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ぽかぽか春庭「和田誠展 in オペラシティギャラリー」

2022-01-20 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220118
ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩拾遺絵本の世界(3)和田誠展 in オペラシティギャラリー」

 和田誠(1936-2019)は、主な仕事の分野だけでも、イラストレーター、グラフィックデザイナー、エッセイスト、映画監督。マンガも小説も、クリエイトする仕事はすべてに手を広げ、それぞれ成果を上げてきました。
 和田誠展は、そんな和田の仕事の全貌を展示する大規模な回顧展です。一部を除いて撮影OK。

会期:2021年10月9日-12月19日

 オペラシティギャラリーの口上
 和田誠(1936–2019)はイラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られています。そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなどさまざまな顔を持ち、その創作の広がりはとどまるところを知りません。
 本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介します。きっとこれまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会えることでしょう。

 週刊新潮の表紙絵などではよく目にしてきましたし、麻雀放浪記などの映画が発表された時など、さかんにマスコミも取り上げ話題になりましが、多彩な和田誠の仕事の中で、私が一番知るところがなかったのが、絵本作家としての和田誠でした。

 このポスターの絵も「ことばのこばこ」という絵本の表紙の絵です。


 和田誠は、絵本専門の画家よりもたくさんの絵本を出版している絵本作家だったということ、和田誠展を見るまであまり意識したことがありませんでした。そういえば、絵本コーナーで見たあの絵もこの絵も、たしかに目にしたことがあったのに、和田誠のあまりに多彩な仕事のなかで、ポスターなどのグラフィックデザインやみんなのうたのアニメーションのほか、絵本作家という顔があったこと、気づかずにいたのです。

谷川俊太郎訳のマザーグースシリーズの絵も和田誠でした。


 とにかく膨大な仕事量。
まだ 週刊文春の表紙絵を飾った壁を眺めているだけでも一日かかりそうな膨大な仕事量です。

 文春表紙絵は、壁一面に展示。


 1年ごとに、どんな絵を書いていたか、どんな仕事をしていたか、まとめて展示してありました。
 幼いころからの1年ごとの絵を見ていき、和田誠の知らなかった一面も知ることができました。
 小学生のころからの絵もとても上手で、才能あふれている子供だったことがわかりました。学校の時間割が科目名でなく先生の似顔絵で書かれており、機知とユーモアは幼い時から発揮されていたのです。

 1957年。大学3年生はじめて賞を受け、一人前のイラストレーターとして世の認知をえた「夜のマルグリット」

 最後の週刊文春の表紙絵となった2017年


 似顔絵のまとめ展示

 映画ポスターの仕事の中からイージーライダーとシェルブールの雨傘のスケッチとポスター原画

 購入した絵ハガキのネコ(ヒョウ?)

 かなり広い会場でしたが、入場者も平日にしては大勢で、土日にこなくてよかったと思いました。ほんとうはもっとゆっくり1枚1枚見入る時間がほしかったですが、あまりに膨大な作品数なので、ささっと見て過ぎてしまったところもありました。

 麻雀放浪記など和田誠監督の映画の一部をビデオでながしていたので、映画のほんの一部ですが見ることができたし、和田誠の才能の360度のマルチぶりを改めて感じました。
奥さん料理家のレミさん、息子トリケラトプス、嫁上野樹里、という家族。レミさんは誠亡き後、相当落ち込んだそうですが、今では前に変わりなく元気な料理姿をテレビで見られます。誠さんが見守っているのだろうと思います。

 マザーグースの猫と



<つづく>
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