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ぽかぽか春庭「古代エジプト展 in 富士美術館」

2022-01-29 00:00:01 | エッセイ、コラム


20220128
ぽかぽか春庭アート散歩>アート散歩2021拾遺冬(1)古代エジプト展 in 富士美術館

 2021年12月18日に、かこさとしの世界展を見に行く前に、先に富士美術館に足を延ばし、「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」を観覧しました。
 会期:2021年9月19日(日)〜2022年1月16日(日) 

  富士美術館の口上
 古代エジプトの神話には壮大な生と死のサイクルが描かれていることをご存知でしょうか。たとえば黄金の《ミイラ・マスク》には不滅への祈りが秘められています。
 本展では、そんな古代エジプトの人たちの「天地創造と終焉の物語」を、ドイツにあるベルリン国立博物館群エジプト博物館のコレクションの中から選りすぐった約130点の作品で展覧いたします。知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら解き明かします。

 私鉄&地下鉄&JR&バスと乗り継いで2時間近くかかって富士美術館にたどり着いた疲れをとるためにも、はじめに、ビデオの「展覧会解説」を見ました。座れたので。
 エジプトの生死観、展示物の解説など10数分のビデオを見てから観覧開始。

 アビヌス神がエジプトの信仰や人々の生活について、展示の章ごとに解説してくれます。 


 エジプトの地に3000年に渡って人々の精神を司ってきた「生と死」の考え方。基本は、亡くなった人の内臓と体を保存しておけば、神々の審理を経て、またこの世によみがえる。太陽が毎夜沈み翌朝にはよみがえって東の空に上がるように。う~ん、私は自分の体と内臓をべつべつに保存したくないけれど。死後の考え方は人それぞれであり、時と場所によってそれぞれ。



 山犬の姿であらわされたアビヌス神
 

 トキの姿をしたトト神、2匹のヒヒとマアト神(太陽神ラーの娘)(末期王朝時代)    
猫の姿のパテスト神(末期王朝時代)
 

 授乳する猫


 スカラベ(創造の卵をおなかに抱えている)として表現された原初の神ブタハ(第25王朝時代)


 アテフ冠をかぶったオリシス神(冥界の王であるオリシス神は死者の復活を司る)末期王朝時代    ネフェルテム神(蓮花の女神)
  

 ディモティック銘文のあるパレメシグの母マスク(ローマ支配時代)


 供物をささげるナイルのハピ神レリーフ(第25王朝時代)


 ハトシェプスト女王像といっしょに。
 

 ベルリン博物館が太っ腹なのか、富士美術館が寛大なのか、会場内はほとんどの展示が撮影許可。
 1000年前から3000年前の展示物ですから、著作権が消滅していることは当然ですが、博物館などでは所蔵権を主張したり、美術館側の「他の観覧者が写り込むなどした映像をネット公開されてしまう、というトラブル」を避けたいという「トラブル回避優先」のために「撮影不可」にしてしまうことが多いのです。
 富士美術館の撮影OKに、さすが美術館創立者の大作先生はケチケチしたことしない!と、思います。
 
 美術館が所蔵するお高そうな美術品。世界各地からの寄贈なのか信者の寄付金がっぽりで買い集めたのか。なにしろ日本政策金融公庫の融資仲介を無登録で行い、口利き料をたんまりもらっている国会議員が在籍していたってのは、本当らしいから、みなさんお金もうけには不自由していない。与党の権力ってかくも絶大なんだろな、と感心するばかり。
 (この発言は、たんなる貧乏人のひがみ感情によるものなので、おとがめなきよう、、、といいつつ、どこからか石がとんでくるんじゃないかと身を小さくしている肝っ玉極小人間。じゃ、書かなきゃいいのに、口利き料なんぞには縁のない貧乏人はひがみねたみで生きています)

 雄大なナイルの神々に比べて、ひがみねたみで生きるわたくし、なんとせせこましい「生と死」の中に生きていることでしょう。極小人間は、「ミイラにしてもらう莫大な費用なんぞ出せなかったエジプトの人々」に思いを寄せついつ、オミクロンを憂いながら通勤します。
ミイラにしてもらったエジプトの金持ちたちはちゃんと復活できたんでしょうね。知らんけど。

<つづく>
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