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ぽかぽか春庭「2003年のうさぎハーレクイン」

2015-08-16 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150816
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記(8)2003年のうさぎハーレクイン


 2003年8月の日記再録を続けています。
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2003/8/18 月 曇りのち雨 
ことばの知恵の輪>うさぎハーレクイン

  夕方雨の中を買い物に。自分の買い物なら雨の中わざわざ出かけはしないが、うさぎタイムのトイレシートが一枚もなくなったので。商店街でトイレシートと干し草を買う。娘がホームセンターで買った干し草は割安だったが、タイムのお好みにあわず食べ残す。こんな草にも味のよしあしがあるんだ。ベジタリアンはベジタリアンなりに、なかなかグルメなのだとわかり、あと2キロも安物が残っているけれど、高い方の干し草を買うことに。飼い主の倹約生活もうさぎ様には関係ない。

  タイムの種類ハーレクインとは、フランス語でいうとアルルカン。顔の半分を黒く半分を白く塗っておどけていた道化師に由来する種名とか。フランス語のアルルカンは、絵画のタイトルで見ていたから知っていたが、アルルカンとハーレクインは同じことばってことを初めて知った。へぇ×20。
  ハーレクインシリーズを読んだことがなかったので、今までハーレクインのハーレは、ハーレー彗星とかハーレーダビットソンのハーレーと同じで、クインは、女王さまのことかと思っていた。ラブストーリーにひたって、ハレばれし、女王様気分になるのかと。以上、うさぎサイトで見つけた、トリビアでした。

  うさぎサイト画像の純血ハーレクイン種ブラックジャパニーズ色は、本当に顔の半分が黒、半分が茶色。背中の黒と茶色はきれいな縞模様。このブラックジャパニーズというのは、「うるしの黒色」ってことだろう。ハーレクインはオランダでブリーディングされた種だというが、黒い色といえば、ジャパンすなわち漆の色だったのだ。

 我が家のタイムは顔半分が黒、半分は黒茶まじり。背中は黒と茶のまだら。大きさも純血ハーレクインの半分。たぶん、ミニうさぎが混ざっているのだろう。まあ、純血ならば公園に捨てられることもなかった。とりあえず、人様にペット自慢するときは「自慢じゃないが、れっきとしたハーレクイン種の、なんだかよくわからない混じり方の雑種!」自慢になっていないが。

  タイムは、我が家に来て、ハーレ女王ではなく、はればれキングとして君臨している。先代うさぎアスカの反応から感じる家庭内序列は「娘、母、アスカ、息子」だったが、雄のタイムは「タイム、娘、息子、母」と思っている様子。いいんです私、最下位でも。

本日のひがみ:人間様は「無農薬天日乾燥魚沼郡こしひかり」じゃなく、「生協無洗米」を食べている


2003/8/19 火 曇り 
トキの本棚>『猫とみれんと』

  午後、事務所に行く。夫が「パソコンをとりあえずワープロとして使う」というので、一太郎をインストールする。
 
  文鳥堂で飯間浩明『不思議な日本語、遊ぶ日本語』購入。
   『不思議な~』は、先月新刊が出たときに本屋で見かけて、どうしようかなって手に取った。日本語というタイトルがついていれば一応見る。タイトルが平凡なのと、目次の感じから「ありがち日本語うんちく」と思って買うのをやめた。でも、ネットサーフィンでyeemar's homepageに出て、面白かったので、買う気になった。

  本屋はしご、芳林堂で寒川猫持『猫とみれんと』を買う。
  猫持も、単行本が出たときにさんざん迷ったが「文庫になってから買う」と決めたもの。本を目方で買っている私にとって、歌集というのは、コストパフォーマンスが贅沢すぎる。
  三十一文字の一字一句、行間も味わえとか言われても、1頁に2首しか配列してなければ、300頁の本でも、文字数は1800。ページの白さがもったいなくて、歌集は文庫か古本でなければ買えない。猫持、やっと文庫になったので買えた。

  単行本出版時の評判通り、面白い。笑えた。歌集で笑えるというのは確かに貴重である。これが短歌か?という評もあるだろうが、31文字コピーが短歌昇格したサラダ以後、何でもありだ。しかるに、文庫になってまだ、1頁2首だと、ページの余白がもったいない気がしてしまう。
 ちなみに、『サラダ記念日文庫版』は1頁3首、啄木歌集は8首、茂吉歌集は20首。1文字いくらで換算する私は、短歌批評家にはなれないでありましょう。

  さて、猫持の文庫186頁と187頁の4首はこんな歌
  「すうどんはネギにカマボコ二切れに七味無料で三十五円」「すうどんに揚げが入ればキツネなりこれは一杯四十五円」「かけそばに揚げが入ればタヌキなりこれも同じく四十五円」「昼下がり自転車で来る紙芝居つんと鼻つく酢こんぶ5円」
  文庫一冊530円見開き2ページあたり5円なり。たった5円で、昭和30年代大阪のうどんや酢こんぶ、味もにおいも130円分味わえるなんて、超お買い得。とはいうものの、うどんすすって酢こんぶかみしめながら、いつもの3倍ゆっくり読んでも30分で終わってしまった。

  関西では、キツネにいれる油揚げもタヌキに入れる揚げ玉も、両方とも揚げというのか。紙芝居のおまけは酢こんぶだったのか、など思いめぐらすうちに、50年前がよみがえる。

  お稲荷さんの境内で見た紙芝居のおまけは水飴だった。必ず割り箸の先につけた水飴を練りながらおっさんの話を聞き、最後に一番白っぽく練り上げた子におまけが与えられた。3,4歳の私は一度もおまけをもらえたことがなく、二本目の水飴を得意そうにくわえる小学生がとてもうらやましかった。
  お稲荷さんの隣の家から坂下の家に引っ越した5歳以後、紙芝居を見た記憶がない。
  姉が幼稚園に通うようになって、紙芝居自転車が巡回する場所まで連れて行ってくれる人がいなくなったからなのか、自分で絵本を読めるようになってからは部屋で本を読むほうがおもしろくなったからなのか。

本日のねたみ:もう一本のおまけ水飴ほしかった

2003/8/20 水 曇り 
日常茶飯事典:フラジャイル読書

 午前中、Aダンスィング、レッスン。
 図書館で正岡正剛の本を借りる。フラジャイルほか、高くて買えない本ばかりなので予約しておいたのだ。午後、グダグダ借りてきた本をながめて一日終わり。

本日のおもみ:『フラジャイル』、寝っ転がって読むには重すぎ、腕がつかれた


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20150816

 1999年から2012年まで、うさぎが3代とともに暮らしました。犬猫飼育禁止の公団団地なので、小鳥や亀、うさぎなどの小動物のみ飼えたので。
 うさぎは、草食で一カ所にトイレをきめるとその場所以外に排泄せず、糞に匂いもありません。鳴き声はありますが、とても小さな声でキュッとささやく種なので、隣近所に迷惑をかけることもない。よくなつく、とても飼いやすいペットです。でも残念なことに寿命が短い。なかには10歳12歳というご長寿うさぎもいるのですが、我が家のうさぎは、4歳2歳8歳という寿命でした。
 短い命を生きる間、娘と息子に限りない慰めと喜びを与えてくれたうさぎ3匹。桜の木の根元にお墓があり、木を見上げては3匹を思い出します。

 当地ヤンゴンでは、街中も大学内も、やたらに野良犬が多いです。野良ですが、大学食堂の残飯などで十分に生きていけるし、犬をいじめる人もいないので、おっとりとしています。(動物をいじめたりしたら、仏罰必定、来世はゴキブリになって、豚に食われる)。ただ、狂犬病予防注射などはしていないでしょうから、野良犬に触ることはしないようにしています。

<つづく>
コメント (4)
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