結局、9日間の入院になってしまった。
雨男だから、退院日はきっと雨だろうなあ…と
思っていたが、天がサービスしてくれたのか、
いい天気に恵まれた。
まだ、ほろ酔いくらいのふらつきはあるものの、
一人で何でも出来るぐらいの自信は回復していた。
入院中、手首に名前入りのタグを巻かれていたので、
ちょっとした塀の中の生活のようだったので、娑婆に出た
気分だったのは致し方のないところだろう。
身内は仕事なので、単身タクシーで、とっとと
帰った。
久々の我が家の床を踏むと、9日前に
同じ床を這いずり回ったのが嘘のようだった。
身内の書置きがあり、「きょようは一日
外出禁止、ゆっくりすること」とあった。
とにもかくにも、又…普通になるはずの一日
が始まるのだ。
今回の病変で実感したことは、耳の神経炎で、
完全に平衡感覚を失い、無重力状態に陥った
ことで、他の目、耳、鼻、口というパーツの健康が、
いかに大切かと言うことだ。
そして、普通ということの大切さ素晴らしさに
改めて気づかされたことである。
よくよく考えてみると、普通って、健康でなくては
なれないのに気付かされたのだ。
今回の経験で、普通はすごい!と思った次第です。