春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「2003年のアバカス指導」

2015-11-04 00:00:01 | エッセイ、コラム
20151104
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記11月(3)2003年のアバカス指導

 2003年の三色七味日記11月を再録しています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2003/11/07 金 晴れ 1041
ニッポニア教師日記>算盤指導

 ビデオなど3コマ。
 ビデオは、人気の授業。漢字練習文型練習で1週間詰め込まれて、いっぱいいっぱいなっている学生が、1週間の最後に、ボケッと見て、ワハハと笑って楽しむクラス。メインの授業ではなく、復習はするが、新しい文型を導入するなどの義務がないので、教師も気楽に授業ができる。

 20年前制作のビデオ。ヤンさんが郵便局で切手を買うシーンでは、局員がそろばんでおつりを計算するという近頃では見かけないシーンが出てくる。
 毎回、ヤンさん第3話の時にはそろばんを持参して、学生の前でそろばんをはじいて見せる。私は足し算のみできる。引き算はまごつく、かけ算はやり方を全く忘れているという程度のそろばん能力だが、学生はたいてい「へぇ、すごい」と感心してくれる。

 「Jananese Abacus」は、中国のものや、アジアの華僑のものと少し違うことなどを話す。 今年は中国のチェンとインドネシアのジジが「こどものころそろばんを習いました」というので、解説をまかせたら、ビデオ授業ではなく「そろばん講習会」になってしまった。これが、1を示す玉、これが「5」の玉、などとチェンが教える。
 「じゃ、82ってやってみて」と非アジア圏学生に、玉を動かすよう勧める。おそるおそる玉を置く。「正解!」と誉めると、大喜び。

 これも「異文化理解」で、いいのでしょう。学生同士で、「イスラム教の人は、お酒を飲むことはできない」ということすら知らない者もいる。たまたまいっしょになったクラスでお互いの文化について、同じ所違うところを認めあえれば、いいと思う。

本日のそねみ:算盤でも計算機でも、私に計算はできない


2003/11/08 土 雨 1042
日常茶飯事典>笈の小文佳境に

 一日中笈の小文を書く。書くことがつぎつぎに頭に浮かんでくる。

本日のうらみ:キーボード早打ちの私も、指の動きがもどかしい。


2003/11/09 日 雨 1043
日常茶飯事典>衆議院選挙で夫帰宅

 一日中笈の小文を書く。メールで反響いろいろ。

 夜、夫が「選挙のはがき」と言って帰ってきた。この前の娘のアパート騒動のときから一ヶ月ぶりに我家にご帰宅。
 帰宅といっても、腰落ち着かせる間もまく、すぐに選挙へ。
 いつものように、娘相手に「自分の票読みがいかに正確か」と、いう自慢話をしている。イギリスのブックメーカーが日本の選挙の票数を賭の対象にしたとき、あたれば10倍という票数を見事にあてたことを話している。私は選挙のたびに、同じ話を聞かされてきた。もう私に話しているんじゃないから、かまやしないけれど、一応突っ込みをいれる。「ふん、競馬も選挙トトも、馬券買ってなければ大穴あてても何にもならないのよ!買ってない宝くじの当選番号あてたって、一円にもならない。」

 一家四人で仲良く小学校まで歩いて、夫、私、娘の三人が投票。息子は小学校体育館の外で待っている。またいっしょに小学校の庭を四人で歩いて、地下鉄の駅へ。まるで、普通の仲良し一家みたいにいっしょに歩いた。

 指折り数えてみれば、四人で顔をそろえて会うのは正月以来だった。娘も息子もそれぞれ用事のあるときに夫の事務所へ出かけていって会うので、別段不自由はないものの、一家4人そろうのが正月以来とは、私も気づかなかった。って、気づきなさいよ、夫の不在の長さ!いやあ、うすうす気づいてはいたんだが、いない方が楽だなって。

本日のうらみ:私には特別用もないので気づかなかった「かくも長き不在」


2003/11/10 月 雨 1044
日常茶飯事典>友だちが賭けているから

 作文漢字2コマ。
 息子は、朝私といっしょにエレベーターに乗った。エレベーターで別れて、私は仕事へ。 
 息子は中学へ。行ったと思ったら、駅へ歩いていく途中で回れ右して帰宅。さぼった。ずる休み。「いやぁ、文化祭のあと代休と土日で5連休だったから、絶対に僕が月曜日休むって、みんな賭けているような気がして、期待に添わないと休む方に賭けたやつらに悪いかなぁ」って思って休んだ」と言うのだ。そんなとこ、義理堅く期待にそわんでもええちゅうねん。

 ちゃんと学校へ行きなさいという私の期待にも添ってくれ。朝、ものすごく急いでお弁当を作ったのに。でも、お弁当を作った労力がむだになったことをなげくより、息子が学校さぼることの方を嘆かなくちゃならないのに。

 なぜ、そんなに朝忙しいかというと、朝もワープロで笈の小文を書いていて、書き出したらとまらないからだ。こんなに書くことが大好きで、楽しめるなんて。これが金になるのなら、きっとイヤになるのかも知れないが、ギャンブルや性悪女に入れあげて身の破滅になる男の気持ちが分るね。こんなコトしていちゃ、だめ、だめ、だめ、、、といいながらずるずるとひきずられて、気がついたときにはどっぷりはまり、抜き差しならず。これで儲かればもっといいのだが。

本日のつらみ:儲からないことには夢中になれるのに

2003/11/11 火 雨 1045
ニッポニア教師日誌>子供の病気

 漢字、会話2コマ。

 子供をおいて単身留学エンジョさん、子供緊急入院の電話で、あわてて今朝、韓国に帰国。
 私が中国に単身赴任している間、風邪くらいはひいたろうが、娘息子が、大きな病気をしなかった。入院もせずに済んだ。
 エンジョさん戻ってこられるといいのだが。

本日のつらみ:子を持つ母の留学至難


2003/11/12 水 晴れ 1046
ニッポニア教師日誌>学生自慢話

 午前中Aダンス。

 午後日本語教授法2コマ。学生に発表させている「自慢話」今日も好評。
 書道師範の腕前を持つ学生の楷書草書行書と、落款の紹介。みんなあまりのうまさにびっくり。
 二人目は千葉市の「合唱団親善大使」に選ばれて、ドイツまで演奏旅行に行ってきた話。
 中国のロックグループが大好き言って、CDかけながら、どんなに彼らがかっこいいか熱弁する学生も。  自分が属するアンダーグラウンドのラップが、メジャーラップとどうちがうかを語り出したらとまらない学生。ほんとに個性豊かで、この企画をはじめてよかったと思っている。 

 多摩川おじさんの「生教材をつかった授業」は、私が貸したゆかたをつかって、ゆかたの特長説明と「ゆかたの畳み方講座」。「日本事情」「日本文化紹介」の授業例として。一度たたんで片づけたが、休憩時間にまた、個人指導でたたみ方を習う学生もいて、これもまた、「日本語教師をめざさない学生にも役に立つ」日本語教授法授業として、よかったよかった。 

本日のひがみ:私も浴衣を畳むくらいはできるが、振り袖着付けはできない

~~~~~~~~~~~~~

20151104
 文化勲章授賞式のニュース。今年の文化勲章で一番私がうれしい人は、染織家の志村ふくみさん92歳。エッセイも好きだし、近代美術館工芸館などで見る着物も好き。
 染め物と織物は、いつか自分の手でやってみたいことのひとつ。いつかがいつになるのかはわからないけれど。 
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする