20160210
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記2月(2)2003年の個人面談
2003年三色七味日記2月の再録です。
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2003/02/06 木 晴れ
日常茶飯事典>個人面談「入学試験の成績」
午後、3時35分から、個人面談。朝から気にしていたのに、結局遅刻しそうになって、駅からタクシー。先生が5分くらい遅くなったので、かろうじてセーフ。
「クラス内で仲良くやっていますよ。笑顔も多いです。欠席が多いので、最初はクラスになじめないとか、そういう理由があるのかと心配していましたが、体が弱いというので、まあ、この先体を丈夫にすればやっていけるでしょう」と、先生談。
成績がふるわないことについては「入試のときの成績はたいへん立派なものだったんですよ」という「ヒミツのハナシ」を教えてくれた。息子は、中学120名の入学者のうち、補欠の20人よりは上だろうが、正規合格者の中では一番下の成績だったのだろうと、家中で思いこんでいた。ほかの受験者は、小さいときから大手進学塾へ行っていたのに、我が家の息子は、近所の小さな塾のたった3人のクラスで、のんびりすごして、受験をきめたのは6年生になってからのことだったのだから。
しかし、先生の話では、どうやらかなりいい成績で合格したらしい。でも、その後の家庭自主勉強ができていないので、成績下がりっぱなし。
入学後、家では1分だって勉強したことがない。「だけど、僕は小学校のときから、家では1分も勉強していない。学校の宿題は、ほかの子が課題をやっている間に、宿題に出そうなところを全部先にやってしまったし、塾の宿題も、クラスの人が問題を解いている間、僕は時間が余るから、宿題を済ませていた。家で勉強しないのは、前からなんだから、今更変えられない」というのだが、小学校と中学校はちがうだろう。
「先生から、家庭学習をきちんとするよう、お話していただけるとありがたいのですが」という、母親がよく言う台詞を私が言わなければならないなんて、まあ、残念。
残念だから、ジュンク堂で本を1万円分衝動買いする。新書『ゲーム脳』は、2つのクラスが弁論大会のテーマに選んでいたので、息子に読ませようと思って買った。あと、島本理生の『リトルバイリトル』など。
本日のつらみ:ストレス解消の本、衝動買い
2003/02/07 金 晴れ
ニッポニア教師日誌>教員研修レポート発表会
金曜日、授業最終日。午前中1コマ1組の会話。午後は、教育学部で、去年の教員研修生の最終レポート発表会に出席。韓国の4人組は、日本語が一段と上手になっていて、発表の内容も興味深いものであった。
ヒイさん『テレビCMを通じたメディアリテラシー教育について』、ジュンさん『ストーリーテリングの方法を用いた小学校低学年のための英語指導』、スンさん『日本におけるキムチの消費実態についての考察』、マサちゃん『小学校美術教育における情報通信技術活用』
ジュンさんは、自作の絵本を紹介し、英語教育の方法を発表。マサちゃんは折り紙とパソコンを使って、美術教育を行う方法を発表。
ブルネイの二人組は、相変わらずあまり日本語が上手ではなかったが、なんとか最終レポートをまとめ上げて、教員研修をまっとうできたことが立派。フィさん『小学校の国語学科での読書の教授方法と学習方法の原理』、リアさん『日本における知的障害をもつ児童のための小学校体育教育と我が国への適用可能性』、タイのパトは『コンピュータ活用による数学学習への動機付けに関する研究』という内容。パトとブルネイ二人組は、日本語ゼロスタート組。よくここまで、たどり着いたと思う。
韓国4人組は、日本語既習能力が留学生センター日本語研修コース始まって以来の高い能力で入ってきた。これまでは、日本語能力試験1級をとっていれば、センターの基礎日本語学習を免除していたのだが、この4人は「日本語能力をもっと高めたい」という強い希望があって、この4人とブラジルの日系人を加えて上級クラスを作った。
教員研修生が教育学部へ行ってしまうと、教育学部独自に日本語学習を行うから、留学生センターはタッチしない。最終レポート発表会も、センターの授業があるので、出席したこともなかった。しかし、今回は午後の読解授業の韓国3人組がこの発表会をきくため、ジョとシンだけ読解授業をすることもできないので、私たちも発表会に出席することになった。とても面白かったから、来年の発表会も出るチャンスがあるといいと思う。
本日のほねみ:骨身をおしまず、日本語と教育学の修得につとめた留学生に拍手
2003/02/08 土 晴れ、夜雨
日常茶飯事典>中学生のチャット「死刑制度是か非か」
息子、1時から4時まで、チャット。「タイピングが遅いから、やっと自分の意見を打ち込んで送信すると、もうみんなの話題は先に進んでるんだよ」と嘆く。
でも、私にしてみれば、中学生がパソコンチャットで、友達と「死刑制度」について意見を交わしあうということができるだけでも驚き。ネットチャットの続きは9日、駅前のマックで、リアルチャット。
本日のひがみ:中学生もチャッと
2003/02/09 日 晴れ
日常茶飯事典>死刑制度論議
息子は10時すぎに出かける。弁論大会の原稿まとめを7人でやった。
息子の死刑廃止論は力及ばず、「結局のところ、刑とは国家による国民管理方法のひとつであるからして、国家のありかたが変化しない以上、刑法も変わらない」という結論に持ち込まれそうと言う。
裁判官や検事、弁護士の息子たち、キャリア官僚の息子たちがうじゃうじゃいるクラスだから、国家側思考が強いのかもしれません。
アムネスティについては、だれかが「あの、どこから金をもらっているかわからん、あやしげないかがわしげな団体」と評していたというし、「'90フォーラム」なんか、クラス内ミニ法曹軍団からみると極左団体かもしれない。
本日のひがみ:裁判官の息子、弁護士の息子たちにまじって、肩身をせまくするなかれ、「父さんは倒産しそう零細会社」社長令息
2003/02/10 月 晴れ
ニッポニア教師日誌>スピーチ発表会
月曜日授業最終日。午前中、漢字とビデオ。
午後、スピーチ発表会。ちょっと前まで、スピーチの工夫といえば、写真やポスターを展示したり、本を紹介したり、実物を持ち込むことが多かったが、前回今回と、パワーポイントが大活躍。自分の国を紹介するにも、趣味について述べるにも、パワーポイントから液晶スクリーンに映し出すのが一番てっとり早い。プレゼンテーションにパワーポイントがなくてはならないものになってしまった。
羊子先生から、柿実さんへのおくやみをいただき恐縮。「私も姉と仲良くしているおかげで寂しくないので、姉がいなくなったらと思うと、ほんとうにお姉さまを亡くされたお気持ちが胸にせまります」と。
本日の負け惜しみ:パワーポイントは使えないが、試験の山カン出題予想ポイントは、けっこう当たったものでした
<つづく>
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20160210
息子が中学校になんとか通学できたのはこの頃まででした。
行きの地下鉄の中で気分が悪くなって以来、地下鉄に乗ると体調が悪くなる、今思えば、パニック障害だったのだろうと思います。中学3年生の1年間は、さみだれ登校、行ったり行かなかったり。中高一貫校なので高校にはエスカレーター進学できたけれど、高校での授業は一日も受けずに、押し入れの中に引きこもり。ゲームをして1年半すごしたのち、16歳の夏休み、高校卒業資格認定試験を受けて、全科目一発合格。そのまま押し入れでゲームをしてすごす生活1年半。
17歳の冬にセンター試験を受けて、センター試験の成績だけで合否判断してくれるふたつの私立大学に合格。中学2年までしか学校に行っていないのに、東京の23区内の大学に現役合格しただけでもありがたいと思ったのですが、説得がたいへんだったのは、おばあちゃん。
同学年40人×4クラス、160名の高校卒業生のうち100名は東大に進学するという高校で、姑は我が孫も当然東大に進学すると思っていました。「近所の私大に行く」と決めたことを納得させるのに一苦労でした。高校3年間を押し入れに引きこもってすごしたこと、姑には内緒にしていましたから。ときおり姑の家に顔を出してご機嫌伺いさえしていれば、姑は孫の教育は私にまかせてくれたので。
姑が納得したのは、大学卒業式のとき。卒業生総代となったことを告げ、牛尾にはなれなかったが、鶏頭にはなったと、知って以後。大学院進学後は、孫息子の博士号授与式に出席することを楽しみにしていたのでした。
息子、おばあちゃんに博士号ディプロマを見せてやれなかったことが心残りで、「おばあちゃんに約束したから、いい論文を書く」と、決意したのですが、なかなか論文ははかどりません。
娘は自己評価が高い性格で、どんなことがあっても、自分自身の価値を信じています。太っていることさえ「私は今のこの体型が好き」と言うのです。ところが息子は、押し入れで3年間過ごして以来、自己評価が極端に低いのです。古新聞おきばに捨ててあった論文草稿を読んで、私には及びもつかない立派な論文になっていると思うのに、息子は「こんなんじゃ、ダメだ」と、言います。修士時代のレポートのひとつが評価されて、紀要論文集に掲載され、先生方からの評価が高かったときも、「これじゃ、まだダメ」と、自己評価がひくい。
息子は、博士課程3年目のことし、論文提出はしない、と決めて、「博士課程単位取得退学」にするか、このまま博士課程4年目に突入するか悩んでいましたが、自分自身で退学を選択しました。3月の卒業式や追い出しコンパにも出席するそうです。さきゆきまったく決まっていない中での退学ですが、本人が決めたことなので、見守るだけ。
息子には「あなたにはあなたの価値がある」と言ってやりたいのですが、彼にとって「母の励まし」も、プレッシャーのひとつになるかと思うと、うかつに声もかけられない。
いつまでたっても、子離れできない母親の存在が、彼の一番のストレスなのかも。
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記2月(2)2003年の個人面談
2003年三色七味日記2月の再録です。
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2003/02/06 木 晴れ
日常茶飯事典>個人面談「入学試験の成績」
午後、3時35分から、個人面談。朝から気にしていたのに、結局遅刻しそうになって、駅からタクシー。先生が5分くらい遅くなったので、かろうじてセーフ。
「クラス内で仲良くやっていますよ。笑顔も多いです。欠席が多いので、最初はクラスになじめないとか、そういう理由があるのかと心配していましたが、体が弱いというので、まあ、この先体を丈夫にすればやっていけるでしょう」と、先生談。
成績がふるわないことについては「入試のときの成績はたいへん立派なものだったんですよ」という「ヒミツのハナシ」を教えてくれた。息子は、中学120名の入学者のうち、補欠の20人よりは上だろうが、正規合格者の中では一番下の成績だったのだろうと、家中で思いこんでいた。ほかの受験者は、小さいときから大手進学塾へ行っていたのに、我が家の息子は、近所の小さな塾のたった3人のクラスで、のんびりすごして、受験をきめたのは6年生になってからのことだったのだから。
しかし、先生の話では、どうやらかなりいい成績で合格したらしい。でも、その後の家庭自主勉強ができていないので、成績下がりっぱなし。
入学後、家では1分だって勉強したことがない。「だけど、僕は小学校のときから、家では1分も勉強していない。学校の宿題は、ほかの子が課題をやっている間に、宿題に出そうなところを全部先にやってしまったし、塾の宿題も、クラスの人が問題を解いている間、僕は時間が余るから、宿題を済ませていた。家で勉強しないのは、前からなんだから、今更変えられない」というのだが、小学校と中学校はちがうだろう。
「先生から、家庭学習をきちんとするよう、お話していただけるとありがたいのですが」という、母親がよく言う台詞を私が言わなければならないなんて、まあ、残念。
残念だから、ジュンク堂で本を1万円分衝動買いする。新書『ゲーム脳』は、2つのクラスが弁論大会のテーマに選んでいたので、息子に読ませようと思って買った。あと、島本理生の『リトルバイリトル』など。
本日のつらみ:ストレス解消の本、衝動買い
2003/02/07 金 晴れ
ニッポニア教師日誌>教員研修レポート発表会
金曜日、授業最終日。午前中1コマ1組の会話。午後は、教育学部で、去年の教員研修生の最終レポート発表会に出席。韓国の4人組は、日本語が一段と上手になっていて、発表の内容も興味深いものであった。
ヒイさん『テレビCMを通じたメディアリテラシー教育について』、ジュンさん『ストーリーテリングの方法を用いた小学校低学年のための英語指導』、スンさん『日本におけるキムチの消費実態についての考察』、マサちゃん『小学校美術教育における情報通信技術活用』
ジュンさんは、自作の絵本を紹介し、英語教育の方法を発表。マサちゃんは折り紙とパソコンを使って、美術教育を行う方法を発表。
ブルネイの二人組は、相変わらずあまり日本語が上手ではなかったが、なんとか最終レポートをまとめ上げて、教員研修をまっとうできたことが立派。フィさん『小学校の国語学科での読書の教授方法と学習方法の原理』、リアさん『日本における知的障害をもつ児童のための小学校体育教育と我が国への適用可能性』、タイのパトは『コンピュータ活用による数学学習への動機付けに関する研究』という内容。パトとブルネイ二人組は、日本語ゼロスタート組。よくここまで、たどり着いたと思う。
韓国4人組は、日本語既習能力が留学生センター日本語研修コース始まって以来の高い能力で入ってきた。これまでは、日本語能力試験1級をとっていれば、センターの基礎日本語学習を免除していたのだが、この4人は「日本語能力をもっと高めたい」という強い希望があって、この4人とブラジルの日系人を加えて上級クラスを作った。
教員研修生が教育学部へ行ってしまうと、教育学部独自に日本語学習を行うから、留学生センターはタッチしない。最終レポート発表会も、センターの授業があるので、出席したこともなかった。しかし、今回は午後の読解授業の韓国3人組がこの発表会をきくため、ジョとシンだけ読解授業をすることもできないので、私たちも発表会に出席することになった。とても面白かったから、来年の発表会も出るチャンスがあるといいと思う。
本日のほねみ:骨身をおしまず、日本語と教育学の修得につとめた留学生に拍手
2003/02/08 土 晴れ、夜雨
日常茶飯事典>中学生のチャット「死刑制度是か非か」
息子、1時から4時まで、チャット。「タイピングが遅いから、やっと自分の意見を打ち込んで送信すると、もうみんなの話題は先に進んでるんだよ」と嘆く。
でも、私にしてみれば、中学生がパソコンチャットで、友達と「死刑制度」について意見を交わしあうということができるだけでも驚き。ネットチャットの続きは9日、駅前のマックで、リアルチャット。
本日のひがみ:中学生もチャッと
2003/02/09 日 晴れ
日常茶飯事典>死刑制度論議
息子は10時すぎに出かける。弁論大会の原稿まとめを7人でやった。
息子の死刑廃止論は力及ばず、「結局のところ、刑とは国家による国民管理方法のひとつであるからして、国家のありかたが変化しない以上、刑法も変わらない」という結論に持ち込まれそうと言う。
裁判官や検事、弁護士の息子たち、キャリア官僚の息子たちがうじゃうじゃいるクラスだから、国家側思考が強いのかもしれません。
アムネスティについては、だれかが「あの、どこから金をもらっているかわからん、あやしげないかがわしげな団体」と評していたというし、「'90フォーラム」なんか、クラス内ミニ法曹軍団からみると極左団体かもしれない。
本日のひがみ:裁判官の息子、弁護士の息子たちにまじって、肩身をせまくするなかれ、「父さんは倒産しそう零細会社」社長令息
2003/02/10 月 晴れ
ニッポニア教師日誌>スピーチ発表会
月曜日授業最終日。午前中、漢字とビデオ。
午後、スピーチ発表会。ちょっと前まで、スピーチの工夫といえば、写真やポスターを展示したり、本を紹介したり、実物を持ち込むことが多かったが、前回今回と、パワーポイントが大活躍。自分の国を紹介するにも、趣味について述べるにも、パワーポイントから液晶スクリーンに映し出すのが一番てっとり早い。プレゼンテーションにパワーポイントがなくてはならないものになってしまった。
羊子先生から、柿実さんへのおくやみをいただき恐縮。「私も姉と仲良くしているおかげで寂しくないので、姉がいなくなったらと思うと、ほんとうにお姉さまを亡くされたお気持ちが胸にせまります」と。
本日の負け惜しみ:パワーポイントは使えないが、試験の山カン出題予想ポイントは、けっこう当たったものでした
<つづく>
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20160210
息子が中学校になんとか通学できたのはこの頃まででした。
行きの地下鉄の中で気分が悪くなって以来、地下鉄に乗ると体調が悪くなる、今思えば、パニック障害だったのだろうと思います。中学3年生の1年間は、さみだれ登校、行ったり行かなかったり。中高一貫校なので高校にはエスカレーター進学できたけれど、高校での授業は一日も受けずに、押し入れの中に引きこもり。ゲームをして1年半すごしたのち、16歳の夏休み、高校卒業資格認定試験を受けて、全科目一発合格。そのまま押し入れでゲームをしてすごす生活1年半。
17歳の冬にセンター試験を受けて、センター試験の成績だけで合否判断してくれるふたつの私立大学に合格。中学2年までしか学校に行っていないのに、東京の23区内の大学に現役合格しただけでもありがたいと思ったのですが、説得がたいへんだったのは、おばあちゃん。
同学年40人×4クラス、160名の高校卒業生のうち100名は東大に進学するという高校で、姑は我が孫も当然東大に進学すると思っていました。「近所の私大に行く」と決めたことを納得させるのに一苦労でした。高校3年間を押し入れに引きこもってすごしたこと、姑には内緒にしていましたから。ときおり姑の家に顔を出してご機嫌伺いさえしていれば、姑は孫の教育は私にまかせてくれたので。
姑が納得したのは、大学卒業式のとき。卒業生総代となったことを告げ、牛尾にはなれなかったが、鶏頭にはなったと、知って以後。大学院進学後は、孫息子の博士号授与式に出席することを楽しみにしていたのでした。
息子、おばあちゃんに博士号ディプロマを見せてやれなかったことが心残りで、「おばあちゃんに約束したから、いい論文を書く」と、決意したのですが、なかなか論文ははかどりません。
娘は自己評価が高い性格で、どんなことがあっても、自分自身の価値を信じています。太っていることさえ「私は今のこの体型が好き」と言うのです。ところが息子は、押し入れで3年間過ごして以来、自己評価が極端に低いのです。古新聞おきばに捨ててあった論文草稿を読んで、私には及びもつかない立派な論文になっていると思うのに、息子は「こんなんじゃ、ダメだ」と、言います。修士時代のレポートのひとつが評価されて、紀要論文集に掲載され、先生方からの評価が高かったときも、「これじゃ、まだダメ」と、自己評価がひくい。
息子は、博士課程3年目のことし、論文提出はしない、と決めて、「博士課程単位取得退学」にするか、このまま博士課程4年目に突入するか悩んでいましたが、自分自身で退学を選択しました。3月の卒業式や追い出しコンパにも出席するそうです。さきゆきまったく決まっていない中での退学ですが、本人が決めたことなので、見守るだけ。
息子には「あなたにはあなたの価値がある」と言ってやりたいのですが、彼にとって「母の励まし」も、プレッシャーのひとつになるかと思うと、うかつに声もかけられない。
いつまでたっても、子離れできない母親の存在が、彼の一番のストレスなのかも。