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ぽかぽか春庭「東京楽友協会交響楽団・シンデレラと牝鹿の謝肉祭」

2012-09-23 00:00:01 | エッセイ、コラム

2012/09/23
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012秋(1)シンデレラと牝鹿の謝肉祭

 9月16日のすみだトリニフォーホールでのコンサート。東京楽友協会交響楽団秋の定期演奏会へいきました。

 錦糸公園でランチの待ち合わせは、K子さんトモコさんと。

錦糸公園から見えるスカイツリー

 まずは、腹ごしらえから。K子さん、トモコさんと錦糸公園の中にあるスポーツバー、オアシス634でランチ。墨田体育館でスポーツをする人々がターゲットの、食べ放題950円という値段ですから、たいした料理ではないのですが、サラダ、オードブル、メインは酢豚や鯖フライ、スパゲティ、素麺、カレー、果物、プチケーキ、フルーツポンチ、ブルーベリーヨーグルトなどが並ぶ中から,好きなものをセルフサービス。飲み物は、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、ジュースなど。

 トモコさんとK子さんは、品よくお料理を盛り合わせて、食べ終わったらデザートを取りにいく方式。私は全品それぞれを少しずつ取り合わせて、気にいったものをおかわりするタイプ。
 バイキング方式のいいところは、好きなものだけ食べられるところ。たとえば、サラダの中にコーンが入っているのが嫌いで、ファミレスなどのサラダにコーンが入っていたりすると、それを取り除く作業を最初にする、という友人がいましたけれど、自分で盛り合わせるのですから、好きなものだけ、食べればよろしい。

 私、最初はサラダをたっぷり。野菜を先に入れて胃の粘膜を野菜繊維で覆い、食べ物の吸収を遅くする。野菜をたっぷり先に食べることによってほどほどの満腹感を得て、他のおかずやご飯類をそれほど食べなくてもいいお腹にする、という説を「信じる者は幸いなれ」で実践しています。しかし、辛口コメントのトモコさんは、「あ~、でも、e-Naちゃんみたいに、野菜たっぷり食べてから肉や魚のおかずもたっぷり食べる人は、全体のカロリーは減っていないんじゃないかしら」、、、、お説ごもっとも。

 それでも「糖質制限食ダイエット」も信じる私は、カロリー考えてカレーだけ取り、ライスはつけませんでした。ファミリー向けのあまり辛くないカレーだったので、ライスなくても大丈夫でした。私の場合、全面的に糖質をカットするのではなくて、お菓子類などはけっこう食べているので、「気分は糖質制限」という程度、、、痩せないわけです。
 16日も、カレーにご飯をつけなかったけれど、プチケーキはしっかり食べました。

 さて、お腹も満腹になり「途中で眠くなったらお昼寝タイムよ」と言いあいながら、墨田トリフォニーホールへ。
 K子さんといっしょのときも、A子さんとごいっしょしたときも、錦糸公園からトリフォニーホールへ向かうのに、私はまったく違う方向へ行ってしまって、ぐるぐる錦糸町駅の周辺を迷い歩いたことがありました。K子さんもA子さんも、私が何度もトリフォニーホールに来ているのを知っているから、近道でも知っているのかと思って、私が歩き出したほうについてきたのでした。

 今回も何も考えずに歩き出したら、「e-Naちゃん、そっち違うんじゃない?」と、冷静なトモコさんのご指摘。「えへへ、この前も間違えたっけ。何度迷っても学習しない。わたし、空間把握能力ゼロなの。地図見ながら歩いても迷子になる」と、話しながら、トモコさんのあとをついて行ったら、今回はちゃんとトリフォニーホールに時間前に着きました。

 2012年9月の東京楽友協会交響楽団の秋の定期コンサートは、ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」プーランク「牝鹿」プロコフィエフ「シンデレラ」からの抜粋、というラインナップ。
 毎年、春のコンサートには行っているけれど、秋のコンサートは、私たちのジャズダンス発表会と重なる日程だったので、このところ秋の定期コンサートは紀久子とが出来ないでいました。久しぶりの秋のコンサートです。

 東京楽友協会交響楽団はアマチュアオーケストラで、コンサートは申し込みをすれば毎回無料で楽しめます。とても技量が高いオーケストラで、そこらのプロ楽団にひけをとらない演奏を毎年ただで聞かせてもらい、ありがたく思っています。
 年に2回の定期発表会のほか、臨時のポピュラーコンサートなども開催されます。この交響楽団の定期演奏会を聞き始めてから15年くらいたちます。

 前回は1階で聞いたので、今回は3階へ行きました。私はバルコニー席に座ってみたかったので、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」とプーランクPoulencのバレエ組曲「牝鹿」はひとりでバルコニー席で、聞きました。
 最初の「ローマの謝肉祭」、いろんなオーケストラで聞いてきた曲ですが、楽友協会の演奏、とてもよかったです。

 踊りが好きなので、「シンデレラ」はいろんなバレエ団の公演を見ました。プロコフィエフの「シンデレラ」の音楽は耳になじんでいますけれど、バレエリュスが1924年に初演したバレエ「牝鹿Les Biches 」は見たことがありません。第1曲のロンドは聞いたことがあったのですが、第2曲以後は、耳になじむほどは聞いたことがありませんでした。今回、第1曲のほか、2曲アダージェット3曲ラグマズルカ4曲アンダンティーノ5曲フィナーレまで、聞くことができました。これもよかった。

 牝鹿Les Bichesとは、フランス語辞書の意味は「牝鹿」ですが、口語では、「かわいいあなた」「若い娘」などの意味に使われていたそうです。街角のカフェでかっこいいパリジャンに「かわいい子鹿ちゃん、こっちをお向きよ」なんて、言われたら、ロンドでもマズルカでも踊り出しちゃいます。

 休憩後の後半のプロコフィエフ「シンデレラ」は、3階の中央、K子さんトモコさんの間の席。
 シンデレラは、これまでバレエでは全幕通して見たことがありますが、バレエ無しのオーケストラは、組曲第一番、組曲第2番など、数曲ずつのまとまりでは聞いたことがありますが、物語のはじめからおわりまで、ストーリー順に12曲並べてという構成で聞いたことがありませんでした。バレエの舞台では、ぜんぶで50曲が演奏されるのですが、そのうちの12曲。

 今回の指揮者、中田延亮さんは、筑波大の医学専攻から音楽家に転身した変わり種。世界の指揮者の中には、バレンボイムとかエッシェンバッハのようにピアニストとしてデビューした指揮者とか、マリナーのようにバイオリン奏者だった指揮者とか、演奏者としても活躍した人がいますが、中田さんが指揮者としての演奏活動と併行して演奏している楽器はコントラバス。こちらもかなり珍しい。コントラバス奏者ならではの指揮の特徴があるかとおもったのだけれど、指揮は特に変わってはおらず、3曲ともとてもよいまとめ方でした。

 演奏がおわり、挨拶する指揮者

 「シンデレラ」の演奏がおわると、楽友協会交響楽団から花束の贈呈があり、これは毎回同じなのですが、今回はもうひとつ、ガラスの靴型のビアジョッキ(たぶん)の贈呈がありました。シンデレラにちなむステキなプレゼントです。
 ビアジョッキ(と、私には思えた)を見て、ビールが飲みたくなりました。しかし、トモコさんはまったく飲まない人だし、K子さんもそんなに飲むほうではない。こちらからは誘いにくいから、「お茶でもしてから帰ろう」と、どちらかが言ったら、コーヒーとビールが両方メニューにありそうなカフェにでも入ろうかと思ったのですが、ふたりはコンサートが終わったら、まっすぐJRの駅に行ったので、私は「地下鉄で帰るから」と、ふたりとは別れました。

 駅前バス停にスカイツリー行きのバスが来ました。
 先日スカイツリーのライトアップを見たので、今度は昼間のスカイツリーも見ておくかという気になって、バスに乗りました。

 バス停からそらまちへ向かう途中、業平橋脇の撮影ポイントがありました。スカイツリー見物の人々が記念撮影をするスポットです。ボランティア活動をしているおじさん達がいて、スカイツリーと人をじょうずに画面に入れて写真を撮ってあげる。
 写真を撮ってあげて「ありがとう」と言われることに生き甲斐を見つけた人たち。家族連れや恋人同士のあと、私もおひとり様で撮ってもらいました。
 ちゃんとスカイツリーのてっぺんまで入るように、カメラは低い位置において、撮ってくれるのです。

こちらは、春庭撮影の業平橋から見たスカイツリー

 そらまちはこの前にも増してごった返していました。日曜日だからね。
 そらまちのデニーズSOLAN。カウンター席があったら入ろうかと思ってのぞきました。混んでいるときにお一人様はいやがられるかと思ったのですが、ちょうど椅子がひとつしかないテーブルがあって、すぐに案内してくれました。
 ビールとサラダを頼み、ひとり謝肉祭。あ、サラダじゃ謝肉祭にならぬなあ。謝肉祭は、四旬節断食潔斎の前に大いに肉を食べて「これで肉のある生活とさよなら」と、大騒ぎするお祭り。でも、お昼を食べ放題でたっぷり食べた上、晩ご飯は娘が作ったのを食べるのですから、ここはサラダでがまん。ベジタリアン謝肉祭。

 あ、しまった。麦酒は糖質たっぷりの飲み物でした。今日も、糖質制限ダイエット失敗です。
 あれ?もしかしてあのガラスの靴は、一輪挿しの花瓶てなことはなかったでしょうね。ガラスの靴型のビアジョッキだと思い込んで、ビール飲みたくなったのだけれど。

 かわいい牝鹿ちゃんにはなれず、シンデレラにもなれなかった私の人生に、サラダと麦酒で、ひとり乾杯!
 今日もいい日でした!

 家に帰って、娘が作ってくれた夕食も食べました。晩ご飯はチャンポンメンでしたが、私の野菜たっぷり白いチャンポンスープの中に入っていたのは、シラタキでした。「母、糖質制限中でしょう。だから、麺じゃなくてシラタキ食べて。そのシラタキ冷蔵庫の中で忘れられていた賞味期限切れのやつなので、私にはもう食べられないから」という娘の解説。
 娘はおなかが弱くて、一日でも賞味期限が切れたものは食べないのですが、私は「消費期限が切れたものは危ないけれど、賞味期限ってのは、美味しく食べられる期限が切れたってことであって、もう食べられないっていうことはない」というのが持論。はい、おいしくいただきました。
 女とシラタキに賞味期限はないっ、、、、、あ、あります、シラタキには。

<つづく>
コメント (7)
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