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ぽかぽか春庭「たんごのちまき」

2022-06-05 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220605
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>2022日本語教室梅雨まぢか(3)タンゴのちまき

 中国の暦。
 公的な生活では新暦(太陽暦)で暮らす中国ですが、庶民の生活では旧暦(農暦ノンリー太陰暦)が使われることも多い。
 新年を祝うのも旧暦。すなわち春節です。太陰暦ですから、毎年太陽暦の日にちとはずれます。
 今年の春節は2月1日でした。春庭勤務の日本語学校では、ベトナムの春節食べ物と中国の春節祝いの餃子を学生にふるまいました。

 2022年6月3日は、旧暦の5月5日でした。旧暦の端午の節句です。
 中国各地では、「端午の節句」に、その地方伝統のちまきを家族親族でいっしょに食べてお祝いします。

 春庭勤務の日本語学院では、中国文化の家庭生活を送っている2人が、家族のちまきを作るのといっしょに学生の分までつくり、家族と離れて暮らす学生たちにちまきをふるまいました。


 南の地方のちまきは塩味が多く、北の地方は甘いちまきにすることが多い、と学生が紹介していました。ベトナムでは旧暦端午の節句の日には、ライチなどの果物を家族一緒に食べるそうです。

 学生たちも楽しそうにちまきをほおばります。

 2021年12月に日本語学習をスタートした午前中のクラスも、2022年4月にようやく来日できた新入生の午後クラスも、みなつかのまの「ふるさとの味」を楽しみ、や日本語学習の力にしました。

 HALセンセも大口あけてパクリ。


 春庭の仕事、日本語学校での授業と教務主任の仕事のほか、中国現地校の日本語を学ぶ学生のために、録音教材を吹き込んだり、日本語で「学生への励ましメッセージ」を送ったりしています。

 6月7日と8日は、中国全国で、普通高等学校招生全国統一考試(略称:高試ガオシー)が行われました。外国語として英語を専攻する高校生のほか、日本語を外国語科目として選択する高校生もいます。中国現地校では、ある高校の日本語教育を引き受けています。

 「中国の日本語を選択する学生のために、激励のことばをビデオで送ります。先生、はげましのことば、おねがいします」といきなり言われました。  
 日本語で、ありきたりの「日頃の学習の成果を発揮し、がんばってください」なんてことばを動画撮影して送りました。
 学生たちはウイチャットのお知らせを見て、スマホで動画を再生します。

 日本語の激励のことばの最後に「加油!」と、中国語の「がんばって!」を付け加えました。

 学校の屋上から中国の学生向け文化講座「日本語中国語、同じ漢字で違う意味」のレクチャーも動画で撮影。
 撮影は風が強い日でした。カンペの紙が吹き飛ばされるので、本番3回話したのに「先生の言うこと、3回とも違いますね」スマホでの動画編集がじょうずなチン先生がきっとうまくまとめてくれるはず。
 「手紙は、日本語では便り、中国語ではトイレットペーパー」というおなじみの違いなど、今回は4つの漢字熟語の「日中意味ちがい」をレクチャー。チン先生が、中国語の文字解説を画面につけてくれますので、まだ日本語がよくわからない学生にとっても、「日本人講師による生の日本を聞き、中国語の解説で意味を理解する」という学習材料になったと思います。



 学校の学生たち、夏休みまでしっかり日本語の授業を受け、夏休みには昨年出かけられなかった分、日本各地、あちこちに出かけて見聞を広めてもらいたいと思っています。せっかく日本に留学してきたのですから、大学入試や大学院入試のためだけでなく、日本の文化を知ってほしいです。

 がんばりましょう!加油!!

<つづく>
コメント
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