2012/09/06
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012夏(4)回転展望ランチ
息子がこの夏も高野山のお寺で古文書整理のお手伝いをして、去年と同じように、おばあちゃんが好きだという「和歌山特産 梅と胡麻のふりかけ」をおみやげにしようと思ったのに、去年買ったみやげ屋には同じふりかけがなかった、というので、買ってきませんでした。しかし、おばあちゃんが「孫からもらうふりかけ」をごはんの楽しみにしているというので、ネットで検索し、有楽町駅前の交通会館の地下にある和歌山県アンテナショップで売っていることがわかりました。東京だけれど、気持ちは和歌山、ということで、「おみやげ買いに」有楽町へ。
それで、娘&息子とのランチは、交通会館の15階にある回転展望レストラン東京會舘銀座スカイラウンジで食べることにしました。
住んでいるところが9階なのに、もっと高いところでごはんを食べるのが大好き。都心に出かけると、池袋ならサンシャインビルの59階のレストランオザミ、恵比寿ならガーデンプレイス39階のイタリアンの店などに機会があると食べに行っていましたが、回転展望レストランというのは、一昨年、大連に住む友人が日本に来たとき、ホテルニューオータニの回転展望レストラン、ザ・スカイでいっしょに夕食を食べたことがあるだけでした。17階からの景色もよくて、楽しめました。
東京にあるもうひとつの回転展望レストラン、交通会館の銀座スカイラウンジも、一度は来てみたいと思っていたのです。
1964年にホテルニューオータニの回転展望ラウンジが出来たときも、ぐるりと回転しながら東京中が見渡せるというニュースに驚いたものの、「ラウンジ」というのが何をするところかも知らない田舎の子どもでした。1965年に開業した交通会館の展望レストランも、開業当時はテレビのニュースなどで見ただけで、東京は遠かったし、1970年に東京に住むことになったときも、食べに行くことなど考えたこともなかった。外食といえば近所のラーメン屋くらいしか縁がなかった学生の身には、ディナーコースなどとても手が出なかった。
40年の間に、交通会館には、パスポート申請などで何度か来たのだけれど、回転展望レストランで食べてみようという余裕もなくすごしてきて、今回初めて「1度くらいは回転展望ランチもいいか」と、思いました。
日頃、10個188円の卵を買うか258円のを買うかで、しばしスーパーで悩むような生活してますけれど、毎日いっしょうけんめい働いているごほうびに、1年1度くらいは、「ここで食べて見たいから、食べる」というのもいいんじゃない、と思って。ランチコースならなんとかなるくらいは、働いた。
まず、地下の和歌山アンテナショップへ。私はブルーベリーを1パック、息子はおばあちゃんのおみやげにする梅胡麻ふりかけを買いました。
開店展望レストランは、14階までエレベーターで、そこから階段で15階へ。
ホテルニューオータニのザ・スカイと同じように、真ん中に厨房があり、まわりぐるりがテーブル席。80分で1回転する、という話でした。
予約したランチコースは、燻製にしんの前菜サラダ、クリームポタージュ、鱸のソテー 、デザート。
娘はオレンジジュース、息子はアイスティ、私は白ワインで、乾杯。
にしんサラダも、よいお味で、すずきソテーはキノコがたっぷり添えられていて、おいしくいただきました。
しかし、予想外のことに、バスなどに酔いやすい娘、回転レストランでも最初ちょっと気分が悪くなりました。回る方向と逆向きに座っていたためでした。席を交換して私が後ろ向きの席になり、なんとか食べることができました。 開業してから47年も回っている古い回転展望室ですから、ときどき揺れるところがありました。私には何でもない揺れですが、車などの揺れに弱い娘にはきつかったみたい。
80分で一周というのは、これくらいの時間で一回の食事を終えろ、ということでしょう。14階からのながめは、、、、
ホテルニューオータニの回転レストランは、17階で、周囲には赤坂御所などが広がり、景色がよかったのですが、交通会館の14階は、回りをぐるりと高いビルに取り囲まれて、期待のスカイツリーはビルの上にちょこっと頭を出しているだけでしたし、東京タワーはまったく見えず、風景はあまりよくありませんでした。ただ、東京駅のホームから電車が出てくるのがよく見えて、撮りテツオタクには「電車撮影」の穴場として有名みたいです。
10月1日にオープンする赤レンガの東京駅舎の屋根もよく見えました。
最後のデザート、アイスクリーム、ムース、プチケーキの盛り合わせ。プチケーキは好みの味ではなかったけれど、見た目はかわいかったです。

食事を終えて、有楽町駅の反対側の家電店へ。
先日、カバンに入れておいたペットボトルのふたがきちんと締めてなくて、ケータイとカメラに水がかかって、ふたつとも壊れてしまいました。ケータイは買い換えましたが、カメラは、「どうせ買うなら、ミラーレス一眼レフというのがほしいなあ、でも高いなあ。私程度の写真の腕なら、コンパクトデジカメで十分かなあ」と迷っていました。
息子が「ボクの小遣いで買える範囲でカメラをプレゼントするから、ミラーレスは高い」というので、コンパクトデジカメに決めました。画素数1600万、6倍ズーム、手ぶれ補正などがついている機種ですが、来月新型が発売になるので、型落ち特売、というのを買ってもらいました。
娘からは、スワロフスキークリスタルビーズをつなげて作った、手作りのメガネチェーン。これは、いつも私がメガネを探し回っており、「母のメガネはどこにある?」と、聞いていたからです。
テレビなどを見るときはメガネをかけていて、本や新聞を読むときはメガネをはずして、ちょっとそこらに置いて忘れてしまい、探すはめになるので、「メガネを外したときも、いつも胸の前にぶら下げておいたら探さずにすむ」と、メガネチェーンを作ってくれたのです。毎回めがねを探させられる時間の合計を考えれば、一粒一粒ビーズをつなげて手作りする時間のほうがマシということもありましょう。
いっしょにもらったさくらんぼ模様の扇子は来年の夏まであまり出番はないかもしれませんが、メガネチェーンはこれから毎日つかって、「メガネを探す時間」をデジカメ撮影にあてましょう。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012夏(4)回転展望ランチ
息子がこの夏も高野山のお寺で古文書整理のお手伝いをして、去年と同じように、おばあちゃんが好きだという「和歌山特産 梅と胡麻のふりかけ」をおみやげにしようと思ったのに、去年買ったみやげ屋には同じふりかけがなかった、というので、買ってきませんでした。しかし、おばあちゃんが「孫からもらうふりかけ」をごはんの楽しみにしているというので、ネットで検索し、有楽町駅前の交通会館の地下にある和歌山県アンテナショップで売っていることがわかりました。東京だけれど、気持ちは和歌山、ということで、「おみやげ買いに」有楽町へ。
それで、娘&息子とのランチは、交通会館の15階にある回転展望レストラン東京會舘銀座スカイラウンジで食べることにしました。
住んでいるところが9階なのに、もっと高いところでごはんを食べるのが大好き。都心に出かけると、池袋ならサンシャインビルの59階のレストランオザミ、恵比寿ならガーデンプレイス39階のイタリアンの店などに機会があると食べに行っていましたが、回転展望レストランというのは、一昨年、大連に住む友人が日本に来たとき、ホテルニューオータニの回転展望レストラン、ザ・スカイでいっしょに夕食を食べたことがあるだけでした。17階からの景色もよくて、楽しめました。
東京にあるもうひとつの回転展望レストラン、交通会館の銀座スカイラウンジも、一度は来てみたいと思っていたのです。
1964年にホテルニューオータニの回転展望ラウンジが出来たときも、ぐるりと回転しながら東京中が見渡せるというニュースに驚いたものの、「ラウンジ」というのが何をするところかも知らない田舎の子どもでした。1965年に開業した交通会館の展望レストランも、開業当時はテレビのニュースなどで見ただけで、東京は遠かったし、1970年に東京に住むことになったときも、食べに行くことなど考えたこともなかった。外食といえば近所のラーメン屋くらいしか縁がなかった学生の身には、ディナーコースなどとても手が出なかった。
40年の間に、交通会館には、パスポート申請などで何度か来たのだけれど、回転展望レストランで食べてみようという余裕もなくすごしてきて、今回初めて「1度くらいは回転展望ランチもいいか」と、思いました。
日頃、10個188円の卵を買うか258円のを買うかで、しばしスーパーで悩むような生活してますけれど、毎日いっしょうけんめい働いているごほうびに、1年1度くらいは、「ここで食べて見たいから、食べる」というのもいいんじゃない、と思って。ランチコースならなんとかなるくらいは、働いた。
まず、地下の和歌山アンテナショップへ。私はブルーベリーを1パック、息子はおばあちゃんのおみやげにする梅胡麻ふりかけを買いました。
開店展望レストランは、14階までエレベーターで、そこから階段で15階へ。
ホテルニューオータニのザ・スカイと同じように、真ん中に厨房があり、まわりぐるりがテーブル席。80分で1回転する、という話でした。
予約したランチコースは、燻製にしんの前菜サラダ、クリームポタージュ、鱸のソテー 、デザート。
娘はオレンジジュース、息子はアイスティ、私は白ワインで、乾杯。
にしんサラダも、よいお味で、すずきソテーはキノコがたっぷり添えられていて、おいしくいただきました。
しかし、予想外のことに、バスなどに酔いやすい娘、回転レストランでも最初ちょっと気分が悪くなりました。回る方向と逆向きに座っていたためでした。席を交換して私が後ろ向きの席になり、なんとか食べることができました。 開業してから47年も回っている古い回転展望室ですから、ときどき揺れるところがありました。私には何でもない揺れですが、車などの揺れに弱い娘にはきつかったみたい。
80分で一周というのは、これくらいの時間で一回の食事を終えろ、ということでしょう。14階からのながめは、、、、
ホテルニューオータニの回転レストランは、17階で、周囲には赤坂御所などが広がり、景色がよかったのですが、交通会館の14階は、回りをぐるりと高いビルに取り囲まれて、期待のスカイツリーはビルの上にちょこっと頭を出しているだけでしたし、東京タワーはまったく見えず、風景はあまりよくありませんでした。ただ、東京駅のホームから電車が出てくるのがよく見えて、撮りテツオタクには「電車撮影」の穴場として有名みたいです。
10月1日にオープンする赤レンガの東京駅舎の屋根もよく見えました。
最後のデザート、アイスクリーム、ムース、プチケーキの盛り合わせ。プチケーキは好みの味ではなかったけれど、見た目はかわいかったです。

食事を終えて、有楽町駅の反対側の家電店へ。
先日、カバンに入れておいたペットボトルのふたがきちんと締めてなくて、ケータイとカメラに水がかかって、ふたつとも壊れてしまいました。ケータイは買い換えましたが、カメラは、「どうせ買うなら、ミラーレス一眼レフというのがほしいなあ、でも高いなあ。私程度の写真の腕なら、コンパクトデジカメで十分かなあ」と迷っていました。
息子が「ボクの小遣いで買える範囲でカメラをプレゼントするから、ミラーレスは高い」というので、コンパクトデジカメに決めました。画素数1600万、6倍ズーム、手ぶれ補正などがついている機種ですが、来月新型が発売になるので、型落ち特売、というのを買ってもらいました。
娘からは、スワロフスキークリスタルビーズをつなげて作った、手作りのメガネチェーン。これは、いつも私がメガネを探し回っており、「母のメガネはどこにある?」と、聞いていたからです。
テレビなどを見るときはメガネをかけていて、本や新聞を読むときはメガネをはずして、ちょっとそこらに置いて忘れてしまい、探すはめになるので、「メガネを外したときも、いつも胸の前にぶら下げておいたら探さずにすむ」と、メガネチェーンを作ってくれたのです。毎回めがねを探させられる時間の合計を考えれば、一粒一粒ビーズをつなげて手作りする時間のほうがマシということもありましょう。
いっしょにもらったさくらんぼ模様の扇子は来年の夏まであまり出番はないかもしれませんが、メガネチェーンはこれから毎日つかって、「メガネを探す時間」をデジカメ撮影にあてましょう。
<つづく>