家の近くに国道が新しくできてから、アクセスが
ガラリと変わり、今まで行かなかったところまで
簡単に足を伸ばせるようになった。
そのうちの一つに食品スーパーTがある。
車で10分もスッ飛ばせば、着いてしまうようになり、
よく利用するようになった。
ここは元々卸専門から一般のスーパーに
なった店なので、安くていい品物がある。
それは、野菜から果物、肉、魚その他の食品にまで
及ぶ。当然堀出し物の宝庫である。
特に、魚好きのわたしにとっては、宝の山を探す
得難い店なのだ。
週に何度か行っては、掘り出し物を見つけてくる。
つい最近はヒラマサのハラミが680円という安価で
売っていたし、(当然購入)今回は、な、なんと、
実測37センチの大イワナが480円という考えられないような
安さで売っていたではないか。
ニジマスやヤマメ、時にアマゴなど売っているのを見たことは
あるのだが、渓流の幻の魚と言われるイワナは見たことがない。
まじまじと魚体を見まわしたが、ヤマメなどのような
あでやかな色の紋様、斑紋は一切なく、白い斑点だけの
間違いなく
イワナ(岩魚)である。
前回のヒラマサ同様、これは買わないと
魚の神様のバチが当たるような気がして、
即刻購入した。
渓流アングラーの友人F氏など、これを聞いたら
腰を抜かすほど驚くだろうし、これを釣り上げたなら、
歓喜で震えが止まらないに違いないと思えるほどの
代物である。
氷詰めにしたビニール袋の中で、グンニャリと
魚体を持て余すように折り曲げている。
こいつはこのままの姿で塩焼きだと、すぐさま
決めた。我が家のグリルには収まりきれないので、
レンジのオーブンで焼くことにした。
内臓とエラを取り除き、塩を振って15分、
250度20分にセットして入れた。
外にはこんがり焼き目が入り、中はふっくら
いい感じに焼けた。これをテーブルの真ん中に
テンパンごと敷板の上に載せてみんなで
箸を出して食べた。
その他サラダやちょっとした炒め物など添えたが、
メーンディッシュはこの一匹で十分事足りたのだった。
やっぱり、魚の神様のお示し…と感謝しつつ
心していただいたのだった。ご馳走様でした。