つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

夜の訪問者

2009-03-18 21:57:38 | 動物ウオッチング
夕食が済んで、コーヒーなど飲んで一息ついていたところ、
「ギャーなんか居るー!」と身内の一人が叫んだ。
叫んだ身内の指先は天井に向いている。見れば割と大きい虫が飛び回って
いるではないか。

蚊や小さい羽虫ではない、ミツバチほどの大きさである。そのうちに
天井にピタリと止まった。どこをどうして入ったのか、やはりミツバチのようだ。
身内はややパニクリ気味で「早く何とかして!」」と叫んでいる。
それは殺虫指示ともいうべきものだった。

正直殺虫は簡単だ、柄の付いた床拭きで「トン」と天井の虫を打ってしまえば
終わりである。しかしミツバチと言えば春の使者である。とても殺すなんて
できやしない。わたしは突然のこの夜の訪問者に対して、生きたまま外へ
逃がしてやろうと考えた。生け捕り作戦である。
あいにく我が家には虫取り網はないし、虫かごもないのだ。
天井に止まった蜂をどうやったら生け捕りにできるか…我が乏しき
灰色の脳細胞で考えた…。そこでひらめいたのがバキュームゴミ取り作戦
だった。

まず台所の生ゴミ用ポリエチレン袋を一枚取り出し、それをトイレの詰まりを
直すバキュームポンプのゴムの内側に開いて沿うように差し入れた。
そして天井に止まっているミツバチに、その袋の部分で包むように
押し当てると見事に命中、蜂はバキュームの中に入った。

そのままでは見えないのでそ~っとバキュームを緩めてみると、
ちょろっと見えた姿がうまいことポリエチレンに入っている。
わたしは飯台の上に乗って手を伸ばし、袋の口を閉じて捕獲した。
作戦成功!。すぐに玄関を開けて外へ出て逃がしてやると、ブーンと
一度大きく旋回したかと思うとまた我が家の玄関灯のところに舞い戻って来て
飛び回っているではないか。

「やれやれ、そんなに我が家が好きかい」と苦笑しつつ玄関を閉めた。

そういえば、つい本日4月の「奈邪」での展示会の案内状が出来たばかり
なのだが、たまたま蜂がデザインされているのである。あいにくこの蜂は
ミツバチではなく、熊ン蜂なのだが、偶然にしては出来すぎの感もあるので
何かいいことの前触れかもしれないナーと都合よく受け止めている。

もうすぐ皆様のお宅に一匹の熊ん蜂が飛んでいきます。決して刺すような
ことはありませんので、よろしくお願い致します。


コメント
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