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ぽかぽか春庭「年末イルミネーション」

2013-12-24 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/12/24
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里半日記12月(9)年末イルミネーション 

 12月22日は、20年ほど前の教え子とランチ。ずっと日本に残って勉学に励み、昨年ようやく博士号を得たのに、就職口がなかなか見つからなくて、という悩みを夏休みにきいたあと、私も何人かの先生に、どこかよい勤務先がないか声をかけてみたのですが、今は文系もオーバードクターの氷河期、そうそうすぐには専任の口はない、ということで、彼女の身の振り方を気にしていました。

 冬休みになって「1年任期ですが、特任研究員のポストが見つかりました」という連絡。おおやけの機関での研究員、1年更新で3年までは連続更新できるそうなので、きっとその先の展望もあることでしょう。
 ランチのパスタをいただきながら、来し方行く末の話をしました。故国で日本語をある程度学んでから来日し、日本の専門学校に入学、私立大学の日本語学科に転入しました。私が彼女に教えたのはこの頃。とても真面目で優秀な学生でした。さらに国立大の修士課程、博士課程に進み、博士号取得までがんばりました。

 故郷の両親は、このまま研究ひとすじに生きていくことを了承し、がんばりなさいと言っているそうで、私もこの先、よい研究を続けていけるよう応援しようと思います。

 年末、街のあちこちに鮮やかなイルミネーションが輝いています。今年、志を得た人、思うようにいかなかった人、さまざまな思いが重なる年末です。私にとっては、仕事も日々の生活も、自分なりにせいいっぱいやった、という思いと、今年もなにも人様に誇れるようなことはできなかったという思いと。

 そんな達成感もない年末に、自分をはげましてくれる映画のひとつが、フランク・キャプラ監督『素晴らしき哉、人生!It's a Wonderful Life 』です。今年も年末に見ました。
 特別な栄誉栄典に恵まれることもなく妻と子とのささやかで平凡な生活を営んできたJ・スチュアート扮するジョージ・ベイリーが、一度は絶望したあと、自分の人生の価値を知ります。ささやかな人生をおくるすべての人へのクリスマスプレゼント。

 ほんとうは、全ての人が、街角のイルミネーションのように輝いているのだと思いながら、ソチオリンピックフィギュア代表選手決定をテレビでみました。
 だめかと案じていた高橋大輔選手も代表入り。ショートもフリーも4回転が決められなかったので、もうだめかと心配していました。全日本3位に入賞しても選ばれなかった小塚選手は気の毒でしたが、決まった代表選手は、来年に向けてさらに演技に磨きをかけるべく練習を続けることでしょう。がんばれ代表選手!

 さいたまスーパーアリーナ前のけやき広場のイルミネーションです。すべての人が輝く笑顔で行く年を送れますように。





太めのシルエットは、輝かないHAL版「素晴らしき哉、人生!
   


<つづく>
コメント (4)
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