ついに茶房「じゅん」での展示が始まった。
初日、待ち合わせていた身内の学友を、
近くの駅へ迎えに行き、3人で「じゅん」の
初日を迎えた。
頃はPM2時頃。すでに店内はかなり賑わっていて、
空いていた一番大きいテーブルの一角に陣取った。
すると、同席していた男の方がわたしに挨拶された。
名刺の交換をすると、中日新聞のT市局長とある。
どうやら「じゅん」のママが紹介してくれたらしい。
ひとしきり取材を受け、作品の前で写真など撮られたが、
よく見ると、しきりに写真を撮っていたのは、同時に
展示をしている、もう一方の作品だったのだ。
極小折り鶴というもののようで、わずか2~4㎜の
色紙で鶴を折るのだ。
わたしは知らなかったが、けっこうTV、新聞その他の
メディアに取り上げられていた方だったのだ。
つまり、その方の取材に来られて、同時に
展示しているワタクシめも、取材していただいた
というわけである。
思わぬ余波ともいうべきことであるが、素直に
ありがたく享受させていたのだ。
毎回、展示の度に何らかのハプニングがあるのだが、
これもあきらかにその一つだった。
さらに、我が拙作の一つに予約が入ったりと、
何だか初日からものすごい刺激で、こりゃ先が
思いやられるな…と、思っていると、「明日ここで折鶴の
実演があるわよ」とママが言った。
まだ、ハプニングは序の口なのかもしれないなあ…と
思いつつ、「明日、見に来なくっちゃ…」すっかりわたしも
ギャラリーの一人の心情になっていたのだった。