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寒中に春を求めて

2013-01-13 21:20:00 | 

▲ロウバイ、咲いたよ@神代植物公園

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 今年は例年よりも寒い冬のようだ。
 そんな中、昨日は春を探しに神代植物公園へ行ってきた。
 ここなら温室もあるから冬でも大丈夫~!って行ってみたら、「緊急修理のため本日から温室見学不可」に…orz 

 気を取り直して、まずは冬の華、シモバシラを見に。


▲シモバシラ@神代植物公園。溶けかかったシモバシラもはかなげで美しい

▲シモバシラ@神代植物公園。氷紋が飴細工のようにも見える

 シモバシラというシソ科の植物は、冬、茎の中の水分が凍って茎の外側に氷の花をまとう。午前中の寒い時間帯にだけ見られるはかない氷の花だ。
 神代植物公園エリアでは3か所で見られるが、今回は山野草コーナーのシモバシラが一番きれいだった。ほかの2つはもうピークを過ぎてしまっている感じ。

 その山野草コーナーには、カンアオイも植えられている。寒の時期に青々とした葉を茂らすカンアオイ。サンコカンアオイだけがその独特な花をつけていた。

▲サンコカンアオイ@神代植物公園。中央の〇付△が花である

 調べてみると、このカンアオイは鹿児島県の西の海にある甑島(こしきじま)の特産種。いくつかのサイトを見てみると薄緑色の美しい花が栽培用として人気のよう。ただ、今回見たのは普通の花であった。


▲ロウバイの花@神代植物公園
 
 梅園では、ロウバイが4~5本咲きだしていた。真ん丸の膨らんだつぼみがほとんどだが、いくつかが勇気を持って寒中に透明感のある花弁を開いていた。
 まだ香りには乏しいが、来週あたりにはだいぶ花開くだろう。


▲園内一番花の梅「八重寒紅」

 梅は梅林のはまだつぼみが固く、池の近くの八重寒紅にようやく1輪だけ(ロウバイは梅ではないのだよ)。マンサクも栽培種に1輪2輪だけ花弁がほころびている程度。それでも間違いなく花。

▲唯一咲いていた栽培種の赤いマンサク「ルビーグロー」

 椿は侘助の類がきれいだった。

▲白侘助


▲昭和侘助の名もある初雁


 ちょっとわき道をそれてみると、ほかにも咲き始めの花が一つ二つ三つと。
 ウグイスカグラ、十月桜、冬桜、クリスマスローズ、ストロベリーツリー(アセビやドウダンツツジの様な花)…。

▲冬桜

▲十月桜

 花は咲いていなくても、ぷっくりと膨らんだ冬芽はやわらかな毛をまといツヤツヤと光っている。コブシやモクレンの冬芽は本当に暖かそう。

▲コブシの冬芽は真綿のようで

▲ハクモクレンの冬芽はビロードのよう

 昨日は風もなく、お日様を浴びていると、ポカポカと暖かい日だった。
 寒い寒いといっていても、植物たちは確実に春に向かって動き出している。