20190328
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文問屋日記氷の上にも春が来た(3)世界フィギュアスケート大会アイスダンスショート&女子フリー」
3月22日、仕事は休んでさいたまスーパーアリーナへ。
娘は、体調の悪い弟を気遣って「体調回復次第、あとからいくから、母は先に行って、練習を見ていて」と言います。
練習リンクでの公開練習は有料で、別チケットが必要ですが、娘が仕入れた情報ではメインリンクの公式練習は、メインリンクに入場した人なら無料で見ることができるというのです。
アイスダンスショートの演技開始は12時からだから、11時前ぐらいに家を出ようと思っていたのですが、無料で練習が見られるなら無料大好きな私が見逃すはずもなし。思えば、初日の20日も、練習を見ようと思えば見ることができたのに、公開練習は有料という情報しか知らなかったので、見逃してしまいました。
10時に開場。10時10分まで宮原と紀平のメインリンク公式練習がありました。
曲かけ練習は終わっていましたが、練習時間終了ぎりぎりまで、めいっぱい練習を続ける宮原選手と紀平選手を見ることができました。ふたりとも「追い上げるぞ」という気合の入った練習。
最終グループの最後の公式練習。ザギトワ、メドベデワ、ツルシンバエワ、坂本花織、マライア・ベル、イム・ウンス(林恩讐)の6人が、トゥルシンバエワは本番と同じ赤いスカート。メドベデワは、黒いパンツ姿。
曲かけの練習も全員のを見ることができました。
イム・ウンスは、練習中に同じアルトゥ二アン・コーチの指導を受けているマライア・ベルと接触し、足をけられたそうで、所属事務所は訴えると主張したそうですが、結局のところ、ベルは「故意ではなく、接触してしまった後、すぐに謝らなければならなかったのに、時間がなかった」と謝罪し、和解したのだそうです。
練習中の衝突はときどき起こります。
初日20日に見たペアの6分間練習中も、ペアのバネッサ・ジェイムズ選手(フランス)と他のペアの男性がぶつかってしまったのを目撃しました。心配しましたが、このときは、すぐに謝ったようだったし、その後の競技に直接の影響はなかったように見えました。
ショートの6分間練習中のペア
ラグビーやサッカーでも「レフリーに見えないところでやる反則は反則じゃない」といわれているそうですが、0.いくつの点数を争う競技、見えないところでいろいろあるのかもしれません。映画『アイトーニャ』で、フィギュアスケート史の汚点、ナンシー・ケリガン襲撃事件を思い出したこともあり、選手同士のトラブルに過敏になっているところだったので、ひやりとしました。
12時からアイスダンスショートを観戦。
日本の小松原/コレト組は60.98点でなかなかいい出来だったのですが、1点違いでフリー進出を逃しました。
最終グループの出場者は、みなとても上手でしたが、フランスのパパダキス/シゼロン組は別格の域にあり、圧巻のショートでした。フリーもこのまま逃げ切るだろうというところ。
娘は、アイスダンスショートは家でフジテレビネット配信で見ていましたが、パパダキス/シゼロン組が終わっても、息子の体調回復に至りませんでした。息子が「せっかくチケット手にいれたのに、僕のせいで見ることができなかったら、僕が悲しいから、姉だけ見に行ってきて」というので、大慌てで家を出て、たまアリへ向かった、というメールが入りました。
息子がこられないことがわかったので、S席のなかでも後ろのほうの席に座っていた妹に連絡して、私の席にきてもらい、私は娘と並んでみることに。
妹からは「真央ちゃんのアイスショーを見てきたけれど、リンクサイド席でまおちゃんを目の前で見られて、すごくよかった」というメールが来ていました。妹は目が悪いので、少しでも前の席で見たいというので、席を交換できてよかったです。
女子フリーが始まる直前に、娘到着。駅から走ってきた、とハーハー言っています。日ごろ運動不足の生活。走ってきたのはよくよく女子フリーに間に合わせたかったのでしょう。ちょうど電車の乗り換えがうまくいき、最速でたまアリに着くことができたのですって。
女子フリー。
日本の女子3選手もすばらしかったし、メダリスト3人、すごかったです。とくに、トゥルシンバエワ選手が演技冒頭に4回転サルコーを決めた瞬間、女子シングルシニア4回転時代を開いた、これはデニス・テンが見守っていたんだな、と思いました。ジュニア選手ではロシアの若手が4回転を飛んでいますが、身長が伸びた後のシニアではむずかしくなります。その点、19歳で成長期はおわって、しかも148㎝の身長は伸びても150㎝でしょうから、ジャンプの種類を広げていけるだろうと思います。
デニス・テンは、カザフスタンで若い選手養成の仕事もしたいと思っていたでしょうがトゥルシンバエアは、デニスの思いを受け継いでいくでしょう。
ザギトワ、ツルシンバエワ、メドベデワのメダリスト、みなうれしそうでした。(画像借り物)
メダリスト写真撮影に応じる3人を反対側から。
表彰式のあと、エテリ・トゥトベリーゼコーチがメダリストを抱きしめているのを目撃した会場の人たちから歓声があがりました。金のザキトワのコーチ。オーサーコーチのもとを離れ、エテリコーチのもとに戻ったトゥルシンバエワ、逆にエテリコーチから離れてオーサーコーチの指導を受けているメドベデワ。つまり金銀銅3人ともエテリコーチの弟子。コーチとして最高の瞬間だったでしょう。
妹は、表彰式まで見ていると、田舎のもより駅まで行ける最終電車に間に合わないというのですが、どうしても表彰式を見たいので、新幹線で帰り、高崎まで長女に車で迎えに来てもらうことにしたのですって。
いっしょにご飯食べようか、と話しながらさいたま新都心駅についたのですが、新幹線の時間気にしながらだと落ち着いて食べられないからと、食べずに田舎に帰りました。新幹線の中で何か食べるからと。
私と娘も、息子が留守番しているので、カツサンドやらお弁当屋らを買って帰りました。
23日土曜日は、アイスダンスフリーと男子フリーをフジのネット配信で観戦です。日曜日のエキシビションに備えて体力温存。
23日、アイスダンスフリー出場全選手の演技を見ました。
アイスダンス、パパダキス/シゼロン組は2位に10点以上の差をつけて優勝。アイスダンスは、ペアの様にジャンプやスローイングなどの大きな失敗をする要素がないので、ほぼ、ショートの順位のまま、爆アゲも爆下がりもなし。
パパダキス/シゼロン組(画像借り物)
男子フリーの激戦も感動しました。
羽生選手は怪我が治っていなかったけれど、言い訳せず痛み止めを打ちながらの300点越え。しかし、すべてミスなく演じたネイサン・チェンは、323.42という驚異的得点を出し、優勝。すごいのひとこと。
ふたこと言うなら、衣装が地味。
ネイサンが3歳でスケートの練習を始めたころは、北京からきて博士号をとったばかりの両親には靴を買ってやるお金がなかったそうです。ある財団の奨学金をもらって、はじめて、借り靴ではなく自分のスケート靴がはけた。それからめきめきと成長して世界のトップに立ちました。
宇野昌磨はミスしましたが、ショート順位よりあがり、よく頑張りました。田中刑事は昨年の13位には及ばず14位でしたが、2年連続の世界フィギュア出場、立派です。
私は現在の4回転時代に、3回転だけでショートを勝負して2位に入ったジェイソン・ブラウンを応援しましたが、フリーでは冒頭に入れた4回転もころんでしまい総合順位は9位。自分自身の表現力を深めていく演技、オーサーコーチのもとでさらにみがいてほしいです。
プーさんの雨が降った後のあいさつ(画像借り物)
男子メダリスト(画像借り物)
羽生は、試合後のインタビューでもほんとうに悔しそうでした。「負けるのは死ぬのと同じ」とまで発言。怪我のこともあるので、もしかして優勝だったら引退してしまうかも、と思っていたのですが、どうしても勝ちたいユヅ君、北京冬季五輪まで続ける気持ちがあるのだなと思いました。すごい精神力です。
北京冬季五輪。地元の金博洋(Boyang JIN)も、両親とも中国の出身であるヴィンセント・ジョウ(中国名:周知方)&ネイサン・チェン(中国名:陳巍 Chen wei)、絶対に優勝したいでしょうから、ユヅ君もたいへんだと思うけれど。北京、見に行けたらいいな。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文問屋日記氷の上にも春が来た(3)世界フィギュアスケート大会アイスダンスショート&女子フリー」
3月22日、仕事は休んでさいたまスーパーアリーナへ。
娘は、体調の悪い弟を気遣って「体調回復次第、あとからいくから、母は先に行って、練習を見ていて」と言います。
練習リンクでの公開練習は有料で、別チケットが必要ですが、娘が仕入れた情報ではメインリンクの公式練習は、メインリンクに入場した人なら無料で見ることができるというのです。
アイスダンスショートの演技開始は12時からだから、11時前ぐらいに家を出ようと思っていたのですが、無料で練習が見られるなら無料大好きな私が見逃すはずもなし。思えば、初日の20日も、練習を見ようと思えば見ることができたのに、公開練習は有料という情報しか知らなかったので、見逃してしまいました。
10時に開場。10時10分まで宮原と紀平のメインリンク公式練習がありました。
曲かけ練習は終わっていましたが、練習時間終了ぎりぎりまで、めいっぱい練習を続ける宮原選手と紀平選手を見ることができました。ふたりとも「追い上げるぞ」という気合の入った練習。
最終グループの最後の公式練習。ザギトワ、メドベデワ、ツルシンバエワ、坂本花織、マライア・ベル、イム・ウンス(林恩讐)の6人が、トゥルシンバエワは本番と同じ赤いスカート。メドベデワは、黒いパンツ姿。
曲かけの練習も全員のを見ることができました。
イム・ウンスは、練習中に同じアルトゥ二アン・コーチの指導を受けているマライア・ベルと接触し、足をけられたそうで、所属事務所は訴えると主張したそうですが、結局のところ、ベルは「故意ではなく、接触してしまった後、すぐに謝らなければならなかったのに、時間がなかった」と謝罪し、和解したのだそうです。
練習中の衝突はときどき起こります。
初日20日に見たペアの6分間練習中も、ペアのバネッサ・ジェイムズ選手(フランス)と他のペアの男性がぶつかってしまったのを目撃しました。心配しましたが、このときは、すぐに謝ったようだったし、その後の競技に直接の影響はなかったように見えました。
ショートの6分間練習中のペア
ラグビーやサッカーでも「レフリーに見えないところでやる反則は反則じゃない」といわれているそうですが、0.いくつの点数を争う競技、見えないところでいろいろあるのかもしれません。映画『アイトーニャ』で、フィギュアスケート史の汚点、ナンシー・ケリガン襲撃事件を思い出したこともあり、選手同士のトラブルに過敏になっているところだったので、ひやりとしました。
12時からアイスダンスショートを観戦。
日本の小松原/コレト組は60.98点でなかなかいい出来だったのですが、1点違いでフリー進出を逃しました。
最終グループの出場者は、みなとても上手でしたが、フランスのパパダキス/シゼロン組は別格の域にあり、圧巻のショートでした。フリーもこのまま逃げ切るだろうというところ。
娘は、アイスダンスショートは家でフジテレビネット配信で見ていましたが、パパダキス/シゼロン組が終わっても、息子の体調回復に至りませんでした。息子が「せっかくチケット手にいれたのに、僕のせいで見ることができなかったら、僕が悲しいから、姉だけ見に行ってきて」というので、大慌てで家を出て、たまアリへ向かった、というメールが入りました。
息子がこられないことがわかったので、S席のなかでも後ろのほうの席に座っていた妹に連絡して、私の席にきてもらい、私は娘と並んでみることに。
妹からは「真央ちゃんのアイスショーを見てきたけれど、リンクサイド席でまおちゃんを目の前で見られて、すごくよかった」というメールが来ていました。妹は目が悪いので、少しでも前の席で見たいというので、席を交換できてよかったです。
女子フリーが始まる直前に、娘到着。駅から走ってきた、とハーハー言っています。日ごろ運動不足の生活。走ってきたのはよくよく女子フリーに間に合わせたかったのでしょう。ちょうど電車の乗り換えがうまくいき、最速でたまアリに着くことができたのですって。
女子フリー。
日本の女子3選手もすばらしかったし、メダリスト3人、すごかったです。とくに、トゥルシンバエワ選手が演技冒頭に4回転サルコーを決めた瞬間、女子シングルシニア4回転時代を開いた、これはデニス・テンが見守っていたんだな、と思いました。ジュニア選手ではロシアの若手が4回転を飛んでいますが、身長が伸びた後のシニアではむずかしくなります。その点、19歳で成長期はおわって、しかも148㎝の身長は伸びても150㎝でしょうから、ジャンプの種類を広げていけるだろうと思います。
デニス・テンは、カザフスタンで若い選手養成の仕事もしたいと思っていたでしょうがトゥルシンバエアは、デニスの思いを受け継いでいくでしょう。
ザギトワ、ツルシンバエワ、メドベデワのメダリスト、みなうれしそうでした。(画像借り物)
メダリスト写真撮影に応じる3人を反対側から。
表彰式のあと、エテリ・トゥトベリーゼコーチがメダリストを抱きしめているのを目撃した会場の人たちから歓声があがりました。金のザキトワのコーチ。オーサーコーチのもとを離れ、エテリコーチのもとに戻ったトゥルシンバエワ、逆にエテリコーチから離れてオーサーコーチの指導を受けているメドベデワ。つまり金銀銅3人ともエテリコーチの弟子。コーチとして最高の瞬間だったでしょう。
妹は、表彰式まで見ていると、田舎のもより駅まで行ける最終電車に間に合わないというのですが、どうしても表彰式を見たいので、新幹線で帰り、高崎まで長女に車で迎えに来てもらうことにしたのですって。
いっしょにご飯食べようか、と話しながらさいたま新都心駅についたのですが、新幹線の時間気にしながらだと落ち着いて食べられないからと、食べずに田舎に帰りました。新幹線の中で何か食べるからと。
私と娘も、息子が留守番しているので、カツサンドやらお弁当屋らを買って帰りました。
23日土曜日は、アイスダンスフリーと男子フリーをフジのネット配信で観戦です。日曜日のエキシビションに備えて体力温存。
23日、アイスダンスフリー出場全選手の演技を見ました。
アイスダンス、パパダキス/シゼロン組は2位に10点以上の差をつけて優勝。アイスダンスは、ペアの様にジャンプやスローイングなどの大きな失敗をする要素がないので、ほぼ、ショートの順位のまま、爆アゲも爆下がりもなし。
パパダキス/シゼロン組(画像借り物)
男子フリーの激戦も感動しました。
羽生選手は怪我が治っていなかったけれど、言い訳せず痛み止めを打ちながらの300点越え。しかし、すべてミスなく演じたネイサン・チェンは、323.42という驚異的得点を出し、優勝。すごいのひとこと。
ふたこと言うなら、衣装が地味。
ネイサンが3歳でスケートの練習を始めたころは、北京からきて博士号をとったばかりの両親には靴を買ってやるお金がなかったそうです。ある財団の奨学金をもらって、はじめて、借り靴ではなく自分のスケート靴がはけた。それからめきめきと成長して世界のトップに立ちました。
宇野昌磨はミスしましたが、ショート順位よりあがり、よく頑張りました。田中刑事は昨年の13位には及ばず14位でしたが、2年連続の世界フィギュア出場、立派です。
私は現在の4回転時代に、3回転だけでショートを勝負して2位に入ったジェイソン・ブラウンを応援しましたが、フリーでは冒頭に入れた4回転もころんでしまい総合順位は9位。自分自身の表現力を深めていく演技、オーサーコーチのもとでさらにみがいてほしいです。
プーさんの雨が降った後のあいさつ(画像借り物)
男子メダリスト(画像借り物)
羽生は、試合後のインタビューでもほんとうに悔しそうでした。「負けるのは死ぬのと同じ」とまで発言。怪我のこともあるので、もしかして優勝だったら引退してしまうかも、と思っていたのですが、どうしても勝ちたいユヅ君、北京冬季五輪まで続ける気持ちがあるのだなと思いました。すごい精神力です。
北京冬季五輪。地元の金博洋(Boyang JIN)も、両親とも中国の出身であるヴィンセント・ジョウ(中国名:周知方)&ネイサン・チェン(中国名:陳巍 Chen wei)、絶対に優勝したいでしょうから、ユヅ君もたいへんだと思うけれど。北京、見に行けたらいいな。
<つづく>