海を一望しつつ昼飯を食べた後、いよいよ釣りを
やるべく、クーラーボックスを肩に場所移動である。
幾つかある防波堤で、釣り人が誰も乗っていない所
をめざして行った。
途中の浜で投げ釣りをしていたおじさんに「どうですか?」と
聞くと、「全然だめだねえ」と眉根を寄せて言った。
夏に“釣れる”と感じた予感は、グラグラ…と揺らいできた。
それでも気を取り直して誰も乗っていなかった防波堤の
先端に陣をとった。
この防波堤は岩を敷き詰めたもので、歩くたびに靴裏から
ゴツゴツとした肌触りが伝わってくる。
よく見ると、周りの海には濁りが入り、青のり状の物が
無数に舞っていた。「ヤバ…」釣り人が嫌う“底荒れ”というやつで、
魚が口を使わないのである。ガラガラと予感が崩れていく…。
それでもめげず臆せず、釣りの支度に取り掛かった。
カミさんと娘も遅れて防波堤に乗ってきて腰を降ろし、
「ワ~いい波音…」と二人して潮騒を味わっている。
やっと釣り支度が整い、餌の青イソメを付けて第一投!、
約20mは飛んだであろうか、まあまあである。
天気はうっすらと雲が漂う晴れ間で、文句なしなのだが
他の防波堤でも誰も魚を釣り上げてる様子はない。
時折りカモメが間近を腹を見せて飛んで行く。
蒼い海、頬を撫で行く潮風、足元の岩を打つ波音…
日ごろの町の喧騒を離れて、たまにはこうして大自然の
懐に抱かれてみるのもいいもんだ…とつくづく思った。
後は、竿先がググッとくれば…。
やるべく、クーラーボックスを肩に場所移動である。
幾つかある防波堤で、釣り人が誰も乗っていない所
をめざして行った。
途中の浜で投げ釣りをしていたおじさんに「どうですか?」と
聞くと、「全然だめだねえ」と眉根を寄せて言った。
夏に“釣れる”と感じた予感は、グラグラ…と揺らいできた。
それでも気を取り直して誰も乗っていなかった防波堤の
先端に陣をとった。
この防波堤は岩を敷き詰めたもので、歩くたびに靴裏から
ゴツゴツとした肌触りが伝わってくる。
よく見ると、周りの海には濁りが入り、青のり状の物が
無数に舞っていた。「ヤバ…」釣り人が嫌う“底荒れ”というやつで、
魚が口を使わないのである。ガラガラと予感が崩れていく…。
それでもめげず臆せず、釣りの支度に取り掛かった。
カミさんと娘も遅れて防波堤に乗ってきて腰を降ろし、
「ワ~いい波音…」と二人して潮騒を味わっている。
やっと釣り支度が整い、餌の青イソメを付けて第一投!、
約20mは飛んだであろうか、まあまあである。
天気はうっすらと雲が漂う晴れ間で、文句なしなのだが
他の防波堤でも誰も魚を釣り上げてる様子はない。
時折りカモメが間近を腹を見せて飛んで行く。
蒼い海、頬を撫で行く潮風、足元の岩を打つ波音…
日ごろの町の喧騒を離れて、たまにはこうして大自然の
懐に抱かれてみるのもいいもんだ…とつくづく思った。
後は、竿先がググッとくれば…。