中なので、
ちょっと力の入ることはさせないようにしているのだ。
ガラガラと開けると、いい天気で明るい日差しが差し込んできた。
きょうも一日いい日になればいいよなあ…と外を見回したところ
「ン?」なんだか変なものが目に入ったような気がして、
もう一度やや前方に目をやった。
変な犬が前方の家の後ろにある土手の塀を歩いて横切って行くではないか。
ジッと目を凝らして見ると、目の周りが黒く、しっぽの先が
ふんわりデカイ。
「タ、タヌキ!」わたしは思わず声を上げて母に言った。
間違いなくどう見てもタヌキである。あんな犬は見たことない。
ゆっくりどうどうとその土手塀を横切って行った。
母がベッドから起きて覗いたときはもう姿は消えていた。
確かにあちこちでタヌキの出るうわさや、実際民家に出た
映像をTVで見たことはあったが、まさか自分が見るとは…。
確かにここは緑区だし、目の前には小高い雑木林があるのだが、
周りは開発が進み、その林のすぐ近くも現在高速道路の工事中である。
あわれタヌキはそこの巣から追われてきたのかもしれない。
それにしてもどうどうとしていたなあ。もしかして前の家の人が
餌付けしているのかも…とも思ってしまったのだった。
はてさて朝一でタヌキを見たきょうの運勢やいかに…。
母は一人で立ったり歩いたり出来るのだが、療養中なので、
ちょっと力の入ることはさせないようにしているのだ。
ガラガラと開けると、いい天気で明るい日差しが差し込んできた。
きょうも一日いい日になればいいよなあ…と外を見回したところ
「ン?」なんだか変なものが目に入ったような気がして、
もう一度やや前方に目をやった。
変な犬が前方の家の後ろにある土手の塀を歩いて横切って行くではないか。
ジッと目を凝らして見ると、目の周りが黒く、しっぽの先が
ふんわりデカイ。
「タ、タヌキ!」わたしは思わず声を上げて母に言った。
間違いなくどう見てもタヌキである。あんな犬は見たことない。
ゆっくりどうどうとその土手塀を横切って行った。
母がベッドから起きて覗いたときはもう姿は消えていた。
確かにあちこちでタヌキの出るうわさや、実際民家に出た
映像をTVで見たことはあったが、まさか自分が見るとは…。
確かにここは緑区だし、目の前には小高い雑木林があるのだが、
周りは開発が進み、その林のすぐ近くも現在高速道路の工事中である。
あわれタヌキはそこの巣から追われてきたのかもしれない。
それにしてもどうどうとしていたなあ。もしかして前の家の人が
餌付けしているのかも…とも思ってしまったのだった。
はてさて朝一でタヌキを見たきょうの運勢やいかに…。