20151111
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記11月(8)2003年の模擬授業、殺陣
2003年三色七味日記の再録です。
~~~~~~~~~~~~~~~
2003/11/26 水 晴れ 1060
ニッポニア教師日誌>模擬授業、殺陣
教授法2コマ。今日から3週連続で、模擬授業を行う。
学生には、
1)日本語学校、ボランティア日本語教室、大学の日本語別科など、どこでもいいから日本語教育機関のクラスを見学し、レポートを提出(日本語学校へ電話をかけ、見学申し込みを受け入れて貰うのも、勉強のうち
2)4人組の班ごとに「自分たちが運営しようとするクラスのコースデザイン」を提出
3)50分授業の個別指導案提出
以上の3点セットを義務づけた。それだけでも相当ハード。
それに加えて「表現力」養成として「自慢じゃないけど自慢です」という自慢話コーナーで、3分のスピーチ。ほかの人の発表を聞いたら、必ずコメントを書いて提出、というスケジュールを組んできた。
模擬授業、前半の班は、先週急遽ピンチヒッターで順番をかわったHiチーム。Yaチームのひとりがインフルエンザでずっと欠席なので準備の連絡がとれないというので、順番を変更してもらった。
ピンチヒッター、しかもトップだったので、準備不足の部分もあったが、チームティーチングを3人でやった。「動詞の名詞化」を教える授業。「こと」と「の」の使い分けなど、留学生には混乱が起きやすい文法項目だ。泳ぐという動詞を名詞化(nominaraization)すると、「泳ぐこと」「泳ぐの」のふたつの名詞ができる。
「泳ぐのが好きです」は、「泳ぐことが好きです」と、言うことができる。しかし、「私の趣味は泳ぐことです」という分を「私の趣味は泳ぐのです」と、言うことはできない。
そのあたりの文法事項を、学生もきちんと把握していないから、もし、留学生が「私の趣味は泳ぐのです」という発話をしたときに、教師として対処できなくなる。名詞化の「の」は、コピュラ「だ」「です」と共起できないことを、教授者が把握している必要がある。
学生発表が終わってから、「私が、『こと』と『の』を導入するときは、こうやります」というサンプルを見せる
「動詞の名詞化」を教える授業。「こと」と「の」の使い分けなど、留学生には混乱が起きやすい文法項目だ。泳ぐという動詞を名詞化(nominaraization)すると、「泳ぐこと」「泳ぐの」のふたつの名詞ができる。
「泳ぐのが好きです」は、「泳ぐことが好きです」と、言うことができる。しかし、「私の趣味は泳ぐことです」という文を、「私の趣味は泳ぐのです」と、言うのは不自然だ。
そのあたりの文法事項を、きちんと把握していないと、もし、留学生が「私の趣味は泳ぐのです」という発話をしたときに、教師として対処できなくなる。名詞化の「の」は、コピュラ「だ」「です」と共起できないことを、教授者が把握している必要がある。
cf:「だれがなんと言おうと、私はいくのです」という場合の「の」は、また別。「いくんです」「だれが撮っても上手に写るんです」の「ん」は、説明的終助詞(ecplanated finel particle)の、「の」である。あ、話がややこしくなった。逃げないで下の授業実践を読んでね。春庭、「横綱土俵入り」を披露しているから。
「私が、『こと』と『の』を導入するときは、こうやります」というサンプル。あくまで一例であり、さまざまな授業方法が存在する。
以下の授業実践は、直接法(日本語だけで授業をする)に、媒介語(このクラスでは英語)を加えた、「折衷直接法」の授業である。
1,文字カードを準備。
カードに「ピンポン」「バレーボール」「バスケットボール」「テニス」「ボクシング」「すもう」「Swimming」「Walking」「Watching」「Standing」「Taking photograph」などと書いてある。
2,日本語学習者をふたつのチームに分ける。カードを配り、ふたり一組になってジェスチャーを出題し、相手チームに何をしているか、あてさせる。あたったら、ポイントゲット。
これは、カードの語句の意味を理解しているかどうか、確認するための遊び。
「泳ぐこと」「写真をとること」などは、ジェスチャーで当てられるが、「立っていること」「見ること」などは、ジェスチャーが巧みでないと、答えが出にくい。ただ、じっと立ち続けるジェスチャーでは「立っていること」という答えが出ないのだ。
「すもう」のジェスチャーなどは知らない学生もいるので、できそうな人にあてておく。学生ができないときは、教師がジェスチャーすると、みな大喜び。私は調子にのると、横綱土俵入りのジェスチャーまでサービス。
3,「I'd like you ask a question. Do you like this sports. Please answer it。質問します。答えてください.スポーツが好きですか」スポーツが好きそうな学生に質問する。学生は「好きです」と答える。
①テニスが好きそうな学習者に質問「テニスが好きですか」学習者の答え「はい、好きです」
②女子学生に質問「ボクシングが好きですか」好きだと答えたら「ボクシングができますか」「いいえ、できません」「そうですか、○○さんは、ボクシングができません。○○san can not play boxing.」
③ わざと、すもうができるか聞いてみたりする。冗談で「できる」と答える学生がいたら、「Let's play the game. I am a Takamisakari , You are Asashoryu.」と、のせる。ふたりで、立ちあい「みあって、見合って、はっけよいのこった」と、立つまでをジェスチャーでやったり。がっぷり四つに組むのは、ちょっと遠慮。
4,教師「○○san, do you like watching TV?」
学生「Yes, I do」
教師「そう、好きなのね。日本語で言ってください」
学生「好きです」
教師「Please say full sentence.」
学生「わたしはテレビを見るが 好きです」
5,教師「今の日本語は正しい日本語ではありません。もういちど、言ってください」
学生「わたしはテレビをみるが、、、、」
教師「ちがいます。『みるが』は、正しい日本語ではありません」
学生「Ah!わかりません」
6,学生が間違えたら、すかさず、「こと」「の」を導入する。「Japanese verb nominaraization」の説明。「の」と「こと」の使い分けなどを説明。
7,「こと」を用いた、動詞の名詞化の練習。カードをみせながら、あるいは口答練習で「Walking →あるくこと」「Watching →みること」の変換練習
8「動詞~のが好きです/~のは好きじゃありません」の代入練習。「公園を歩くのが好きです」「テレビを見るのが好きです」「電車の中で立つのは好きじゃありません」などの文型を練習。
9「趣味は、動詞~ことです」の代入練習。
①「趣味はお酒を飲むことです」「趣味は映画を見ることです」「趣味は絵を描くことです」などの例文を練習。
②調子にのりやすい男子学生がいるクラスだと、「趣味は、女の人の写真をとることです」「趣味は女の人と話すことです」「趣味は、女の人といっしょにホテルへ行くことです」まで、エスカレート。
③乗りやすいクラスと、そうでないクラスでは、例文を使い分ける。やたらに「うけねらい」の文を発表しようと、はりきる学生がいるクラスがある。また、ちょっとでもふざけた文を言うと、ブーイングを出すまじめ学生のいるクラスも。
教師も、クラスの個性にあわせて臨機応変に。
今回の、私のデモンストレーション授業でも、いちばん受けたのは、すもうのジェスチャーだった。学生のひとりが、「日本語教師はジェスチャーの練習もしておかなきゃなりませんね」というので、「日本語教師は芸人を目指さなければ、やっていけません!」という、私の持論を披露。
後半のOhチームは、各人工夫をこらして上手に授業をしていた。絵カード、復習プリント、CDプレーヤーなどの「教材教具」を使って、それぞれが持ち時間いっぱいに授業した。
今日の学生の「自慢話」発表も、面白かった。
3000円しかお金がなかったけど、大阪のたこやきを食べたくなって、京都までヒッチハイクで行き、帰りは夜行鈍行を乗り継いで、品川駅で駅員に「大井町から乗ったけど、切符落とした」といって、150円払って家に帰ったという話。
ジャンボ尾崎の出身高校に在学していたという学生。「スポーツが盛んな学校で、自分も高校のとき剣道大会で優勝した」という話。
そして演劇をやっている女子学生は練習を続けている殺陣を披露。
始める前に黒板に殺陣と書いたので「ああ、たてやるの」と尋ねたら、「もう、先生は、すぐ言っちゃうんだから、これクイズなのに。ま、仕方がない、みなさん、これ、なんと読むかご存じですか、今のセンセのつぶやきは聞かなかったことにして考えてください」と、おこられちゃった。
で、殺陣の型を見せてくれて、とてもかっこよかった。彼女が出演する次の公演も見にいく約束をしている。
本日のうらみ:「殺陣」の文字がクイズと思わなくて、つい読んでしまった。ごめんね、たまに読める漢字があると、うれしくて
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
20151111
殺陣という技術、私には舞踊の型と同じように好きです。
歌舞伎や大衆演劇の様式化された殺陣も見事なものですが、映画の殺陣は、真に迫る斬り合いをしているように見える刀の打ち合いでも、相手に怪我させぬ計算され尽くした動きによって演技されています。その動きを考える殺陣師の仕事、すごい技だと思います。
(子供の頃は、チャンバラ映画とテレビのプロレス中継を見ることはありませんでしたが)
五万回斬られた男、橋本清三主演の『太秦ライムライト』の中の殺陣師もよかったですし、
『るろうに剣心』のスピード感ある殺陣もよかった。
殺陣師の名前が面に出ることは、一般にはが少ないので、映画『殺陣師段平』の段平のほか、殺陣師の名前も知らず、この世界の人に詳しくはありませんでした。
最近では『るろうに剣心』のアクション監督谷垣健治に注目が集まるなど、殺陣師も陰の存在というばかりではなくなってきています。が、私が殺陣が好きなのも、「縁の下の力持ち」的なところが「表舞台の主役」以上に好きだからかも知れません。
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記11月(8)2003年の模擬授業、殺陣
2003年三色七味日記の再録です。
~~~~~~~~~~~~~~~
2003/11/26 水 晴れ 1060
ニッポニア教師日誌>模擬授業、殺陣
教授法2コマ。今日から3週連続で、模擬授業を行う。
学生には、
1)日本語学校、ボランティア日本語教室、大学の日本語別科など、どこでもいいから日本語教育機関のクラスを見学し、レポートを提出(日本語学校へ電話をかけ、見学申し込みを受け入れて貰うのも、勉強のうち
2)4人組の班ごとに「自分たちが運営しようとするクラスのコースデザイン」を提出
3)50分授業の個別指導案提出
以上の3点セットを義務づけた。それだけでも相当ハード。
それに加えて「表現力」養成として「自慢じゃないけど自慢です」という自慢話コーナーで、3分のスピーチ。ほかの人の発表を聞いたら、必ずコメントを書いて提出、というスケジュールを組んできた。
模擬授業、前半の班は、先週急遽ピンチヒッターで順番をかわったHiチーム。Yaチームのひとりがインフルエンザでずっと欠席なので準備の連絡がとれないというので、順番を変更してもらった。
ピンチヒッター、しかもトップだったので、準備不足の部分もあったが、チームティーチングを3人でやった。「動詞の名詞化」を教える授業。「こと」と「の」の使い分けなど、留学生には混乱が起きやすい文法項目だ。泳ぐという動詞を名詞化(nominaraization)すると、「泳ぐこと」「泳ぐの」のふたつの名詞ができる。
「泳ぐのが好きです」は、「泳ぐことが好きです」と、言うことができる。しかし、「私の趣味は泳ぐことです」という分を「私の趣味は泳ぐのです」と、言うことはできない。
そのあたりの文法事項を、学生もきちんと把握していないから、もし、留学生が「私の趣味は泳ぐのです」という発話をしたときに、教師として対処できなくなる。名詞化の「の」は、コピュラ「だ」「です」と共起できないことを、教授者が把握している必要がある。
学生発表が終わってから、「私が、『こと』と『の』を導入するときは、こうやります」というサンプルを見せる
「動詞の名詞化」を教える授業。「こと」と「の」の使い分けなど、留学生には混乱が起きやすい文法項目だ。泳ぐという動詞を名詞化(nominaraization)すると、「泳ぐこと」「泳ぐの」のふたつの名詞ができる。
「泳ぐのが好きです」は、「泳ぐことが好きです」と、言うことができる。しかし、「私の趣味は泳ぐことです」という文を、「私の趣味は泳ぐのです」と、言うのは不自然だ。
そのあたりの文法事項を、きちんと把握していないと、もし、留学生が「私の趣味は泳ぐのです」という発話をしたときに、教師として対処できなくなる。名詞化の「の」は、コピュラ「だ」「です」と共起できないことを、教授者が把握している必要がある。
cf:「だれがなんと言おうと、私はいくのです」という場合の「の」は、また別。「いくんです」「だれが撮っても上手に写るんです」の「ん」は、説明的終助詞(ecplanated finel particle)の、「の」である。あ、話がややこしくなった。逃げないで下の授業実践を読んでね。春庭、「横綱土俵入り」を披露しているから。
「私が、『こと』と『の』を導入するときは、こうやります」というサンプル。あくまで一例であり、さまざまな授業方法が存在する。
以下の授業実践は、直接法(日本語だけで授業をする)に、媒介語(このクラスでは英語)を加えた、「折衷直接法」の授業である。
1,文字カードを準備。
カードに「ピンポン」「バレーボール」「バスケットボール」「テニス」「ボクシング」「すもう」「Swimming」「Walking」「Watching」「Standing」「Taking photograph」などと書いてある。
2,日本語学習者をふたつのチームに分ける。カードを配り、ふたり一組になってジェスチャーを出題し、相手チームに何をしているか、あてさせる。あたったら、ポイントゲット。
これは、カードの語句の意味を理解しているかどうか、確認するための遊び。
「泳ぐこと」「写真をとること」などは、ジェスチャーで当てられるが、「立っていること」「見ること」などは、ジェスチャーが巧みでないと、答えが出にくい。ただ、じっと立ち続けるジェスチャーでは「立っていること」という答えが出ないのだ。
「すもう」のジェスチャーなどは知らない学生もいるので、できそうな人にあてておく。学生ができないときは、教師がジェスチャーすると、みな大喜び。私は調子にのると、横綱土俵入りのジェスチャーまでサービス。
3,「I'd like you ask a question. Do you like this sports. Please answer it。質問します。答えてください.スポーツが好きですか」スポーツが好きそうな学生に質問する。学生は「好きです」と答える。
①テニスが好きそうな学習者に質問「テニスが好きですか」学習者の答え「はい、好きです」
②女子学生に質問「ボクシングが好きですか」好きだと答えたら「ボクシングができますか」「いいえ、できません」「そうですか、○○さんは、ボクシングができません。○○san can not play boxing.」
③ わざと、すもうができるか聞いてみたりする。冗談で「できる」と答える学生がいたら、「Let's play the game. I am a Takamisakari , You are Asashoryu.」と、のせる。ふたりで、立ちあい「みあって、見合って、はっけよいのこった」と、立つまでをジェスチャーでやったり。がっぷり四つに組むのは、ちょっと遠慮。
4,教師「○○san, do you like watching TV?」
学生「Yes, I do」
教師「そう、好きなのね。日本語で言ってください」
学生「好きです」
教師「Please say full sentence.」
学生「わたしはテレビを見るが 好きです」
5,教師「今の日本語は正しい日本語ではありません。もういちど、言ってください」
学生「わたしはテレビをみるが、、、、」
教師「ちがいます。『みるが』は、正しい日本語ではありません」
学生「Ah!わかりません」
6,学生が間違えたら、すかさず、「こと」「の」を導入する。「Japanese verb nominaraization」の説明。「の」と「こと」の使い分けなどを説明。
7,「こと」を用いた、動詞の名詞化の練習。カードをみせながら、あるいは口答練習で「Walking →あるくこと」「Watching →みること」の変換練習
8「動詞~のが好きです/~のは好きじゃありません」の代入練習。「公園を歩くのが好きです」「テレビを見るのが好きです」「電車の中で立つのは好きじゃありません」などの文型を練習。
9「趣味は、動詞~ことです」の代入練習。
①「趣味はお酒を飲むことです」「趣味は映画を見ることです」「趣味は絵を描くことです」などの例文を練習。
②調子にのりやすい男子学生がいるクラスだと、「趣味は、女の人の写真をとることです」「趣味は女の人と話すことです」「趣味は、女の人といっしょにホテルへ行くことです」まで、エスカレート。
③乗りやすいクラスと、そうでないクラスでは、例文を使い分ける。やたらに「うけねらい」の文を発表しようと、はりきる学生がいるクラスがある。また、ちょっとでもふざけた文を言うと、ブーイングを出すまじめ学生のいるクラスも。
教師も、クラスの個性にあわせて臨機応変に。
今回の、私のデモンストレーション授業でも、いちばん受けたのは、すもうのジェスチャーだった。学生のひとりが、「日本語教師はジェスチャーの練習もしておかなきゃなりませんね」というので、「日本語教師は芸人を目指さなければ、やっていけません!」という、私の持論を披露。
後半のOhチームは、各人工夫をこらして上手に授業をしていた。絵カード、復習プリント、CDプレーヤーなどの「教材教具」を使って、それぞれが持ち時間いっぱいに授業した。
今日の学生の「自慢話」発表も、面白かった。
3000円しかお金がなかったけど、大阪のたこやきを食べたくなって、京都までヒッチハイクで行き、帰りは夜行鈍行を乗り継いで、品川駅で駅員に「大井町から乗ったけど、切符落とした」といって、150円払って家に帰ったという話。
ジャンボ尾崎の出身高校に在学していたという学生。「スポーツが盛んな学校で、自分も高校のとき剣道大会で優勝した」という話。
そして演劇をやっている女子学生は練習を続けている殺陣を披露。
始める前に黒板に殺陣と書いたので「ああ、たてやるの」と尋ねたら、「もう、先生は、すぐ言っちゃうんだから、これクイズなのに。ま、仕方がない、みなさん、これ、なんと読むかご存じですか、今のセンセのつぶやきは聞かなかったことにして考えてください」と、おこられちゃった。
で、殺陣の型を見せてくれて、とてもかっこよかった。彼女が出演する次の公演も見にいく約束をしている。
本日のうらみ:「殺陣」の文字がクイズと思わなくて、つい読んでしまった。ごめんね、たまに読める漢字があると、うれしくて
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
20151111
殺陣という技術、私には舞踊の型と同じように好きです。
歌舞伎や大衆演劇の様式化された殺陣も見事なものですが、映画の殺陣は、真に迫る斬り合いをしているように見える刀の打ち合いでも、相手に怪我させぬ計算され尽くした動きによって演技されています。その動きを考える殺陣師の仕事、すごい技だと思います。
(子供の頃は、チャンバラ映画とテレビのプロレス中継を見ることはありませんでしたが)
五万回斬られた男、橋本清三主演の『太秦ライムライト』の中の殺陣師もよかったですし、
『るろうに剣心』のスピード感ある殺陣もよかった。
殺陣師の名前が面に出ることは、一般にはが少ないので、映画『殺陣師段平』の段平のほか、殺陣師の名前も知らず、この世界の人に詳しくはありませんでした。
最近では『るろうに剣心』のアクション監督谷垣健治に注目が集まるなど、殺陣師も陰の存在というばかりではなくなってきています。が、私が殺陣が好きなのも、「縁の下の力持ち」的なところが「表舞台の主役」以上に好きだからかも知れません。