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ミンガラ春庭「悉皆成仏と現世来世その2」

2016-02-24 00:00:01 | エッセイ、コラム
20160224
ミンガラ春庭ミャンマー便り>2016ヤンゴン日記(5)悉皆成仏と現世来世その2

 何度でもネタにして、恐縮ですが、うれしかったので、もう一度。
 私が新聞に投稿した短歌、初投稿初入選しました。「汝が性のつたなさを泣け」と、泣いているヤンゴンでの、たったひとつの「よい出来事」なので、何度でも使い回しさせていただきます。日本の産業廃棄物チキンカツの再利用よりは、ずっとマシなネタ再利用。

 その短歌「やはらかき口笛のやうな家守鳴くヤンゴン教員宿舎の夜に」のネタもとのヤモリくん。壁や天井を這っているのは何度も見かけたのですが、カメラを向けるとそそっと姿を隠してしまい、なかなか写真をとることが出来ませんでした。

 1月末に、小さなヤモリが床近くの壁に姿を見せました。とても小さいので、もしかしたら生まれたてだったのかもしれません。色も薄かったし。
 近づくと、「死んだふり」をしているつもりなのか、動かなくなりました。こりゃ都合いいと、写真撮りました。大きさがわかるように、絵葉書をそばに置いてとったのです。絵葉書は9×12cmくらい。でも、絵葉書といっしょの写真がフォルダの中にみつからない。そのうち出てくるとは思うけれど。



 ヤモリは、家守と書くように、日本でも益虫の扱いだろうと思います。ヤンゴンでも、蚊や蝿を退治してくれる益虫なので、ホテルの部屋にもいましたし、教員宿舎の私のへやにも、2匹は住みついていて、恋の鳴き交わしなのか縄張り争いなのか、ピュー、ヒューとよく鳴いていました。

 こうして小さなチビヤモリ君を見ると、あの恋の鳴き声の結果生まれてきた新世代なのか、とも思います。

 新短歌出来マシタ。
・恋を鳴くヤモリとヤモリの恋実り、チビヤモリくんが部屋に現る<春庭

 チビヤモリ君、ヤンゴンのヤモリ、通称「ヤンヤン」中国名「洋洋」と命名。ヤモリとしては名付けられてもうれしくはないだろうが、人からすると、名付けとは個体識別のはじめなり。

 8月9月に、野犬の遠吠え合戦が激しかったのも、12月の出産ブームから見ると、ヨメ獲得の争奪戦遠吠えだったのか。
 ヤンゴンの野犬遠吠え高々と太古の闇のオホカミを呼ぶ<春庭

 洗濯室にはネズミも走る。
 猫いらずしかけられて死んだ鼠には、「汝の性の拙さを泣け」と言ってあげましょう。悉皆成仏。
・洗濯室を縦横無尽に駆け回る鼠よネズミ根のクニへ行け<春庭

 昔つくった動物短歌。
・イナ否と泣く猿のいてキョ虚虚虚と鳴く鳥もいて雨林の滅亡<春庭

 人間の伐採過多で滅亡する熱帯雨林よ、「汝の性の拙さを泣け」、、、、しつこいか。使い回しも3度まで。

 ヤンゴン市郊外にあるテーマパーク「民族村」で飼われていたシカ。


 バガンの仏教遺跡群のなかをもくもくと馬車をひき、働く馬。けなげです。


<つづく>
コメント (4)
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