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ミンガラ春庭「ヤンゴンの犬、ヤンゴンの飯屋」

2015-08-27 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150827
ミンガラ春庭ミャンマー通信>ヤンゴン8月日記(3)ヤンゴンの犬、ヤンゴンの飯屋

 ヤンゴン市内、どこにも犬がいます。野良犬です。
 愛玩犬は室内に囲われていて、街中をうろうろしているのは、野良ばかり。道ばたに出ている露店の残飯などで十分に生きていけるらしく、犬は堂々歩き周り、また、道にも建物わきにも寝そべっています。ときにキャンキャンという甲高い悲鳴が聞こえるのですが、人が蹴っ飛ばしたりする場合もなきにしもあらずとはいえ、たいていは犬同士の残飯をめぐる縄張り争いかと。真夜中に遠吠え合戦をする宿舎周辺の犬たち、オオカミさながらの遠吠えです。安眠妨害。

 大学の中、ことに食堂のまわりにはたくさんの犬がいて、家族同士なのか、数匹ずつ固まってくつろいでいます。
 私のいる文学科の建物は一番食堂に近いので、昼ご飯を食べに行くには50メートル歩けばいい。雨のときも苦にせずに出られますが、そのかわり、校舎のまわりに犬が多い。



 食堂は、英語のCanteenからきていて、カンティンと呼ばれています。日本の学食のように、大学が経営していたり飲食店と提携しているというのではなく、それぞれの食堂経営者が場所を区切って営業しています。大学に所場代を払っているのかどうか、まだ確かめていません。



 朝から大学が閉鎖される夕方5時までは営業しています。ミャンマー料理の店とかシャン料理の店とか、それぞれに特徴があるらしいのですが、私にはその区別もまだわからないので、ひとりで店に入るときには、適当に店を選んで、ミャンマー文字のメニューをにらんで、その文字の列がドリンクなのか料理なのかだけ区別して、適当に指さします。でてきたのが、野菜と豆を混ぜたミャンマーサラダだったりします。
 ぐるりと周囲のテーブルを見回して、「あれと同じものをくれ」と、ブロークン英語でいいます。ウェイターたちは英語わからないので、店の奥から主人や女主人をつれてきます。片言英語がなんとか通じると、昼ご飯にありつけます。

 ヤンゴン到着して2日目にはおなかをこわしたので、数日間はランチはバナナ2本ですごしました。バナナは自分で皮をむくので、いちばん安心できる気がして。
 日本のバナナと種類がことなり、とてもずんぐりふとっちょバナナです。その日のうちに食べないと、実が翌朝にはぐずぐずになる。


 ミャンマー料理、元気いっぱいのときにはおいしいのですが、なかなかハードなのです。日本では「鉄の胃袋」と言われて、娘なら絶対に食べない賞味期限切れの食べ物を平気で食べていたのですが、当地の食べ物、あっさり味の米麺料理もあるのですが、ごはんとおかずのセットだと、たいてい油と香辛料の刺激の強い味付けです。

ちょい高級なハッピーカフェヌードルの、黒米とポテトセット。米麺、日本の油揚げとはことなる豆腐をあげたもの。


インド系おっちゃんが経営するミャンマー料理店


シャン料理の米麺、あっさり味です。すっぱいスープとつけもの付き。


学科長ご招待で食べたシャングリラホテルの中華。北京ダック登場後は、食べることに専念してしまい、写真を撮り忘れました。


 2週間目には、ついにダウン。セインゲーハーというスーパーマーケットへ行って、鍋とカセットガスコンロを買いました。キッコーマン醤油なども買えました。青梗菜を茹でて、中国製日清「出前一丁」を食べたら、なんともおいしく感じました。

 8月21日には、大学近くにシティマートというチェーンスーパーが開店したので、開店セールのごったがえす中、買い物。
 じゃがいも、カリフラワー、マヨネーズ、牛乳などを購入。カリフラワーを茹でてマヨネーズをかけたサラダ。ああ、おいしい。ジャガイモは茹でて、半分は小さなパックいり「調味みそ」というので味噌汁にしたのだけれど、ダシが味の素だけだったせいか、あまりおいしくなかった。翌朝半分を煮返して醤油とマヨネーズのサラダにしたら、ああ、おいしい。なんでも茹でて醤油をかければ、とりあえず食べられる。

 これからは、週日は大学キャンティーンの店巡り、週末はカセットコンロで雑炊やらインスタントラーメンやらになる食生活。

カンティンのメニュウ。見ても何もわからず、一番上を指さして出てきたのは、焼きそば風。


 カンティンでご飯セットをパーセー(テイクアウト)して、家で煮直して夕食に。ごはんは、スーパーで買った干し椎茸干しエビを加えて雑炊にしたので、おいしい。やさいのおかず肉のおかず、酸辣湯風スープがついて1500チャット150円。油の多いミャンマー料理、煮直すことで油たっぷりの炒め物が、油少なめの炒め煮になって食べやすい。わたしは、これで十分に満腹。

 食べ物が楽しめないと、外国生活は続かないと思うので、おなかの調子もようやくよくなってきた、月末あたりから、ミャンマー料理めぐりをしていきたいと思います。
<つづく>
コメント (6)
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