
20220213
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記1月(3)古代オリエント博物館
1月6日、池袋サンシャイン文化会館の古代オリエント博物館を観覧。年中無休の古代オリエント博物館へひとり散歩。
何度も訪問しているし、常設展の展示には大きな展示替えがないので、しばらく訪問していませんでした。
展示室内

久しぶりに訪れた古代オリエント博物館ですが、今まで見たことがなかった展示は、北イラクの少数民族を写した写真展でした。
イラクの民族問題については、独立を訴えて武力闘争をしているクルド族の事例はしばしば報道されてきました。
しかし、独特の宗教を維持しているヤズィーディーという少数民族が暮らしていることを、私はまったく知りませんでした。
ヤズィーディーの新年の祭り。生命の死と生の復活を祝う。

民族衣装のヤズィーディーの少女

難民となり、歩き続けてドイツへたどり着いたヤズィーディーの家族

世界では、さまざまな少数民族がそれぞれの文化やことばを守って暮らしていることはわかっていましたが、どの国でどんな少数民族が迫害されて、難民となってさまよっているのか、大きな戦乱などのあとに難民発生を具体的に知ることが多く、日常的に迫害されている少数民族を知る機会はごく少ない。
ヤズィーディーのことも日本で報道されたこと、あったでしょうか。私の目には入っていませんでした。
この先も難民問題に直接かかわって、私が彼らのためにできることはあるのか、自分の非力を感じるばかりですが、なによりも、事実を知ること、ここからはじめなければ。
ミャンマーのロヒンギャ問題をはじめ、多数派から迫害を受けている少数民族は、地球上からなくなりません。難民となり他国へ脱出できれば解決、と言うことではないでしょう。
日本は世界の中でも難民を引き受ける数が極端に少ないことで知られています。法務省に難民の申請を出しても、認められるのはごく少数。
日本は同調性を重要視する国ですから、言葉も宗教観も習俗習慣も違う人々が日本社会に受け入れられるには相当な苦労があると思います。すべての人が、苦しむことのない世にしていくための道はまだまだ開通未だし。
ヘラクレス像といっしょに。

<おわり