つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

2011年「奈邪」へ①

2011-04-03 06:43:02 | 
作品展示する「奈邪」への初日、電車で行く予定だったが、
まだ、桜もそれほど咲いてないので、車で行くことにした。
(アルコールを呑まないので)

途中の佐奈川沿いの桜並木の桜は、つい4日前来た時ほんのポツリとしか
見なかったが、きょうはすでに三~四部咲きのチラホラ咲きになっていて、
場所によっては、はや七~八部咲きのところもあった。

「奈邪」へ到着すると、マスターの作った「はいまん彩」のポスターが入口の
ドア横に貼られていた。これを見るのが展示最初の楽しみなのだ。わたしが欲しがるのを知って
いるので、すでに複写を用意してくれていて、手渡してもらった。これがほんとに手が
込んでいて素敵なのだ。(ありがとうございます)

店に入ると、我が拙作がずらりと飾られている。「これでいいですかね」すかさず、
マスターが声を掛けてくる。配列は信頼してお任せにしているので、一と眺めした
だけで、もちろんOKである。

ドア横に、震災募金のポストカードの設置の打ち合わせをして、店の表側の
一番奥の席に着いた。

注文する前から奈邪ブレンドとサンドイッチ、ゆで卵、
ヤクルトのモーニングセットがスッと目の前に置かれたのである。
2年ぶりにまた「奈邪」の懐に入った温もりを感じた。

後で紹介されたのだが、セットを持ってきてくれた人が、マスターの娘さんで、
のちに入ってこられたのが、奥様なのだった。実は初めて紹介されたのである。
以前は他のお店を二人してやっていたので、なかなかお目にかかれなかったのだ。
先日一緒に来た身内が、「きれいな人が手伝ってるわね」と言っていたのである。

わたしがモーニングセットをパクついている時に、男の人の親子連れが入ってきて
マスターと親しげに話をしていた。そして出て行く時、例のポストカードを3枚
買ってくださっているではないか。わたしは何気なく見ていたのだが、マスターが
その方に声を掛けて、わたしのことを知らせたのである。

わたしは席を立って挨拶に伺い、お礼を申し述べたたのだが、その方が、「いつも
ブログ見てますよ」と言ってニッコリ笑って店を出て行かれたのである。
後でマスターにSさんと聞いて「あれ?もしかして、以前ここで写真展をやられた方
じゃないですか」と聞くとそうだと教えてくれた。

実は前回来ていただいて、住所を書いてもらっていたので案内状を出したのだが、
宛先不明で戻ってきていたのである。聞けば家を買われて、引っ越ししたとのこと。

慌てて感想帳を覗くと、感想と新しい住所が書かれてあった。(ありがとう
ございます)

その間にも、何組かのお客さんがやってきては、作品に一瞥もくれない人、時折
見ては絵の話題をチラリとしてくれる人など、様々に時は流れた。

やがて昼近くになったので、一旦店を離れて散歩に行くことにした。
あの桜ちらほら咲きの佐奈川べりである。来週あたり満開になるのは必至なので、
花見の下調べを…というもくろみもあったのだ。

人通りは桜と同じくちらほらだったが、先に満開の菜の花の中には、何組かの
菜の花見がいて、小さな宴をやっていた。わたしは奈邪のモーニングセットを食べて
間がなかったので、お腹はすいてなかったが、黄金の花菜明りに目がくらみ、
「これに埋もれて、弁当が食べたい」との声なき声が天から聞こえてきたのである。
(ほんとかいな)
早速、まじかにある大型スーパーで鮭弁を買って、菜の花に潜りこんだ。そして
初めて菜の花が香ることに気がついたのだった。

伸ばした足先には佐奈川の浅い流れがあり、カルガモが5羽ほど、首を潜らせては
上げている。佐奈川のせせらぎに酔い、菜の花の香りに酔い、花菜明りに酔い、
鮭の味に酔って、ノンアルコールの一人宴に酔っぱらったのだった。世話なし…






コメント (2)
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