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ぽかぽか春庭「千葉教会&さや堂ホール」

2015-11-24 00:00:01 | エッセイ、コラム
20151122
ぽかぽか春庭@アート散歩>千葉市の近代建築(2)千葉教会&さや堂ホール

 yokoちゃんとの千葉市建築散歩。千葉大医学部から、千葉文化会館や千葉郷土博物館(小田原城を真似た形にしたというコンクリート城)のある公園を抜けて、千葉教会へ。

千葉郷土博物館


 日本基督教団千葉教会。千葉県指定有形文化財。
 竣工:1895(明治28)設計:リヒャルド・ゼール(ドイツより1888年ごろ来日、1903年ごろ帰国)


 ドアから中をのぞいて見ていたら、係の女性が「どうぞ、中にお入りください」とすすめてくれて、「写真もどうぞ」と言ってくれました。小さな礼拝堂にはぎっしり聴衆が座り、牧師さんらしい人のお話を聞いています。説教は「地球の温暖化がどうたら」という内容でした。

 しばらくすると、この礼拝堂いっぱいに座っている人々のうち、半分以上は信者ではなく、「建物見学ツアー」のグループが集まって内部を見ているのだとわかりました。聴衆のうち、何人かは席をたって動きだし、写真を撮りだしました。フラッシュをたかなければいいかなと、私も部屋の中を撮影させてもらいました。



 yokoちゃんは、節度ある人だから、外側だけ撮っています。信仰の場を大切にして、撮影でお邪魔虫になったりしません。
 私は「写真、撮っていいですよ」という案内の人のことばで礼拝堂内部を撮影したのですが、前のほうに座っていたであろう本当の信者さんの迷惑にならない範囲だったと、自分に言い訳しつつ。

 地図を見てちゃっちゃっと歩くyokoちゃんのあとをモタモタとついて歩く。ひとりだったら絶対に目的地にたどりつけないなあと思いながら、さや堂ホールに到着。



 さや堂ホールは、旧川崎銀行千葉支店の建物を、すっぽりとさやで覆ってしまった設計です。さやが豆粒を覆うようだから、さや堂。
 古い建物を保護するために、さや堂ですっぽり覆う、というのは、早くも鎌倉時代には平泉中尊寺金色堂をさや堂に包み込んだ、という例があります。けれど、この銀行建物をさやで覆うという設計、私にはとても違和感がありました。
 旧川崎銀行千葉支店は、さやの中に隠れてしまい、ほとんど全体像がわかりません。さや堂ホールは大谷幸夫の設計。う~ん、建物を残すなら、外から全体像が見えるようにしてほしかったなあ。 

 旧第一銀行横浜支店は、槇文彦設計の超高層ビル横浜アイランドタワーに組み込まれてその前面に移築されました。古い建物の保存方法として、アイランドタワーのほうがずっと見栄えがよいし、見学も楽しい。このアイランドタワーも建設当初は旧第一銀行横浜支店の保存方法をめぐって賛否両論があったけれど、私には、さや堂よりはよいように思えます。

さやの中の旧川崎銀行千葉支店


 旧川崎銀行の内部では、若者のグループがメークをしているところでした。撮影許可を得て、この古い建物の雰囲気を生かしてモデルの写真撮影を始めようというところ。
 銀行内部は修理修復を経て、きれいに保存が成されていました。



ドアと床


<つづく>
コメント (2)
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