20160217
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記2月(7)2003年の友人合格
2003三色七味日記2月の再録です。
~~~~~~~~~~~
2003/02/26 水 晴れ
日常茶飯事典>合格のしらせ
午前中Aダンス。午後、歯医者。
ゆりちゃんからのメール。早稲田に合格。娘はさっそくお祝いの電話をかける。
仲良し四人組のうち、光ちゃんは去年慶応に現役合格して、今年はゆりちゃんが早稲田合格。あとはあいちゃんが合格できれば、みんなでお祝いにいっしょにお出かけするという。あいちゃんの朗報をきけるといいが。
あいちゃんは、家にいるとついつい、試験の結果を気にして、親子げんかになってしまうというので、夕べも家へ来て、夜までずっとヒメといっしょに過ごした。
昨日、図書館から帰ると、あいちゃんが来ていた。いっしょに夕ご飯を食べ、ゲームをして、夜9時に帰る。
入試発表を待つ間、母一人娘一人の家にいると、暗くなる、というあいちゃんの気持ちもわかる。お母さんは娘が1年間予備校でがんばったことはわかっていても、つい愚痴を言いたくなる。今年合格できなくとも2浪はさせられない。いったい全部落ちたらどうするのか、という不安と愚痴を娘にぶつけるしかない。あいちゃんも不安。滑り止めに受けたところを落ちてしまったので、あとがない。で、うちでささやかな夕食を食べ、ゲームをして、少しは気づまりでない時間をもてたのならよかった。
あいちゃんがいるとは知らずに図書館から帰ってきて、あいちゃんが「いっしょに食べていく」と言い出すとも思わないで夕食の準備にかかったので、何のごちそうもない。いつもの夕食。メニューは、じゃがいもポタージュ、大根と三枚肉の角煮、ツナともやしのサラダ、白菜のつけもの(スーパーのビニール袋入りのもの)。デザートは買い置きの杏仁豆腐。お客さんが来ているのだから、もう一品ふやそうかということもせず、まったくいつものままの一汁二菜。
それでもジャガイモを裏ごしして生クリームを入れて作ったポタージュは、ちょっと気取ってレストラン風にスープボールをお皿にのせて出す。「気取っても、どうせ中味は知れているんだから。第一、ポタージュと角煮っていう献立がミスマッチで、うちらしい」とヒメは笑う。しかし、ヒメは「うん、おいしい」とポタージュも角煮もおかわりをして、あいちゃんの2倍の量を食べる。
あいちゃんの体も細いが、あいちゃんのお母さんもやせている。150㎝の私より小柄な身長だが、ときどき40キロを切ってしまうのだという。わぉ、40キロだなんて、私は小学校のときの体重だ。高校入学から大学卒業までは、ずっと43キロだった。今は、、、。やせねば。
本日のねたみ:体重40キロの人
2003/02/27 木 晴れ
日常茶飯事典>ぐうたら母と勉強しない中学生
今朝、早起きしたわけでもないのに、おひるごろ眠くなって12時から3時まで昼寝をしてしまった。どうも気がぬけた春休みでいかんね。『日本語教授法』のテキスト書きをやってしまおうと思っているのに、はかどらない。部屋の片づけ、本の整理なども山のようにあるのに。
学校から帰った息子に「期末試験の勉強を1時間してからでなければ、ゲームは禁止。ゲームやりたければ、なんでもいいから期末試験の勉強をせよ」と申し渡すと、ふてくされて寝てしまった。
まったく、どうしてそれほど勉強したくないのか、反抗期なのかと、息子の気持ちはわからない。
村長ホームページ掲示板を見ると、なんだかんだ言いながらも、皆期末勉強に取り組み始めたようすで「血の日曜日って何」とか、期末関係質問に答え合う書き込みもある。息子だけ「まったく勉強する気のない中学生」なんだろうか。
高校になったら、赤点とったら進級できない。下級生といっしょにもう1年やりなおすくらいなら、退学を選びそうな息子。
どうするんだ、と今からもきしても始まらないのだが。母親というのはこんなふうに、しなくてもいい心配をあれこれ作っては嘆く存在なのだろう。
本日のねたみ:よその子はちゃんと勉強してる
2003/02/28 金 晴れ
ジャパニーズアンドロメダシアター>『ロードオブザりング2』
『ロードオブザリング2』を見に行く。サンシャインシネマ。22日夜のテレビ『世界不思議発見』でニュージーランドロケなどのメイキングを見たので、特撮シーンの作り方はわかっていたが、やはりすごいもんだなあ、と画面を見る。そのかわり、人間描写は『旅の仲間』に比べて希薄。サムが精神的に成長したなあ、というのがみどころか?
一番わかりやすいのはゴクリ。「いいスメアゴル」が出ているときの卑屈で臆病な顔、ゴクリのときの邪悪で卑怯な顔、それを交互に出しながらフロドに従うか裏切るか一人問答をする。
たいていに人はだれでも「善人悪人」両方を身内に養っているから、この、弱っちいくせにこすずるいゴクリに「自分は一番似ている」と思わざるをえない。
灰色から白になってよみがえったガンダルフにも、ハンサムで強くて運もあるアラルゴンも、自分とは遠いキャラクターで、ゴクリが一番身近とはね。
たぶん、ブッシュジュニアは「絶対に自分はアラルゴンだ」と言い張るようなキャラなんだろうなあ。そして「サルマン=フセインをやっつけるのは全人類を救う使命だ」と思っているのかも。
おなかがすいたので、回転寿司で食べて帰る。娘と息子は、「お母さんだけ寿司食べて、ずるい。今日の夕食はピザをとる」と言うので、「弟くんが勉強したらピザをとる」という情けない交換条件を出した。
ピザハットの1000円割引チケットを使ってバーベキューチキンLサイズを頼む。息子、15分間歴史の教科書を読んだ。勉強時間持続、15分!
私は親から「子供が勉強するのなんか当然のことなんだから、どんないい成績をとったからって、ご褒美など出す筋合いはない」と、毎度いわれながらも、ただただ、お母さんの喜ぶ顔を見たいから、100点のテスト学年最高点のテストを持ち帰ったのに。
普段はまったく予習も復習もしなかったが、試験前1週間は集中して一日4,5時間は勉強した。当時は試験前にそれくらい勉強するのは当然とされていた。
ピザと引き替えに「期末試験勉強をしろ」と強制するのも情けないし、たった15分歴史の教科書を眺めて「勉強終了!」という息子も、ああナサケなし。
本日のひがみ:スメアゴルがおともだち
<おわり>
~~~~~~~~~~
20160217
娘は、自己推薦でストレート合格して大学1年生。一浪した親友達の入試合否に一喜一憂していた時期でした。ひとりは念願の私立大に合格し、体育健康管理について学ぶことになりました。
2015年にばったりスーパーであったゆりちゃんママの話では、役所の体育教育行政の仕事をしているとか。もう一人のあいちゃんは、結局本命も滑り止めも落ち、親が許さないというので、親元を出て二浪することに。娘は自分の奨学金をそっくりあいちゃんに「自立してアパートを借りる資金」として貸しました。私は、金銭の貸し借りは友情を失うよと、アドバイスましたが、娘は「友達のために何かしたい」と思い詰めていて、聞く耳もたず。あいちゃんとは、結局、音信不通になっています。
私は、相変わらずの貧乏ヒマなし生活。夫は相変わらず貧乏自己チュー生活。ほんと、12年たってみても、ショーモナイ一家のショーモナイ日常でした。
それでも、ショーモナイなりに生きて居るのですから、生きてるだけで丸儲け。55歳で死んでしまった母の分も54歳で死んでしまった姉の分も、100歳まで生きると行っていたのに90歳で死んでしまった姑の分も、私は全部引き受けて、120歳まで人間ウォッチングを続けます。
これにて2003年三色七味日記の再録はおひらきです。
<おわり>
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記2月(7)2003年の友人合格
2003三色七味日記2月の再録です。
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2003/02/26 水 晴れ
日常茶飯事典>合格のしらせ
午前中Aダンス。午後、歯医者。
ゆりちゃんからのメール。早稲田に合格。娘はさっそくお祝いの電話をかける。
仲良し四人組のうち、光ちゃんは去年慶応に現役合格して、今年はゆりちゃんが早稲田合格。あとはあいちゃんが合格できれば、みんなでお祝いにいっしょにお出かけするという。あいちゃんの朗報をきけるといいが。
あいちゃんは、家にいるとついつい、試験の結果を気にして、親子げんかになってしまうというので、夕べも家へ来て、夜までずっとヒメといっしょに過ごした。
昨日、図書館から帰ると、あいちゃんが来ていた。いっしょに夕ご飯を食べ、ゲームをして、夜9時に帰る。
入試発表を待つ間、母一人娘一人の家にいると、暗くなる、というあいちゃんの気持ちもわかる。お母さんは娘が1年間予備校でがんばったことはわかっていても、つい愚痴を言いたくなる。今年合格できなくとも2浪はさせられない。いったい全部落ちたらどうするのか、という不安と愚痴を娘にぶつけるしかない。あいちゃんも不安。滑り止めに受けたところを落ちてしまったので、あとがない。で、うちでささやかな夕食を食べ、ゲームをして、少しは気づまりでない時間をもてたのならよかった。
あいちゃんがいるとは知らずに図書館から帰ってきて、あいちゃんが「いっしょに食べていく」と言い出すとも思わないで夕食の準備にかかったので、何のごちそうもない。いつもの夕食。メニューは、じゃがいもポタージュ、大根と三枚肉の角煮、ツナともやしのサラダ、白菜のつけもの(スーパーのビニール袋入りのもの)。デザートは買い置きの杏仁豆腐。お客さんが来ているのだから、もう一品ふやそうかということもせず、まったくいつものままの一汁二菜。
それでもジャガイモを裏ごしして生クリームを入れて作ったポタージュは、ちょっと気取ってレストラン風にスープボールをお皿にのせて出す。「気取っても、どうせ中味は知れているんだから。第一、ポタージュと角煮っていう献立がミスマッチで、うちらしい」とヒメは笑う。しかし、ヒメは「うん、おいしい」とポタージュも角煮もおかわりをして、あいちゃんの2倍の量を食べる。
あいちゃんの体も細いが、あいちゃんのお母さんもやせている。150㎝の私より小柄な身長だが、ときどき40キロを切ってしまうのだという。わぉ、40キロだなんて、私は小学校のときの体重だ。高校入学から大学卒業までは、ずっと43キロだった。今は、、、。やせねば。
本日のねたみ:体重40キロの人
2003/02/27 木 晴れ
日常茶飯事典>ぐうたら母と勉強しない中学生
今朝、早起きしたわけでもないのに、おひるごろ眠くなって12時から3時まで昼寝をしてしまった。どうも気がぬけた春休みでいかんね。『日本語教授法』のテキスト書きをやってしまおうと思っているのに、はかどらない。部屋の片づけ、本の整理なども山のようにあるのに。
学校から帰った息子に「期末試験の勉強を1時間してからでなければ、ゲームは禁止。ゲームやりたければ、なんでもいいから期末試験の勉強をせよ」と申し渡すと、ふてくされて寝てしまった。
まったく、どうしてそれほど勉強したくないのか、反抗期なのかと、息子の気持ちはわからない。
村長ホームページ掲示板を見ると、なんだかんだ言いながらも、皆期末勉強に取り組み始めたようすで「血の日曜日って何」とか、期末関係質問に答え合う書き込みもある。息子だけ「まったく勉強する気のない中学生」なんだろうか。
高校になったら、赤点とったら進級できない。下級生といっしょにもう1年やりなおすくらいなら、退学を選びそうな息子。
どうするんだ、と今からもきしても始まらないのだが。母親というのはこんなふうに、しなくてもいい心配をあれこれ作っては嘆く存在なのだろう。
本日のねたみ:よその子はちゃんと勉強してる
2003/02/28 金 晴れ
ジャパニーズアンドロメダシアター>『ロードオブザりング2』
『ロードオブザリング2』を見に行く。サンシャインシネマ。22日夜のテレビ『世界不思議発見』でニュージーランドロケなどのメイキングを見たので、特撮シーンの作り方はわかっていたが、やはりすごいもんだなあ、と画面を見る。そのかわり、人間描写は『旅の仲間』に比べて希薄。サムが精神的に成長したなあ、というのがみどころか?
一番わかりやすいのはゴクリ。「いいスメアゴル」が出ているときの卑屈で臆病な顔、ゴクリのときの邪悪で卑怯な顔、それを交互に出しながらフロドに従うか裏切るか一人問答をする。
たいていに人はだれでも「善人悪人」両方を身内に養っているから、この、弱っちいくせにこすずるいゴクリに「自分は一番似ている」と思わざるをえない。
灰色から白になってよみがえったガンダルフにも、ハンサムで強くて運もあるアラルゴンも、自分とは遠いキャラクターで、ゴクリが一番身近とはね。
たぶん、ブッシュジュニアは「絶対に自分はアラルゴンだ」と言い張るようなキャラなんだろうなあ。そして「サルマン=フセインをやっつけるのは全人類を救う使命だ」と思っているのかも。
おなかがすいたので、回転寿司で食べて帰る。娘と息子は、「お母さんだけ寿司食べて、ずるい。今日の夕食はピザをとる」と言うので、「弟くんが勉強したらピザをとる」という情けない交換条件を出した。
ピザハットの1000円割引チケットを使ってバーベキューチキンLサイズを頼む。息子、15分間歴史の教科書を読んだ。勉強時間持続、15分!
私は親から「子供が勉強するのなんか当然のことなんだから、どんないい成績をとったからって、ご褒美など出す筋合いはない」と、毎度いわれながらも、ただただ、お母さんの喜ぶ顔を見たいから、100点のテスト学年最高点のテストを持ち帰ったのに。
普段はまったく予習も復習もしなかったが、試験前1週間は集中して一日4,5時間は勉強した。当時は試験前にそれくらい勉強するのは当然とされていた。
ピザと引き替えに「期末試験勉強をしろ」と強制するのも情けないし、たった15分歴史の教科書を眺めて「勉強終了!」という息子も、ああナサケなし。
本日のひがみ:スメアゴルがおともだち
<おわり>
~~~~~~~~~~
20160217
娘は、自己推薦でストレート合格して大学1年生。一浪した親友達の入試合否に一喜一憂していた時期でした。ひとりは念願の私立大に合格し、体育健康管理について学ぶことになりました。
2015年にばったりスーパーであったゆりちゃんママの話では、役所の体育教育行政の仕事をしているとか。もう一人のあいちゃんは、結局本命も滑り止めも落ち、親が許さないというので、親元を出て二浪することに。娘は自分の奨学金をそっくりあいちゃんに「自立してアパートを借りる資金」として貸しました。私は、金銭の貸し借りは友情を失うよと、アドバイスましたが、娘は「友達のために何かしたい」と思い詰めていて、聞く耳もたず。あいちゃんとは、結局、音信不通になっています。
私は、相変わらずの貧乏ヒマなし生活。夫は相変わらず貧乏自己チュー生活。ほんと、12年たってみても、ショーモナイ一家のショーモナイ日常でした。
それでも、ショーモナイなりに生きて居るのですから、生きてるだけで丸儲け。55歳で死んでしまった母の分も54歳で死んでしまった姉の分も、100歳まで生きると行っていたのに90歳で死んでしまった姑の分も、私は全部引き受けて、120歳まで人間ウォッチングを続けます。
これにて2003年三色七味日記の再録はおひらきです。
<おわり>