つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

エルピスが終わった

2023-01-01 01:04:34 | テレビ
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

もう昨年になってしまったが、
「エルピス」というドラマが
終わった。

エルピスとは、パンドラの箱を
開けた時に、最後に残された
希望もしくは…災い。

主人公の女性TVキャスターが
思わぬところから、冤罪事件に
関わって行く話だが、テーマが
テーマなので、どうなのかと観て
いたが、これがなかなか面白く、
一番の熱中作品になった。

主人公のキャスター役に長澤まさみで、
そこに巻き込まれて行くのが
デレクター役の眞栄田郷敦(まえだごうどん)
なのだが、途中から眞栄田郷敦が主人公の
ようになってドラマを引っ張って行った
感じだ。

無実で捕まり、死刑判決を受けた
人の良いオッサンを助けたいと
様々な人達がうごめく話なのだが、
ストーリーもさることながら、
その中に描かれる人物像の
葛藤と成長の生き様がリアルな
描写で、唸ってしまった。

特に眞栄田郷敦の葛藤しながらの
成長は見応えがあった。

ラストも見事な締めくくりで、
間違いなく、観た中ではNo.1
作品だった。

主人公の演技力は勿論、助演の
眞栄田郷敦が素晴らしい熱演で、
俳優として一皮剥けたのは間違いない。

その他の人物描写も素晴らしく、
突散らかしオバさん新聞記者には、
笑ってしまった。

全体を通して、現代人の抱える
心の本音の雄叫びが封じられ、
密かに泣いている様が炙り出されて
いた。

脚本家は渡辺あやというNHK
ドラマ、カーネーションを手がけた
お方だが、見事な脚本だったと思う。

個人的には、酔っ払った主人公
長澤まさみと鈴木亮平のラブシーンは
無理を感じたが、ラスト二人の
対決がそれまでのふたりの関係
無くしては、出来ない構成になって
いたので、やむ無しとの納得感
もある。

このところの韓流や中国ドラマ、
その他の海外ドラマに押されていた
ジャパニーズドラマが、ちょっと
目を覚ましてきたのかも知れない。

ナショナリズムではないが、日本
ドラマの制作者たちにエールを
送りたい。

正直言うと、年齢を重ねるにつけ、
外国語を日本語に変換してドラマを
観るのがきつくなってきている感じが
するのだ。

なので、2023年今年こそ、楽に
観れる日本語ドラマの奮起を期待
しているのである。

目覚めよ、ジャパニーズドラマ!
今日の一句

窓猫の 眼の中の 初茜
           issei



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