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20220618
ぽかぽか春庭シネマパラダンス>2022シネマ風薫る(7)ピーターラビット
『ビーターラビット2』の2021年公開に合わせて、2018年の『ピーターラビット』がテレビ放映されました。放映直後に娘といっしょに楽しみましたが、6月5日にひとりで見返しました。
6月4日娘と「ピーターラビット出版120年展」を観覧し、映画の予告編を会場出口付近で見て、どうせデテールは忘れているから、もう一度見ても楽しめると思って見ました。楽しめた。
映画はビアトリクス・ポターを「原案」とするけれど、ストーリーはオリジナル。冒頭のマクレガーさんとの畑の攻防を、絵本よりは激しくやりますが、マクレガーさんは、あっけなく心臓発作でなくなってしまいます。マクレガーさんは、冷凍霊柩車で去っていきます。
会ったこともなかった大叔父から屋敷と畑を遺産として受け継いだのはトーマス・マクレガー。トーマスはハロッズに勤務し、お客への親切な対応に専念してきたのに、の飾り念願の副支店長昇進ができませんでした。トーマスは、無能な社長の甥っこがポストを得たことで壊れ、デパートであばれて首になります。
当初はマクレガー大叔父の家と畑をすぐに売り飛ばそうと考えていましたが、隣に住むビアと出会い、しばらく滞在することにします。
画家としてはまだまだだけれど、油絵の合間に気分転換にピーターたちの絵を書いている画家ビアとトーマスの恋模様と、トーマスとピーターたちとの畑の攻防が描かれます。トーマスの仲間は3姉妹トリプシー、モプシー、カトンテールと、従弟のベンジャミン。それぞれ個性的なキャラ設定になっています。アヒルのジマイマやかえる君、きつねのトッドなど、ピーターラビット絵本の登場動物もいっぱい。
トーマスとの攻防はエスカレートしていき、電気柵ビリビリするわダイナマイトでピーターたちの巣穴の入口に立つ大樹をふっとばすわの大乱闘の末に大団円。
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映画ストーリーは、ポターが描いた湖水地方のほのぼの物語とはまったく別のお話になっているため、絵本の世界を期待したピーターファンには「ビアトリクス・ポターの世界をぶち壊し、原作を侮辱している。ポターは天国で怒っているだろう」という批判が巻き起こったのだそうです。
私は映画は映画で楽しみました。2度目に見ても面白かったです。
1943 年のポターの死去から75年もたっています。著作にかかわる権利は、ポターが設立にかかわったナショナルトラストや最初の出版社ウォーン社が所有しているのだと思いますが、原作と書いてなくて「ポター原案」とクレジットするだけにとどめているし、最初の出版1902から2022年で120年たっているのですから、あまり目くじらたてず、ピーターのキャラクターを利用したスピンオフの物語として映画は映画、絵本とは別物として楽しんだらいいと、思います。(ピーター愛が足りないと思われるだろうけれど)
私は小さな版のピーターラビットシリーズを全作(古本屋で)買いましたし、ポターの伝記映画『ミス・ポター』も見たし、バレエ作品が映画になったのも見たし、けっこうディープなピーターファンだと思っていたのですが、『ピーターラビッド出版120周年』で絵本の原作を見ているファンの中には、絵本のことば一字一句そらんじていそうなファンもいて、私なんぞ通り一遍のファンにすぎないことがわかります。
出版120周年展会場の出口に展示されていたバレエ物語になったときのピーター。少しすっきりしすぎているかも。映画のピーターは、ちょい悪のいたずらっこ顔してます。
バレエダンサーのピーター
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<づづく>